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嫌いな農業が好きな仕事に!!兄弟で家業を継承したカッコいい経営者!

こんにちは。今回インタビューするのは青森県十和田市にある『甲田ファー夢』を経営する甲田秀行(こうだ ひでゆき)さん。
甲田さんは、インタビューNO.2の中里琢美さんの後輩でもあり、三八地域の農業者として活躍しています。
経営している会社は兄弟で行っていて、その経緯や想い、そして夢をもつことの大切さについても熱く語ってくれました。
どうぞ最後までご覧ください。

甲田 秀行さん

自己紹介

青森県十和田市出身、37歳・AB型。24歳から家業の農業に働き始める。2017年、弟と「甲田ファー夢」を始め、2019年から両親より事業承継。2022年9月に「株式会社 甲田ファー夢」を設立し兄弟で経営し代表を務める。生産・販売・加工をメインに、品目としてニンニク(加工品)、長芋、キャベツ、米を扱っている。

甲田ファー夢ホームぺージ
https://www.koda-farm.com/

教えて!その1「現在の仕事に至る経緯とは?」

 家が農業だったため、子どもの頃から土日も手伝っていましたが、やらされている感覚が強く、正直「やりたくない」と思っていました。
 また、農業高校に入学してからバレー部の恩師の影響で「教員になりたい」と思うようになり、都会への憧れもあり東京の農業大学に進学しました。大学入学後は教員の道を進んでいましたが、大学4年生の時に農業に対して憧れをもつ同級生の想いに触れ、農業に対しての気持ちが魅力に変わり始めました。卒業後、地元に戻り三八地域の高校の講師を勤めた後、2019年に家業を事業承継しました。

教えて!その2「兄弟経営の想いとは?」

 弟も同じ高校、大学に入り、不思議に私を追ってきていているところがありました。弟の就職先は違いましたが、境遇は一緒でした。事業承継の話があった時もすぐに「一緒にやってみるか!」となりました。兄弟経営は上手くいなかいと周囲には反対されました。事業承継後も常に意見交換をしながら、2人で笑うために儲けて事業を継続していくゴールは2人とも同じでした。

教えて!その3「この仕事をして良かったことは?」

 子どもの頃はさせられている感覚が強かったですが、もの(野菜)を作っていく農業が好きになりました。今は目標をクリアしてこれている喜びがあります。また、農業を通して良い出会いをしてもらっています。

インタビュー者自身に迫る

教えて!その1「好きなことは?強みとは?」

好きなことは
 お酒です。休日は何も考えずにお酒を飲みたいです。補足ですが、『笑っていいとも』時代にタモリさんも休日に朝からお酒を飲んでいたそうです(笑)
また、1人バーベキューも好きです。朝から1人で音楽を聴いてボーっとして無になっています。日常を非日常にして、朝から飲んでいる優越感が最高です!

強みは
 コロナ禍の中、先陣を切って始めた「やるといったらやる!」といったブレない信念です。
その信念は何のために何をやりたいかが大事で、それに納得してついてきてくれる家族には感謝しています。兄弟経営は、支えてくれる弟が最大の武器です。

教えて!その2「仕事をする上で大切にしていることは?」

 従業員への感謝の気持ちをもつことです。大事な従業員にありがとうございますとお礼の言葉をかけています。いつも人に感謝して生きるようにしています。

教えて!その3「好きな言葉は?」

 三本木農業馬術部の先生の言葉ですが
「その道の通になれ」
1回目は道を通る人、2回目は通う人、3回目は通い続ける人。
通になるにはやり続けることがどれだけ大事か、この想いが今の自分にはあります。

教えて!その4「いま会いたい人は?」

 CHEMISTRY(ケミストリー)です。CHEMISTRYの歌を聴くことで頑張れます。心のオアシスです。
また、こう見えてディズニーランドが好きで1人で行ってみたいです(笑)

子ども・学生目線からインタビュー

その1「子どもの頃の夢は何ですか?」

 小さい頃は農業はやりたくないと思っていて、高校に進んでから先生になりたいと思っていました。

その2「どうすればこの仕事になれますか?」

 私は家業の後継ぎでなりましたが、農業をやりたいということより
いろいろなことにチャレンジすることが大事です。

その3「農業は大変なイメージがありますがどうですか?」

 農業は自然に左右され大変ですが、やり続けることと野菜と向き合いながら、天気と向き合い協調していかなければならないと思っています。良いものを獲ることを目指しているからこそ収穫の時は喜びがあります。常に野菜全てが主役です。私はサブであくまでも裏方です。努力するのは裏方の私たちの役目です。

