「カラダにピース」の意味とは
日本から持ち帰ったカルピス原液を娘たちが割って飲んでいたところ、ドイツ人の夫が、
「これは何て読むの?」
と話しかけていた。長女が、
「『カラダにピース』だよ。体に平和を、体の調子を整えるという意味だよ。」
と説明するのを聞いて、
「えっ!? 平和???」
と思った。
私はもっと単純に「ピース✌」ってことだと思っていた!
だから、体がいぇーい!って言って、喜ぶ、みたいな、簡単なことだと思っていて、そんな深い意味だと思っていなかった。
そう話すと、長女が、
「でも、ピースって平和でしょう?」
と聞く。
うん、もちろん「Piece」は平和ですが、日本人の言っている「ピース」はVサインと同じだと思う。
すると夫は
「でも『Vサイン』は『Victory』だよね」
と。うん、そうね、確かにVはそうなんだけど・・・分かった、「ピース」は「チョキ」と一緒!
そこにホント大した意味はないと思う。
写真撮るとか、いえーいとかw
腑に落ちない顔の二人のため、まさに今、カルピスの公式サイトを確認してみよう!
まず、公式サイトを見たものの、分かりやすいところに見つからなかったので、引き続きグーグルで検索。
日本食糧新聞というサイトに、「カラダにピース」が新スローガンになったという2007年の記事が見つかったが、意味は書いていなかった。
カルピスのサイト内で「ピース」という言葉を検索すると、「ピースボトル」のひみつというページがあった。
確かに「注ぎやすくてピース」は、注ぎやすいことでこぼすこともなく、家庭内の平和が守られると解釈することはできるものの、「持ちやすくてピース」は、決して「持ちやすくて平和!」ではないだろう。
他にも年表や歴史ページなどを見てみたが、コーポレートスローガンということになっている「カラダにピース」に対しての説明は見つからなかった。
よって、やはりこの「ピース」に「平和」の意味はないと思った。
日本語では安易に英語や外国語を使うけれど、あんまりちゃんと考えてないことが多いと思う。
もちろん、それは日本語だけでなく、ドイツ語でもありうる。
最近ドイツ(欧州)で流行っている日本語のひらがなやカタカナのTシャツはあまりのイタい誤りに、恥ずかしくなる。
外国語を安易に使うくらいなら、母語で表した方がいい。
外国語ならかっこいいという文化なんて廃れてしまえばいい。
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