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SUITS|プロ意識とマネジメント

こんばんは、シンガポール働く日本人、ニコールです。

シンガポールは明日から半ロックダウンに突入し、すべての学校やオフィスはクローズとなるため、強制的におうち時間を充実させています(ただのリラックス活動とも言えるかもしれない)。

いそいそと本を読んだり、Netflixを見たり、としているのですが、最近ドハマリしていたのが海外ドラマの「SUITS」!結構周りのシンガポール人でも見てる人多くて、でも大体がシーズン6までで挫折している。。。6を超えてきた猛者はあまりいないので、6にはきっと魔物が住んでるんでしょうね。

さて、私がドハマりしたのがSUITSのシーズン8!
6の魔物にやられた死屍累々の皆さんに声を大にして言いたい。

「シーズン8だけ単独で見てー!」

と。

それくらい面白かったです!しかもここだけの話、シーズン8だけ見ても楽しめる。

シーズン8の面白さについては見てから感じていただくとして、ここからはネタバレ含みつつ、そのシーズン8から感じた「プロ意識とは何か」「マネジメントとは何か」という2つについて語りたいと思います。

※ネタバレあり(かも)なので、ご注意ください※

ちなみに、SUITSとは?
簡単にサマると舞台はNYのトップ弁護士事務所、基本は事務所に持ち込まれる案件を解決する流れで時々権力争いしたり、友情や愛を挟む物語です。主人公ハーヴィーだけでなく、友人かつライバルのルイス、ハーヴィーの元秘書でCOOのドナ、新キャラのサマンサなど、サブを固める方々がめちゃめちゃいい味出しています。(↓別にWOWOWの回し者ではないのですが、これが一番わかりやすかったのでw)

プロ意識とは何か?

私は「仕事において譲れない一線」がプロ意識だと思っているのですが、今回のシーズン8ではとにかく全員のプロ意識が徹底的に違うんですよ、いい意味で。みんな悪いことをしたくてとかではなく、クライアントのために、自分の敬愛する上司のために、自分自身との約束のために、など、大事にしているもののために自分のプロ意識を貫こうとしています。ゆえに毎回必ずぶつかるし、どちらも譲らないのでだんだん泥沼になっていくのですが、「そうよね、譲れないわよねぇ」って全員に納得できてしまう。

例えば、「多少悪い手を使ってでもクライアントのために勝つことがプロフェッショナル」と思っているサマンサ(ゼインの腹心右腕フィクサーで美女でめっちゃ気も強い)と、「汚れた手を使わずに知性で結果を出すことがプロフェッショナル」と思っている若きシニアパートナー、カトリーナ(こちらもめっちゃ美女で賢く仕事ができる)。結果を出したいという思いは同じだけど、アプローチ方法が違うのでかなり激しくぶつかり、特にサマンサは容赦ない脅しも含めてカトリーナに自分の方法を押し付けようとします。

そんな中でカトリーナが放った一言に感動。

「(あなたは汚れた手段も使うけど)あなたに私のなりたい弁護士像を決められる筋合いはない。私は私のやり方で貢献した。それを使って勝つかどうかはあなた次第よ」

私自分より強い(そして怖い)先輩にすごまれたらこんな風に言い返せないな~(笑)。でもすごいなと。意地とかそういう話ではなく、これがプロフェッショナルの在り方なんだろうな、と。自分の在りたい姿を明確に持っていないと言えないセリフ。

私もいざという時のために言語化して、練習しておこう。。(笑)

マネジメントとは何か

今回、「こんなに代表権がころころ移り変わっていいの!?」っていうくらい、事務所の代表権(&それに伴って社名も)が変わりました。。。実際にの事務所名もあんな感じで変わっていたらいろいろ大変ですよね。

さておき、その背景にあったのは「この船(=会社)のことを一番想っているのはだれか」というマネジメントにまつわるお題でした。一番に考えている人に代表権が回ってくるという形で、最後はルイスに。

ルイスは華やかさはなく、どちらかというと癖が強いし、自意識過剰、すぐに切れるなどの特徴が強すぎてマネジメントには向かない人材。ただ、このシーズンの中で結婚し、家族を持ち、大好きなハーヴィーとカップルカウンセリングを受けることで(このくだり本当に笑いました。。。)彼は徐々に「人に譲る」ことを覚えていきます。

「自分は誰にも愛されない」という思い込みを捨て、周囲の人に愛されていることを彼が受け入れたことで、人に寛容になり、傷ついた人の気持ちを汲んだり、全力で手伝ったり、一緒に泣いたり、と奔走します。

一方の主人公ハーヴィーも、自分は本来プレイヤーが心地よく、誰かが上に立ってくれていてそこにかみついたり、自由にできる方がうまく走れることに気づきます。元秘書であり恋人でもあるドナに、

「あなたは本当は戦いを求めているのよ。マネージングパートナーじゃなくて、最強のプレイヤーになる」

と言われ気づき、自分でマネージングパートナーの座を降ります。その方がファームのためになる、と判断したのでしょうね。

ルイスとハーヴィーの行動は両方とも「その方がファームのためになる」が判断基準。ここに自分たちの船への愛情を感じますし、これって形は違えど「マネジメント」なんじゃないかなと。上に立つこと、強さや結果を見せることだけがマネジメントではないんだなぁと考えさせられました。

ということでSUITSのシーズン8はめちゃくちゃ面白かったし、働く人にはとても刺さるテーマですので、ぜひ見てみてください~。

ではでは。

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