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大学卒業

先週、卒業式があった。

友達と一緒に袴を選び、朝の6時半から着付けとヘアセットをしてもらい、仲の良い友達と会場で待ち合わせた。

カトリックの大学なので祝福として、コリントの信徒への手紙の一節が読まれた。「愛がなければ、無に等しい」という言葉を高校で習ったことを思い出した。

4年間、なかなか真面目に勉強し、夜の10時半には絶対解散するという健全すぎるサークルに所属し、中国に留学し、教育実習に行き、アルバイトも続けた。

体重は増えたり減ったりして、髪の毛は成人式をきっかけに伸ばし続けて、服のセンスは普通のレベルくらいまで成長した。

たくさん本を読んで、大切な友人ができて、尊敬する鈴木先生と李先生に出会い、留学やサークルなど充実した時間を過ごした。

自分のことを好きになったり、嫌いになったりした。
考えはぐるぐる巡り、大人と子どもの間を行ったり来たりしている感じだった。法律上は大人でも、自分が思い描いていた大人には程遠い。

恋人が出来て、人を大切にしたいと思ったり、大切にされていると感じたり、恋愛で心が揺れ動く感覚を得た。

勉強はずっとずっとおもしろかった。自分の世界が広がって、そして自分がとても未熟であることを実感した。4年間では留学が一番楽しかった。

卒業式はほとんど座っているだけだった。

会場の外に出ると気温はぐっと上がっていて、汗を少しかいてしまうくらいだった。

大学の周りは桜が満開で私たちの卒業に合わせて咲いてくれたようだった。
先生や友人と写真を撮り、大学で一番写真映えする場所でも記念撮影をした。

恋人に袴を見せに行くと、バラを一輪くれた。前髪が汗と風でぼさぼさになっていたので恥ずかしかった。

家族も李先生もみんな卒業を祝ってくれた。うれしかった。
私を支えてくれた人たちのおかげで4年間過ごすことができたと思う。

これからは2年間、大学院でモラトリアムを継続する。
学部以上に大変だとは思うけれど自分で決めたことなのでとりあえずやってみたい。楽しく、そこまで気負わずに、頑張りたいと思う。


P.S

実は卒業式の一週間前に久しぶりにワインを一杯だけ飲んだところ、気を失い顔から倒れ、顔面にいろいろ傷を負ってしまった。
母にはすごく怒られたし、自分では無理やり笑わないと落ち込んでしまうくらいのひどさだった。
キズパワーパッドで治療し、なんとか化粧で隠せるまでになったが、今後は反省の意味を込めて3か月ほど禁酒する。そして修士の目標は「就職・修論書き上げる、教職免許取得」に「綺麗な顔で卒業式に臨む」が追加された。

今後ともよろしくお願いします。

ちょろい女子大生の川添理来です。