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「リヒテンシュタイン公爵家の至宝展」で優雅な気分に浸ってきました

久しぶりに大阪まで、あべのハルカス美術館で開催中の「リヒテンシュタイン公爵家の至宝展」を観に行ってきました。

展覧会概要

リヒテンシュタイン公国とはオーストリアとスイスに挟まれた小豆島と同じくらいの大きさの小さな国。世界で唯一、公爵家の家名が国名になっている国だそうです。

ヨーロッパ君主の中で最大の資産家とされるリヒテンシュタイン公爵家が代々収集してきた美術品のコレクションは3万点にも及ぶそうですが、この展覧会ではその中の絵画と陶磁器合わせて126点が展示され目の前で鑑賞することができます。絵画はルーベンス、ヤン・ブリューゲル、クラーナハなど北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と陶磁器はウィーン窯を中心とする優美で華麗な作品が展示されています。

展覧会の様子

平日の空いている時間帯に観に行けたので、ゆっくり鑑賞することができました。この時期の作品は銀食器やグラスの質感をリアルに描いたり、ドレスのドレープ、果物や小鳥の羽など細部まで忠実に描きこまれた、とにかく緻密な描写が素晴らしいので、作品に近づいて鑑賞できる時間帯を狙うのがおすすめです。他にも貴族生活の雰囲気を描いた絵画、宗教画、神話画、歴史画など見応えのある作品がたくさんありました。

陶磁器も優雅で繊細で本当に観ていてうっとりします。ホットチョコレートを飲む器など日常生活にも美を取り入れて楽しもうという貴族の優雅な生活が想像できるような陶磁器の数々。そして日本の有田焼や中国の景徳鎮にヨーロッパの職人が金属で装飾を施した作品が東洋と西洋のコラボレーション作品になっていて面白かった。

最後の第7章では花を描いた作品を集めて展示され、こちらのみ撮影OKでハッシュタグつけてSNSに投稿してくださいね。ということだったのでスマホで撮影させていただきました。

感想

日常を忘れてすっかり貴族になった気分になり優雅なひとときを楽しめました。こうして美しく高質で気品あふれる美術品を代々大切に受け継ぎ、守ってこられたことによって、(第二次世界大戦中はナチス・ドイツから美術品を守ろうと決死の覚悟で移送させたそうです。)今なお私たちがこうして珠玉の芸術品を目にすることができるんですよね。有り難いことです。

西洋美術を鑑賞している時にいつも思うのですが、私たち日本人にとってはどうしても宗教や神話が身近ではないので理解が難しい。宗教や神話について絵画を理解するのに必要最低限でいいのでさらっと学びたいなと思います。そのさらっとがなかなか。おすすめな本があれば教えていただきたいです。



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