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「デレる碇ゲンドウ」

2021年7月24日


私は、高層ビルの中にいるらしい。

エレベーターがガラス張りになっている。

壁がガラス張りどころか、エレベーター内部はイスだけで、足が宙ぶらりんになる。まるで遊園地の乗り物だ。

2,3歳くらいの小さな子供も、母親と隣り合わせでお利口に乗っている。

私は隣のエレベーターに乗るが、どうしても下に下がってしまう。


なんとか24階へ向かうと、スイミングスクールの更衣室みたいな部屋にぞろぞろと入っていく人々が見えた。

黒い襟付きシャツに細身のパンツという、黒ずくめの男性スタッフに気だるげな礼をされる。

ドア代わりの薄い暗幕をくぐると、そこは、安っぽいイスとアナログテレビだけの映画館だった。

しかも、部屋は明るい。映画を見せる気ゼロ。


私の家族が、どこに泊まりに行くのかという大きな荷物と共に、中央付近の席に座っている。

隣に座ってみたが、アナログテレビは砂嵐と真っ暗い画面を繰り返すだけだった。

諦めて部屋の外に出ると、空間が一変して、閉店後のショッピングモールだった。


高層ビルとの接続部では、ゆるい絵柄の使徒が手足は動かさないままぴょーん、ぴょーんと跳んでいる。

顔はサキエルと同じ仮面で、二足歩行で手は短め。姿だけだとかわいらしい。


床にはマグマが川のように流れており、使徒のうち2匹はそこにとび込んだ。

彼らにとっては予期せぬ事態だったようで、マグマの底から、ぐったりした状態で光の粒に運ばれてきた。

私が近づいてきた光の粒に触れると、使徒はパチッと目覚め、私になついてきた。ニコニコ笑うのがかわいい。

使徒「っきゃー!(*'▽')」

使徒(の赤ちゃん?)が仲間になった。


もっとお店が立ち並ぶエリアに移動する。

私は紙を折って出来たような銃を持っていた。

上から下に勢いよく振り下ろすと、一部がパッと展開されて、弾がリロードされたことになるらしい。

近くに東京事変の刄田綴色さんがいて、一緒に戦っている。何故。

ひとまず前方の敵、13号機に向かい、弾を放つ。数回打つと、リロード自体が出来なくなった。

すかさず伊吹マヤが陰からひょこっと出てきて、充電パック(?)を一緒に探すことになった。


閉店後のショッピングモールはがらんとしていて、ひと気もない。並べられた商品がなんだか物悲しい。

探している最中、気配を感じて振り向くと、13号機・・・・・・が碇ゲンドウに変化し、隣には碇ユイがいた。

二人は微笑んでおり、戦意は無いようだ。

そのうち二人はいちゃつき始めたので(と言ってもかなり控えめではある)、私は背を向けて帰った。

デレる碇ゲンドウ・・・・・・。イメージが無い。

まあ、シン・エヴァンゲリオン後の平和な世界線で、彼らが生きているということなのだろうな、と満足した。


【しろさん、素敵なお写真を使わせていただきます。ありがとうございます。】