シャンプー小説家ai(アイ)

一日の終わりにシャンプーをする。 その日常の一コマには、ただ髪を洗い、流すだけではない…

シャンプー小説家ai(アイ)

一日の終わりにシャンプーをする。 その日常の一コマには、ただ髪を洗い、流すだけではない、一人一人の物語が紡がれています。 ふと香るシャンプーの香りが記憶のカケラと結びつき、かつての思い出を優しく呼び起こすように、シャンプーにまつわる記憶を旅する物語を紡いでいければと思います。

最近の記事

シャンプー小説『ひまわりの約束』

「シャンプー小説」。 それは、シャンプーにまつわる記憶を旅する物語。 ・・・ 秋のある日、紗希は引っ越しの荷解きをしていた。 ダンボールの山から見つけたのは、ひまわりのデザインが描かれたシャンプーとコンディショナーのセット。それは、ディアボーテHIMAWARIのものだった。紗希は、このシャンプーを使うたびに、あの夏の日の記憶が鮮明に蘇る。 その夏、紗希は友人たちとひまわり畑に出かけた。真夏の太陽の下、無数のひまわりが空に向かって咲いている。畑の一角で、彼らは笑い合い、

    • シャンプー小説『雨上がりのメリット』

      「シャンプー小説」。 それは、シャンプーにまつわる記憶を旅する物語。 ・・・ 雨が上がった夕暮れ時、窓の外を見つめながら、真希は深くため息をついた。 部屋の隅には、開封されたばかりのメリットシャンプーとコンディショナーが置かれている。彼女は、そのナチュラルフローラルのやさしい香りが好きだった。それは、彼女を昔の記憶へと誘う香りだった。 真希は心を落ち着かせるためにシャワーを浴びることにした。メリットのシャンプーを手に取り、泡立てる。そのきめ細かな泡が、彼女の心を穏やか

    シャンプー小説『ひまわりの約束』