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メリーとの 出逢い!!




俺がメリーと出逢う前に、産まれてくる仔犬を譲って貰う話しをして、約束してたのが義妹(弟の嫁)だった。


その頃俺は、離婚して一人で狭いマンション暮らしをしていた。


そして、そろそろ一人暮らししてる母親のいる実家に帰ろうとしていた頃で、俺は母親に「そろそろ帰るわ!」と言うと「好きにしたら!」と素っ気ない返事をもらいその一週間後に、俺は少ない荷物を持って実家に帰った。


他の荷物は数日後、仲間達に手伝ってもらって無事に引っ越しが終わった。


弟達もこの実家の近くにいたから、よく遊びに来た。


そんな時に義妹が今度、仔犬を譲って貰うんだって喜んでた。


まさか、そいつがこの実家に帰って来た俺達の家族になる事はこの時は思いもしなかった。


それから数日が過ぎたある日、義妹が家にやって来て「二人目を妊娠したので仔犬を飼えなくなったから、お兄ちゃんここで飼ってよ!😁」と笑顔で言ってきた。



「ダダダダダダメ、無理だよ!😅」と俺は断った。
だが、義妹は「そんな事言わないで、まあ、ちょっと会うだけでもどう?」と粘ってくる。その頃、仔犬が産まれた頃だった。


基本的に俺は、動物が嫌いではなかった。


むしろ好きな方で、ガキの頃犬飼いたいなあって思ったこともあった。


でもね、犬とか猫には寿命があって必ず俺達より先に逝く。


その時が可哀想だってのがあって俺はそれまで犬や猫は飼わなかった。


でも、義妹のその言葉もとりあえず受け入れて「会うだけは会うけど絶対飼わないよ」と言って、会う日を約束した。


約束の日は、仔犬が産まれて約1ヶ月後の日の事だった。


そして、約束の日義妹とその義妹の友達の家まで行った。


その義妹の友達は暖かく迎えてくれて、仔犬を連れて来てくれた。


5匹の仔犬が団子状態で、かわいいのは間違いなかった。


話しに聞かされてたシーズー達だった。


その義妹の友達が「どの子でも良いですよ!」と言ってくれたが俺はその気がなかったので「ハアー😁」と照れ笑いしてた。


その時、一匹の仔犬があぐらをかいて座ってる俺の足元によちよちやって来て、遂にそいつは、俺の膝の上に上がって来た。


それが、俺とメリーとの出逢いだった。


「この子、男の子かな、女の子かな?」と聞くと「その子は女の子ですよ」と教えてくれた。


そこが心地良かったのか、一発大あくびをかますと、すやすや眠った。


又、その仕草、見た目全てがかわいいと思った。
しばらくすると、その仔犬は動き出したので、俺は思わず、抱っこした。



そして、そいつに顔を近付けて心の中で「いい飼い主見つけて幸せになれよ!」って言ってた。



そんな俺を見て義妹は、「どう、飼う気になって来た?」と聞いてきた。



俺は少し心が動いたが、「いや、今のところそれはない、ただ実際に引き取るのはあと1ヶ月後のこの子達が生後2ヶ月以降って言ってたね、もしその時にこの仔が又、俺んとこ来たら引き取るよ!!さっきの仔がね!多分今のは偶然で、今度はそんな事ないと思うけどね!😁」


俺はそう言って、絶対そんな偶然がない、だから飼う事もないと確信していた。



それから、1ヶ月が過ぎその日がやって来た。


その日は、義妹は当然だがちょっと気にしていた母親も付いてきた。


そして、その義妹の友達の家に着いた。


少し大きくなったワンちゃん達が、元気に動いてた。あれで精一杯走ってたのかな?


1ヶ月前は、目もまだはっきり空かずによちよちしてたのが、もうしっかり目も開いて、しっかり歩いてた。



その義妹の友達と他愛ない話しって言っても仔犬達の、成長ぶりの話しとか仔犬にまつわる話しがメインで盛り上がってる時、俺の足元に一匹の仔犬が、知らぬ間にいた。


そして、あの1ヶ月前より軽やかに俺の膝の上に上がって来た。


俺はしばらく言葉が出なかった。


恐る恐る、その義妹の友達に聞いた。


「あの、この仔あの時と同じ仔かな?」と聞くと、「はい、そうですよ!」と言われ、俺は「えっ、マジで」と言いながらその仔犬を抱き上げた。


俺は、俺自身で再確認した。


少し成長してたが、こいつの匂い、抱っこした感触、あの時の近くで見た顔、やっぱり間違いなかった。


確信した俺は、義妹との約束通り連れて帰る事にしたが、何も引き取る準備をしていなかった。


そこで、その義妹の友達が「大丈夫ですよ、餌、トイレシート、何時も使ってたタオルケット(母犬の匂い付き)、室内用の小屋も一緒に持っていって下さいね!」


と言ってくれて、そのまま我が家に連れて帰った。
そして名前を考えた。


いろいろ考えたが、あまりパッとする名前が出てこず、ありそうで無く、呼びやすくかわいい女の子らしい名前を考えた。



すると、突然母親が「メリーは?」と言ってくれて、「メリーか、うんいいね」と言って、母親の一言で決まった。



その名前は俺も気に入った。


そして、「メリー」と呼ぶとすぐにメリーは振り向いた。


その夜は、俺の部屋に連れていき一緒に貰ってきた室内用の小屋とタオルケットをスタンバイして、メリーはそこで一夜を明かした。


翌朝、目覚めた俺はメリーのやんちゃっぷりに驚いた。


部屋のあちこちにウ○チが散らかしてオシッコもして平気な顔してふんぞり返っていた。


あー先が思いやられると思ったが、そんなメリーもかわいくて仕方なかった。


その、翌日又、俺の部屋に連れて行こうとしたが、メリーは既に母親のベッドの布団の中にすっこんでいて、出てくる様子がなかったので、その夜はそのまま母親と一緒に寝てた。



それは、その先もずーっとそうなった。


その後、トイレのしつけや餌のことでバタバタしたが、これも楽しい想いでになった。


又、詳しいことや、楽しかったエピソードは、次回に書きます。


それから、メリーとの楽しい笑顔の絶えない日々を過ごす事になった。

 

つづく






【笑顔STA日記部】










笑顔!!


STA!!









by
Merryhiro





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