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私的エッセイ「元気ですか? 元気ですよ!」

 少し前のことになるが、アントニオ猪木さんが亡くなって10月1日で丸一年が経過した。私はプロレスファンじゃないけれど、アントニオ猪木的なことを書く。
 「元気ですか?」と言われても「元気です!」と答えた人はいまだに見たことがない。
 なぜか? 
 日本中、元気がない人が多いから。
 闘魂注入されるにも、「元気になりたい!」と思う器(みたいなもの)がないと意味がないのではと、いつも思っていた。カラ元気ならば誰でも持っているが、元気は一筋縄では手に入れることができないからだろうか。
 かくいう自分も元気があるかなんて考えたことはない。たぶん、普段色々あり過ぎて疲れているのだろう。そう、みんな疲れているのだ。
 でも、「元気ですか?」の後に続くセリフの、「元気があれば何でも出来る!」はピンと来る。
 あのくだり「元気ですか?」→(シーン)→「元気があれば何でも出来る!」は生きる希望を貰えたような気になるから不思議だ。
 元気があれば何でも出来る気がするし(何より彼に言われると)私みたいに明日への活力が生まれるなんて普通はないと思うから。
 まだまだ『アントニオ猪木ロス』は私の中で続くだろう。
 惜しむらくは、79歳という享年。
 まだまだ日本中に元気を与えて欲しかった。
 「元気があれば、自殺も止めれる!」
 「元気があれば、不景気も凌げる!」
 亡くなるにはまだまだ早過ぎる。
 本当に惜しまれる。
 仮にもっと、長生きしていたら、
 「元気があれば、100歳まで生きられる!」 
 って言ってたのかな。

 そもそも自分が元気じゃないと、相手を元気づけられない。
 まずは、自分を励ましてみよう。
 「元気ですか? 元気ですよ!」

 元気よ、何処へ。
 闘魂よ、永遠なれ。

 合掌

 【了】

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