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日本最初の夫婦喧嘩考 1

日本最初の夫婦喧嘩のお話です。

それは伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)であります。ここでは濁らずに、男性はいさなき、女性はいさなみと呼ぶことにします。

日本の歴史はこの両神の国生みから始まった。お二人は高天原と呼ばれる天上界から何も形作られてない地上界に鉾を下ろしてかき回して、鉾を引き上げた時に鉾から落ちた塩が重なってつもって島を作りました。
これがオノゴロ島今の淡路島です。二人はこの島に降りて、ここで国生みをしました。

今の歴史の授業では卑弥呼から始まり、いさなきやいさなみが出てこないが、80年くらい前には普通に歴史の教科書に出ていた。
でもこの神代の夫婦の話は現代でも多くの教訓があると思います。

さてこの後にいさなきといさなみはプロポーズをした。先に声をかけたのは女性のいさなみであった。
「アヤニヤシ、エヲトコヲ(まあなんていい男)」
ついで男性のいさなきが、
「アヤニヤシ、エワトメヲ(ああ、かわいい美しい女)」
と言ったが、これが失敗で、生まれた子は手足や骨の無い子だった。神様の世界では女が先に声をかけてはいけないみたいですね。

それではと言うので、男から声をかけてると、今度は上手く行き、国生みがスタートした。

いさなみはいささか気が強かったようだ。
黙っていればさっさとイニシャティブを取っていたようである。現代的で健康的で自由な女性であると思います。
そうして新婚生活がスタートした。

こうして、いさなき、いさなみは次々と国々や神々を産んでいったが、火の神を産んだ時に、いさなみは大火傷をし、それが原因で死んでしまったのだ。

いさなきは妻を失って深く悲しんだ。
「愛しき我が汝妹(なにも)の命を」と言ったとのこと。あ〜愛しい我が妻の命をと言い嘆き悲しんだ。
よほど妻のことが好きだったのでしょう。その後、黄泉の国に妻を探しに行きます。

恋愛結婚し、ラブラブな新婚生活をした二人でしたが、この後、壮絶な夫婦喧嘩をするのでした。

続く

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