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北京留学9日目~ルームメイトが優しい

今日はさーちゃん(前回はSちゃんという名前でした、室友:ルームメイト)の卓球グッズを買うお出かけに同行した。さーちゃんはガチの卓球人間だから、お店に貼られてる中国人卓球選手のポスターを指さして、あれは誰、この人はオリンピックで金だった人、この人はめっちゃ強い、とか教えてくれる。私は初めて聞くから誰なのかすぐに忘れちゃうんだけどさーちゃんが本当に楽しそうで、好きな選手のサインがプリントされているタオルを買おうか買うまいか一生懸命悩んでいるのを見るだけで一緒に来てよかったなと思う。

さーちゃんさーちゃんと言っているけれど、私とさーちゃんは会ってやっと1週間たったくらいの仲。私は東京で、さーちゃんは福岡で、ここに来るまでお互いを知らなかった。

私が一日早く大学に着いて、ルームメイトは誰かしらと待っていたら夜の10時くらいにやってきた。互いに「に、日本人ですか……?」から始まって、さーちゃんの飛行機が遅れたとか、さらに大連で乗り換えがあって超疲れたとか、私が一つ年下だとか、まあそれでも5カ月一緒に住むんだからタメ口で良いよねとか、いろいろ話した。

私は中国のネットのテレビをよく見る。特にアイドルの番組とドラマ。ドラマは学園ものが好き。そこで大学生が主人公だと必ず寮のルームメイトが登場して、四人部屋の楽しそうな様子が出る。これがめっちゃ楽しそう。恋愛の相談とか、進路の悩みとか、楽しいとか悲しいとかを共有して、日本にはそういうのがないからすごく憧れていた。だから今回の留学もそういうの良いな~と思って、二人部屋(4人部屋はなかった)にしたのだ。

そこで巡り合ったのがさーちゃん!!もう、ほんとに、すごく好き。

私は基本甘えたいし、追いかけたいし、それで冷たくあしらわれてもそれが本心じゃなかったら全然ありだし、手とか腕を組むのはワンチャンで良いんだけど、隣に座ったりもたれかかったりしたいと思っている。彼氏だけじゃなくて、仲良い友達にはすごくそういうのをしたい。でも嫌われたくないから、相手が好きな距離感を把握して、嫌われない程度に、でも私の欲も満たされる程度に甘える。

でも、さーちゃんは基本何でもおっけー。すごい。歩きながら頭をさーちゃんの肩にのせようとすると「はあ?」って言ったり、歩いて楽しくなっちゃって私がはしゃぎ始めると「私たちの間には、溝があるから」とか言ったりするんだけど、朝起きてさーちゃんのベッドにお邪魔しても何も言わないし、それぞれ机があるけどさーちゃんのところまで椅子を持って行って、半分机を借りて勉強し始めても普通にしてる。

会って一週間くらいしか経ってないのに、こんな私を受け入れてくれて、ほとんど1日中一緒にいてくれるってありがたいなと思っている。だからさーちゃんと電車に乗る時は席が空いたら絶対に先に座ってもらうようにしているし、さーちゃんはボディーソープを持っていないので私のやつを貸しているし、朝は私がカーテンを開けるし、ビザの申請も手伝う。もっと他のことでもさーちゃんに感謝を返せたら良いなと思う。

さーちゃんは本当に優しい。いつも笑ってくれる。適当にあしらわれても、本気じゃないってわかるから良い関係を築けていると思う。さーちゃんもそう思ってくれているといいな。

ちょろい女子大生の川添理来です。