ヒロアカ映画3!

日程が合わず、悩んで先延ばしにしていたヒロアカ映画3。やっと観てまいりました!


やっぱり映画館の大スクリーン&良質な音響で観て、よかったです。

映画前半、舞台となる国の綺麗な風景に、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)の特徴的な、ハイハットシンバルを細かく刻む音がフェードインしてくると、画面と音楽が一体となって、私の美しさを感じるポイントにまっすぐ刺さってきました。

ボーカル後藤正文さんの、心地よく身体に響き、大人っぽい透明感をたたえた声が優しく私を包み込みましたし、何の引っかかりもなく気持ちの良いファルセットに胸を打たれました。

「アジカンの音楽って、親和性高いなあ、こういう映画と。・・・どういう映画だろう、言語化できない。」と、スクリーンを後にしながら考え込んだものです。


原作の相手とはあまり関係がない相手と戦っていたのが個人的に好印象で、私が原作に感じている不安は無く、純粋に楽しめました。


今回はヒーロー達が“個性”を使うシーンが多く、彼らと彼らの“個性”が画面いっぱいに迸るのを見ている私は、鳥肌が立ちっぱなしでした。

疾走感とパワフルさを両立した画面を、前のめりになりつつ観ていました。


実は、事情があって原作漫画を途中までしか読んでいないので、デク(緑谷出久)が「鞭」をあんなにうまく使いこなせるようになったとは、思っていませんでした。

デクが「鞭」を使ったり、他の生徒も能力が上がっていたりするからか、目線が横に縦に動くもので、「もう何が起こっているのか分からない・・・でもカッコいい!」と必死でした(笑)


世の中のことを軽く学んでから見ると、ヒーローがヴィランと対戦中に建物を倒壊させるのを見ては、ついつい不安になってしまいますね。

これ修繕費いくらかかるんだろう・・・。誰に請求行くんだろう・・・。でも、そこはファンタジー。

きっと、誰にも損が無く、でも何らかの大きな力が働いて、迅速に再構築されるのでしょう。


ゲストキャラクターの声が好きで、「誰だろう、誰だろう?」とエンドロールに注目すると、吉沢亮さんではありませんか!Wow!

あるシーンで、顔は笑っているけど声は若干震えていて、キャラクターの悲しみや不安を間接的に感じさせる演技に、胸を打たれました。

うまい/うまくない、で分けることはぐもんぐ(愚問)だと思っているので、そういった評価はしないのですが、まさか吉沢亮さんだとは・・・(n回目)


幕が下りた後、新しい気持ちでスッと立ち上がれる、後味スッキリな、そんな作品でした。