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地域おこし協力隊になったら忘れずに取り組みたいこと

2024年が始まってもう3月になりました。早いですね〜(笑)
さて、2024年4月に入隊する地域おこし協力隊員の方の採用が決まってきた時期ではないでしょうか。採用通知が来た方、おめでとうございます。

今後3年間、活動をしていく自治体で地域おこし協力隊員(以下、協力隊員)として忘れずに取り組んでほしいことを3つご紹介します。
この3つを忘れずに取り組めると楽しい活動になると思います。
どこの地域で活動していても同じだと思いますのでぜひ参考にしてください。

東京都葛飾区から秩父市に移住した25歳。
秩父市地域おこし協力隊員3年目。ミッションは移住定住促進。
卒業後も秩父市に定住する。今後の仕事は映像制作とライター。

私の簡単な自己紹介

協力隊員になったらはじめに下記3点を取り組んでみてください。

①積極的に行動すること
②自分が住む地域を最大限楽しむこと・関わること
③市町村職員と良好な関係を築くこと

なに当たり前のこと言ってんだ!とツッコミが入るかもしれませんが、2~3年目の現隊員でもできていない人はいます。逆にうまくいっている隊員はこの3点をしっかり押さえて活動できています。
特に③は活動するうえで非常に重要なので内容多めです。

①「積極的に行動すること」

協力隊活動は、課業外の取り組み(町のイベントに参加、自ら新しい人と交流するなど)にも積極的に行動することです。自治体先を決めた経緯や、協力隊になった経緯は人それぞれ。何かしら住む地域のために行動したい人たちが協力隊になっていると思います。
どう行動するかは人それぞれですが、最初のうちは動いてなんぼだと私は思います。なにもせずただ待っている隊員と行動した隊員とでは、地域の歓迎のされ方も卒業後の進路でも大きな違いが生まれます

また、協力隊員だからこその最大のメリットも存在します。
協力隊員は行政のお墨付き(会計任用職員=行政職員)をもらっている隊員が多いです。市町村職員(以下、職員)が貯めてきた信頼貯金や協力隊のネームバリューがある状態でスタート出来ることで警戒されることなく地域に溶け込めます。

②「自分が住む地域を最大限楽しむこと・関わること」

私はせっかく移住したり、仕事を変えて協力隊になった方には、地域で最大限楽しんだり、関わってほしいと思っています。
楽しむ気持ちと関わる気持ちがあると生活が一変します。QOL爆上がりです。参加できない、参加したことのないイベントに参加できたり、新たな人と関われたり…
新たな発見もあるかもしれません。それが協力隊活動、はたまた卒業後に役立つ日がきっと来るはずです。
まずはその地域を楽しみながら生活してみてください。楽しむこと・関わることは損ではありません。

3つ目の「市町村職員と良好な関係を築くこと」

※ここで話す市町村職員とは協力隊員を担当する職員です。
他自治体の協力隊員と交流する機会や、ネットの記事でよく見る内容。
「職員とうまくいっていません。」「職員が自分のことをわかってくれません。」「職員と会話したのは最初の挨拶のときだけです。」などなど。

聞いていると大体は「コミュニケーションエラー」が大半。後は「自我が強い・プライドが高い」場合もうまく行っていない原因だと感じます。
※場合によっては職員からの歩み寄りが足りないorない場合もあります。

「コミュニケーションエラー」の対処法
・職員とミーティングや活動報告する機会を設定する
・役場に顔を出す(役場に席がない隊員)

「自我が強い・プライドが高い」の対処法
・民間組織と行政組織の違いを正しく理解する
・自分本位にならず、相手の意見も受け入れる

「コミュニケーションエラー」から。
ミーティングや活動報告をして、「自分が今何をやっているか」「職員が何を思っているのか」を話し合える機会を作ってください。
良好な関係はお互いが歩み寄ることで成立します。

また、役場に席がなくて職員とコミュニケーションを取る機会が少ない方は積極的に役場に顔を出しましょう。一言二言話すだけでも良好な関係作りに一役買ってくれます。最初はあいさつから始めてはいかがでしょうか。

次に「自我が強い・プライドが高い」です。
上記の「職員が自分のことをわかってくれません」が良い例です。
自ら職員や行政の制度に歩み寄っていますか?わかろうとしていますか?
結論として相手を知ることは、人間関係・仕事において非常に重要です。

特に民間組織やフリーランスから転職して地域おこし協力隊になる方は要注意です。民間組織と行政組織の働き方は全く別です。行政は行政のルールに従って動いています。よって働き方の違いで自分がやりたいことができないと「どうしてできないの?」「どうしてわかってくれないの?」となることが多いです。

協力隊活動を進めると同時に、行政とはなにかを知ることです。
それを知ったうえで自分のやりたいことを提案しましょう。


まとめ

「コミュニケーションは日頃から取る」「歩み寄る」「行政の働き方を知る」ことを最初からやっておくとうまく立ち回れると思います。

特に「行政の動き方を知る」ってどうやって調べたら良いの?となる方がいるかも知れません。
私がここでダラダラと文章を執筆しても良いのですが、わかりやすく手っ取り早く知る方法があります。
移住・地方創生に特化した情報雑誌「TURNS(ターンズ)」を読みましょう。

特に読んでいただきたいのは、地域おこし協力隊制度設計を行う西塔大海(さいとうもとみ)さんが書く「誰も書かない 地域おこし協力隊のトリセツ」です。ここにすべてが記してあります。
バックナンバーを知るには下記のURLからどうぞ。

私が勤務する事務所は「TURNS」を定期購読しているので毎話読んでいます。超がつくほどわかりやすく、超がつくほど共感できます
現役隊員も必読です。新しく入隊した隊員には必ず読んでもらっています。


最後に

積極的に行動すると、周りが見えてきて「自分の住む地域を知れる・楽しめる・関われる」の好循環が生まれます。本当に良いことが多いので1年目のうちからたくさんの「ヒト、モノ、コト」にふれることを本当にオススメします。再三になりますが、絶対損はしません。

あと、忘れてはいけないのは職員も「地元住民」ということ。
協力隊員よりも地元にいて、町のために頑張っている人たちです。
その人達とうまくやっていけないと評判は下がり、応援すらしてもらえません。一番はじめに関わることが多いのは職員だと思いますのでここは忘れないようにしてください。
職員とは良好な関係を必ず!築いた方がお得です。

良好な関係を築くとどういったギフトがあるかを下記にまとめました。

新しい人脈が増える(他課の方・地元住民の方を紹介してくれる)
業務がやりやすくなる
自分のやりたいことがやりやすくなる・応援してくれる
卒業後の就職先を斡旋してくれる

どうですか?めちゃくちゃお得ではないですか?
上記は私が実際に体験したことです。
お酒を飲みに行ったり、遊びに行ったりする仲になった職員は大勢います。

この3つはやったもんがちです。ライバルや敵は存在しません。
いるとしたら己自身かもしれませんね。

ぜひ地域おこし協力隊の3年間を無駄にせず、笑って卒業できるよう3つを忘れずに取り組んでくださいね!応援しています!

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