【会社員つれづれ】イメージ通りの仕事ってある?
今日は職場のお話を。
わたしが所属する部では、月に一度連絡会(月例会)がある。
部長が進行役で、部で共有すべきことを話す。事務に関することで共有すべきことがあるときは、わたしも話すことはあるが、呑気に眠気覚ましのコーヒーを飲みながら参加するのが普通だ。
「今日の晩ごはん、何にすっかな」と部長の声をいつものように遠くに聞いてたら、「むむ!?」と引っかかる一文が。
ヘルプラインの利用実績
労働組合への新入社員の投稿。本人の希望が充分に反映されずに配属されたとの不満。配属先選定の理由公開とその問題提起。
それに対する会社の方針と指示が、
「新入社員の配属希望部署のヒヤリングの仕方や内容は今後要見直し」
だそうで。
ほんまですか…
通報しちゃったのね。
きっと新人君は当然のことをしたまでだと思ってると思う。
大学(プラス院)で勉強したこと、
本配属前に研修を受けた部署、
それが活かされない(と本人は思っている)配属ではモチベーションも下がってしまう。大事の就職において、これっておかしくないですか、と。
会社は希望部署をとりあえずは聞くけれども、あくまでも希望する部署なわけで。
むしろ、希望通りに配属されないことが当たり前だとわたしは理解していた。
会社って、新人君に賃金を出して働いて頂く場所ではないんだよ。
こんな風に思うわたしって、シビアなんでしょうか。
新卒で働き出して25年。すっかり大人になってしまったのだろうか(少し悲しい。体だけでなく精神も老いたようで)。
これが世代間のギャップなんでしょうね。
氷河期世代とZ世代のギャップ。
振り返って思うに、
大学入学はほぼほぼ希望が叶った。
でも、新卒の就職はどっかに入れさえすればよい状況だったし、結婚相手も思い描いている人とは少し違った(ごめんよ、夫)。
子どもを授かることは、全くもって希望通りとはいかなかった。
だけど、自分の希望通りとはいかなかったけど、
想定外の出来事や人との出会い、運みたいなのが合わさって、「これも悪くはないな」と今となっては思っているし、満足もしている。
新人君には希望通りの部署や仕事内容ではなかったかもしれないけれど、意外とそこでの仕事が自分の可能性を高めてくれたり、人としての奥行を深めてくれるかもしれないよ、と伝えたい。
「石の上にも三年」と言うではないか(このことわざを出してくることが、もう旧世代なのでしょうね)。
それで嫌ならさっさと辞めて、次に行ったらいい。
仕事の真の面白さは3年くらいは経たないと分からないものだとわたしは思う。
「近頃の若者は」って言う大人には絶対になりたくはなかった。
だけど今、変に若者に迎合してしまう大人にもなりたくはない。
最近の若い子は優しい子が多い。
そしてとっても傷つきやすい。
若さゆえに尖っていたり、自信満々の子はほとんどいない(少なくともわたしのまわりでは)。
他部署で上手くいかず、入社2年目で精神的に病んでしまって子が、今年になって異動前提でわたしの所属部署で復帰を果たした。
ひとり作業(仕事)は得意だが、他者とコミュニケーションを取って仕事をすることが苦手で、本人もそのことを自分の課題だと認識している。
「他人との距離感を誤ると死んでしまいます」と言う彼に、「死なないよ。色々失敗してかさぶたが出来て、そんで強くなっていくねんで」と言うと、「『山月記』のように僕も虎になってしまいそう。考えすぎなのかもしれませんが」と話してくれた。
ここで『山月記』が出てくることが、わたしにとっては面白かったのだが、彼は傷つくことが心底怖いんだと思う。
Z世代が何を考え、何を思っているのか。
連休前の明日、部署の若い衆と仕事終わりに飲む約束をしている。
色々聞いてみたい。生の声を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?