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異動して1週間で休職した

4月、出会いと別れの季節。
そんな季節に乗っ取って、私もこの春から新しい環境へ足を踏み出すことになりました。

しかし、私は現在休職中です。
ただただゆっくりとほぼ一日を家で過ごし、
春とは思えない暑さを感じる日々の中、今日も生きています。

そんな私の休職に至るまでの経緯と今考えていることについて、思い立って書きたいと思います。
もし職場の人にバレてもいいや、そんな気持ちです。

私について

私は、専門学校卒の23卒です。
超都会ではないですが、一応都市と呼ばれる県に住んでいます。

もともと好きで、この業界に就きたいと呆然と考えて入った専門学校。
無事にその業界に就きました。

新卒枠で入社し、
学校からの教育制度で12月から出勤してました。

行事などは学校優先でしたが、それ以外は今と全く変わらない休み日数と時間で働いてました。
なので、研修期間も含めると働き始めて1年3ヶ月になります。
     
     

元々、私は繊細なタイプだと自覚しています。
MBTI診断は一番繊細なINFP(仲介者)ですし、
感受性の強いHSPの気質もあります。

昔から学校は得意じゃなかったですし、
バイトやらなにやら長続きさせることも得意じゃなかったです。

いわゆる、"社会不適合" だということを頭に入れておいてください。
       


会社について

深掘りするとバレそうで怖いので(怖いんかい)、あまり言えないですが、
職種はバリバリの接客業。
しかもかなり華やかな業界で、華やかなお店です。

会社は地元の中では割と有名で、
毎日絶対にお店のショッパーを持ってる人を街で見かけます。
       
     

しかし、
働く環境は決して良いとは言えませんでした。

有給が2日のみ
新卒だから、と言った理由ではありません。
3年目の先輩も5日程度でした。

年間休日100日以下
有給もないのに96日休みでした。
GW?夏季休暇?年末年始休暇?なにそれ?って感じです。
これは接客業あるあるかもしれないですね。
それなら有給は増やしてくれってずっと思ってました。

拘束時間長め
毎日10時間拘束の8時間半労働。
でもこんなんで長めって言ってたら、どこかから怒られそうなのであんまり大声で言えないけど。

シンプルに忙しい
先程も言った通り地元では割と有名で、お店もかなーーりでかいです。
そのためシンプルに忙しく、疲れます。

●離職率高め
極端に若いか、極端にベテランかしかいませんでした。
先輩も辞めてしまう方が多く、同期は1年で半分になりました。

残業があまりない点や、ノルマがない点、
同業他社と比べると給料が高い点などもあり、
まあ一概に全部ダメとは言えないんですが。
       
         

それでも、同業他社の方と話すと、

「○○(会社名)さんって、やばいですよね。」
「きつくないですか?大丈夫ですか?」

と絶対に話に出されます。
それほど、地元のこの業界では色んな意味で有名です。
       


告げられた人事異動

なんとか頑張った1年目も終わろうとしていた2月。
会社が事業拡大することになり、全員に面談の機会が設けられました。

膨大な商品をカテゴリー分けにし、
どのカテゴリーがやりたいか順位をつけるというもの。  

私は迷わず、専門学校から学んできたカテゴリーを第1希望に選びました。
やっぱり一番好きなことですし、やりがいも感じていて、
そのカテゴリーの "担当" になることが、働く上で芽生えた夢でした。
       
     

それから何週間か経ったあと告げられたのは、

希望と全く違う担当、店舗も異動。

私の希望は通りませんでした。

店舗は何店舗かあるうち、
一番小さな店舗務めだったのが、一番大きな店舗務めになることになりました。

自分が異動になるのではと思ってはいたのですが、
実際になった "担当"は見当もつかなかったため、驚きました。
       
       

なぜ私が選ばれたのか。
その理由を聞くと、

「まだ色んな面で未熟だから、
○○(私が希望してた担当)は任せられない」

そう言われました。結構ショックでした。
しかも、皮肉にも告げられたのが、
東京でのセミナーにバリバリ3日間行って、帰ってきたその日だったから。

何のために勉強しに行ったんだろう。
任せられないも何も、1年やってきたのに。
そう思いました。
       
       

それに蓋を開けてみると、
私の後輩(今年の新卒含む)のほとんどは、
私が希望してたカテゴリーに配属になっていました。
後輩はキラキラした目で「すごく楽しみです」と私に語りました。

新卒の子に任せられて、2年目の私が任せられないってどういうことだろう。
新卒の子より私の方が "未熟" なの?
努力が全部水の泡になったような気分、とはこのことかと。
負けず嫌いで評価してほしいと思っていた私にとっては、
とても悲しくて残酷でした。
         


異動

それでも責任感はあるほうなので、
任されたからには頑張ろうと考えてました。

しかし、
広すぎるお店、知らない人、全く違う勤務時間、残業。
店舗独自の仕事とルール。

初めての辛さを感じて、初日からきついと感じました。
なんならインスタのストーリーに、
「初日から辞めたい!絶対続けられない!」と書いて載せました。
         
       

上司も先輩もみんなキビキビしてて、
空気がとても重かった。
それがお客様に伝わっているため、クチコミは☆2.2。

協力するというより個々でやっていて、
助けも求められなかった。

覚えてもいないのに急に一人で仕事を任されて、
できないと叱られた。

私は、いかに前の店舗が
協力的で、お客様も一緒に働く人も良い人ばかりだったのか思い知らされました。
       
     