その4「将来の夢はないとダメですか?」

 夢は1つでも3つでもあった方がいいです。夢があるから向かっていけます。夢がないと目標がなくなり、目標がないと努力しなくなります。
私自身は農業が楽しい!カッコいい!と自信満々でいることを見せれば次の世代が残っていくと思っています。私は農業を通して、自分たちの夢、従業員の夢や農業の側面の夢などを持てており、夢に限りはありません。無限大です。

その5「子どもの頃からやっておいた方がいいことは?」

 何でもチャレンジすることです。やってみなければ分かりません。その時は分からなくても将来になって分かることもあります。そういうチャレンジできる場面を作ってあげるのが家庭教育だと思います。

最後に聞きたいこと

その1「これからやってみたいことは?」

 コロナ禍で行けなかった社員旅行に行きたいです。また、いろいろな方と出会って、農業のツールを使い、話の企画や対談など一緒にやってみたいです。

その2「進路に悩んでいる学生や社会人にメッセージ」

 目標や夢、それに向かって生きている人は目の色が違います。頑張っている人には隣に助っ人が現れます。続けることは大変ですが、一歩、二歩、三歩と続けていけば良いと思います。

その3「農業の魅力とは?広めていく活動とは?」

 農業は第一産業で、人の食の末端にある産業です。その第一線にいる生産者は自信をもって胸を張って前に出ることです。何と言っても、もの作り(野菜や米を作れる)できることが一番の魅力です。
また、異業種の方と肩を組めば成し遂げられると思いますし、理解して応援してくれると思います。

その4「ニンニク・長芋・キャベツの最高の食べ方とは?」

 ニンニクの収穫は6月中旬頃になります。生のニンニクをすぐに皮を剥いてすりおろしてカツオの刺身と食べると最高に美味しいです。また、ニンニクを乾燥させて、素揚げチップスにするのも良いです。
長芋は石焼き芋のようにアルミにくるんで蒸してバター醬油で食べるのがオススメです。
キャベツは採れたてをサラダにして、ごま油と塩をかけ食べるのが美味しいです。

☆宣伝(アピール)

 令和4年度青森県特産品コンクールにて甲田ファー夢初の加工品として青森県物産振興会会長賞を受賞した『にんにくマリアージュ』です。
丹精込めて作ったニンニクの味や品質は確かですが、形が劣っていたりキズがつくなどいろいろな見た目があります。「規格外と呼ばせたくない。」そんな夫婦の思いから生まれました。
「にんにくとりんご」「にんにくと玉ねぎ」の2種類あります。
美味しい食べ方やレシピについてはInstagramで発信しています。
十和田市の複合施設『365』や『ファーマーズ・マーケット かだぁ~れ』で販売していますよので、良かったら手に取ってみてください!

ニンニクマリアージュ

甲田ファー夢 Instagram

☆次回のインタビュー者の紹介コーナー

 私の高校の先輩の金沢展嗣(かなざわ ひろつぐ)さんを紹介します。
自身の経験から子どもと大人の進路選択をサポートする試みを始めています。熱い想いをもった方なので是非ともインタビューしてみてください!

インタビューして感じたこと

 甲田さんがお話した子どもの頃は嫌々だった農業が大学生になって初めて想いが変わった経緯を聞き、自分では身近で当たり前だと思っていた農業が、実は他者からは魅力的に見えるといった周囲からの評価で気づきに繋がったと思いました。これは強みにも言えることで、自分では何も強みがないと言う人が多いですが、周りからは自分にはできない部分をもっていることのリアルな体験談だとこの話を聞いて感じずにはいられませんでした。
また、主役は野菜で自分たちはサブであると聞いて、自分が自分がと前に出るのではなく、全力で主役を引き立てる想いが、収穫というカタチになって実を結ぶと思いました。
そして、「兄弟経営は支えてくれる弟が最大の武器」という言葉に、同じ境遇で育ってきて同じ想い(目標)をもってやり続けることができるのは弟さんと一緒だからこそなんだと思い、兄弟の絆のようなものを感じました。
そして、最後にプレゼントとして『ニンニクマリアージュ』をもらいました!そのままでは子どもには辛く、調味料と混ぜると美味しいと聞き、マヨネーズに混ぜてサラダを食べたところ、ニンニクをトッピングした感じで食が進み、我が家のサラダはあっという間になくなりました!
この食べ方は無限にあると思いますので、購入して食べてみてくださいね!
これからの暑い時期の夏バテ対策にもなりますよ!

会社のすぐ近くに広大な畑がありました!
キャベツの苗のビニールハウスを見せてもらいました!

今回のインタビュー記事を読んでくれることで学生さん、子どもの保護者、そして社会人と何か変われるきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。






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