マガジンのカバー画像

脳内廃棄物

31
運営しているクリエイター

記事一覧

脳内廃棄物8

自分のうしろを振り返ると

足跡がついていた

私は安心した

足跡がついている

自分がどこから来たのかわかる

私は安心した

でも、

この足跡は何で出来ているのか

触ってみた

それは後悔だった

後悔で私の足跡は出来ていた

私の道は後悔だらけだった

あの時、なぜあんなことしたのか

あの時、どうして声をかけなかったのか

あの時、どうして…

後悔ばかりが足跡になり、地面にこびりつ

もっとみる

脳内廃棄物7

ある朝、おじいさんが言いました。

努力は魔法なんだ。

自分を積み重ねて行ける。

どんどん重ねたら高い所に手が届くかもしれない。

でも、自分は努力してるんだなんて、考えてしまうと魔法はなくなってしまう。

そうすると大変だ。

積み重ねていた自分の重さで潰れてしまう。

そうなったらどうすればいいかだって?

そうだな。

もう一度、自分に魔法を掛けるか、一人ひとり自分を退かすか。

もっとみる

脳内廃棄物6

僕と彼女は一方的な友情関係である

彼女はとても綺麗だ
触ると気持ちいい

僕と彼女は一方的な友情関係である

彼女は寒がりだ
だから、いつも暖かい所にいる。

僕と彼女は一方的な友情関係である

彼女は僕を起こす。
僕が彼女を起こそうとすると彼女は怒る。

僕と彼女は一方的な友情関係である

僕が何かに夢中だと彼女は邪魔をしに来る。
僕が遊ぼうと声を掛けるとたまに無視する。

もっとみる

脳内廃棄物6

初めて君を見た時、君は公園でヒーローになっていた

初めて君を意識した時、君は私の手を引いていた

初めてスキだと伝えた時、君は床に倒れて驚いていた。

初めて君をキライになった時、君は私の夢を応援していた。

初めて大声で泣いた時、君はそばに居てくれた。

初めて君が綺麗だと言ってくれた時、私は白に包まれていた。

初めて誰かのために生きたいと想った

初めて、こんなに人をアイした

初めて、

もっとみる
脳内廃棄物28

脳内廃棄物28

人を傷つけた君はナイフ

感情もなく、ナイフの目的

人を傷つける、命を奪う

そんなことしかできなくなっている

若気のいたりなんて言葉は

ナイフにはないだろ

傷つけたられた人のことなんて

ナイフには分からないだろ

人間ではないんだから

だから、鞘に入って机から出てくるな

忘れ去られていてくれ

僕はもう君なんかみたくないんだ

脳内廃棄物30

脳内廃棄物30

頭が痛いから

頭を殴った

心が痛いから

心を殴った

でも

殴っても

殴っても

殴って

殴って

殴っても

僕の心を抱きしめる人がいた

僕は血だらけの手を

その人に見せないように

少し笑った

でも

その人は泣いた

僕が笑っても

笑っても

笑っても

笑って

笑って

笑っても

その人は泣いた

だから

僕は泣いた

その人も泣いた

そして

泣いた後は

もっとみる
脳内廃棄物29

脳内廃棄物29

足をとめても

息を止めても

進む道に

帰る道はない

雨は止んでも

雷はやんでも

帰る道はない

何処から来たのか

覚えていて

あの甘い香りを

握っていても

帰る道はない

だから

進む道の草を

ひとつまみ

口にいれてみると

僕は渋い顔をする。

脳内廃棄物27

脳内廃棄物27

アーと声を出したら

喉が焼けているのに気がついた

喉が張り付いて、声を出すと裂ける気がした

私は声を出すのをやめてねむりにつく

未だ私が起きる時間ではない

年ではない

世紀ではない

ただ、起きるのはいつか忘れただけ

でも

今は起きるタイミングではないことは

確かだと思う。

脳内廃棄物26

恋愛ではない

友情でもない

男女なんて関係ない

そばにいたい

一緒にいるだけで楽しい

そして、嬉しい

記憶に残り続ける

変わりたくない

でもとどまれない

この感情に名前はあるの?

カスタードのようにゆるく、暖かい

あの感情に名前はあったの?

脳内廃棄物25

僕の脳には引き金がある

すごく軽い引き金だ

ちょっとしたことで引き金を引いてしまう

引き金を引くと口から弾丸が出る

弾丸は相手の心を砕く

僕はいつも驚いてしまう

撃つつもりは無いのに

引き金が軽いから

撃ってしまう

僕の脳には引き金

僕の口から弾丸

口を押さえて暴発させようか

僕が壊れてしまうか

僕は逃げる

僕の脳には引き金

僕の口から弾丸

僕は逃げる

心の砕け

もっとみる
脳内廃棄物24

脳内廃棄物24

小さい子どもには

それぞれに

神様がいるんだ

でも神様は

神様なのに不完全

だから

見棄ててしまう神様

そんな神様もいるんだ

責任を果たさない神様は

神様なのか

神様は誰なのか

最後まででなくてもいい

育つまで

愛を降り注いでほしい

そして、僕は言いたい

創造主と神様は

実は違うんだって

もっとみる
脳内廃棄物23

脳内廃棄物23

世の中というものは常に足し算で

引き算というものはない

知ったり、触れたりして

宇宙と同じように膨らんでいく

でも、足し算しかないから

時にひどく傷つく

だって、増えるだけで消えないから

世の中には理不尽なことや悪いこと

すれ違うことも溢れているから

でも、傷ついた時に立ち止まるのは良くはない

そう思ってみよう

本でも、絵でも、映画でも、テレビでも、音楽でも

御飯屋でも、服

もっとみる

脳内廃棄物22

僕は非力で弱くて

自分を守ることもできない

そんなやつが

誰かを守るなんてできない

口にしてもいけないんだ

傷ついた誰かを慰める

そんなことしか出来ない

それなのに

君にありがとうなんて

言われたら

切ない

切ない

切ない

なにもしてないよ

素直に伝えても

君は

助けてくれたからと

そう言う君に

僕は顔を背ける

切ない

切ない

切ない

違うんだよ

助け

もっとみる

脳内廃棄物22

自分の足元が見えた人が倒れている

彼は自分の全てを知ってショックを受けたらしい

自分の足元を見るが暗くて見えない

僕はホッとした

たまに光をもった人が歩いてくるから

オチオチ休んでいられない

光で照らさないでほしい

足元が見えたら

自分の立っている場所が見えてしまう

自分の立っている場所が理想と違うかもしれない

それはとても怖いから

光で僕の足元を照らさないで

あぁ、そう思

もっとみる