また、私の担当になった場所は
一番と言っていいほど覚えることが多く、接客も難しいです。
今まで私が行ってた接客の仕方を全否定されて、
こうしなさいとマニュアルを細かく指定されました。

同じ会社でもやり方が全く違う。
そのマニュアルに沿ってやらなければならないことに、
精神的な厳しさを感じ始めました
         


体調不良が出始める

最初は、なんだか動悸がして頭が働かない。
そんなところからでした。

唯一、休憩の時だけはふっと身体が軽くなり、
また戻る時には身体が重くなる。

帰り道や夜に涙が止まらなくなる。
職場でも涙が出るようになり、抑えながら仕事。

匂いのある空間にいて、匂いを感じると気持ち悪くなる。
制服や手についた匂いにも、不快な気持ちになる。

そして朝、起きれなくなりました。
       


電話越しの言葉で限界に

異動して7日目の朝、今日は無理かもと思いました。
ぼーっとして体が動きませんでした。

そろそろまずいと危険を察知して、
前から調べていた心療内科の予約を取り、
職場に休む旨の電話をしました。
メンタル不調のためという理由で。

理解されにくい理由だと思います。
言って正しかったのかは分かりません。
ただ嘘をつきたくなかったので、バカ正直に言いました。
     
         

電話に出たのはベテランの上司だったのですが、
そこで電話越しにたくさんの言葉を投げかけられました。

「仕事だから」「遊びじゃないから」
「和気あいあいとできない部分はあるから」
「辛いのはあなただけじゃないから」

こういう言葉を永遠と3分ほど言われました。
途中から頭がぐわんぐわんして覚えてるのはこれくらいです。

そんなこと分かってます。
言われなくたって私が一番分かってます。
私以外の人も辛いということも、仕事だということも。
休んで迷惑をかけていることも分かってます。

ただ、

メンタル不調だと言っている人に対して、
説教まがいに言うことなのでしょうか?
         
       

私はこの上司が苦手でした。
いつも私を下に見て、既に分かっていることを言ってきて、
自分の思い通りのやり方に矯正しようとする。
それを発揮してきました。

私は、これをきっかけに何かが切れてしまいました。
       


休職へ

その次の日には、ついに無断欠勤をしてしまいました。
電話してまた言われるのが怖かったのです。
休んだところで別に傷は癒えるわけではないのに、言われることで更に傷を作りたくなかった。
弱くてすみません。
         
       

前日予約した心療内科は、最短で取れたのが2週間後でしたが、もうどうしても病院に行きたい。
縋る思いで別な心療内科を探しました。

すると、ちょうど4月開院の新しい心療内科を見つけ、
即予約をし、即行きました。

病院で出された診断は、適応障害。
初めての心療内科で病名がつきました。

この次の日から休職をし、現在に至ります。
     
     

原因を改めて考えると、
誰に何をされたとか、会社に不満があるとかではなく、
ただただ新しい環境に私が適応できなかった
これに尽きます。

その前までにもそういったことはたくさんあったのに、できていたのだから。
             


仕事から離れて起きた変化

休職してからはゆっくり体を休ませました。

少し遠出をして綺麗な景色を見たり。
美味しいご飯を食べたり。
自分が大好きな場所に行ったり。
見る見るうちに体調も回復しました。
         
     

そもそも適応障害は
「ストレスの要因から離れると症状が収まる」と言われている病気です。
私も、比較的良くなったのを感じて、
ストレスの要因であった "仕事" から離れるだけで
こんなに変わるのだと感じました。

休職して良かったと思いました。
       


休むことは悪いことじゃない

このNoteを読んで、私を惨めだと感じる方もいらっしゃるだろうし、
同じように仕事を休みたいと考えていて、このNoteに辿り着いた方もいらっしゃるかもしれません。

私は今、休むことは悪いことじゃないと感じています。
         
       

休むことについて、色んな感情が出てきます。
復職できないのではないか、もう仕事に就けないのではないか。
迷惑をかけてる罪悪感、他の人と比較した時の劣等感。
異動を決めた上司への恨み。
私もすごく感じていました。

でも、こういう時はとことん自分勝手でいいと思います。

自分を守るために休む。
他の人なんて知らない。

社会不適合者だからこそ出てくる、社会不適合者の言葉です。
これでいいのだと私は割り切りました。
         
       

それに、「辛いのはあなただけじゃない」と上司から説教まがいに言われた通り、
辛いのは本当に自分だけではないのです。

初診の際、病院の先生は
「皆さん同じように仕事で悩んでる方が多く、今日だけで何人目か分からないです」
「皆さん駆け込みでいらしてます」
とおっしゃいました。

視野を広げてみれば世の中には自分と同じか、それ以上に仕事で悩んでる人がたくさんいます。

辛いのは自分だけじゃないから我慢しなきゃではなく、
辛いのは自分だけじゃないから一人で我慢しなくていいんだ
と考えたら、同じ言葉でもすごく違って感じました。
       
     

もしも、このまま無理をし続けたら、
それこそ働けなくなるほど体を壊すかもしれない。
好きだったことも好きだと感じれなくなるかもしれない。
命を絶って全て終わってしまうかもしれない。

そのほうが怖くないですか?

体調が回復して、やりたいことが出てくるようになったら、
復職してもいいし、折れながら転職活動すればいい。
その後の人生のことはあとから考える。
まずは限界を感じたら、休みましょう。
         
       

休職期間終了まであと3週間ほど。
私はまだ、この後の人生を決めきれていません。
焦りも不安も出てきています。

でもどういった結果を出そうとも、私の人生。
足掻いてもがいて、どうにか頑張る。
今はそう考えています。

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