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【昨日の授業】継承語クラスで感謝の手紙~ありきたりにするな!

昨日、土曜日は高校生継承語クラスでした。
授業のアイディアを考えているときに、お!次の日が母の日じゃんと思ったので、手紙の書き方を取り上げることになりました。
とはいえ、今どきみんな手紙なんて書きませんので、メールと手紙を合わせました。
さらに、以前リクエストのあった日本語のタイピングをちゃんと知りたいというのも入れて、また、感謝の表現をいくつか集めて、これもシェアしました。

なんてことをしていたら、時間が全然足りなくなってしまいました!
なので一番やりたかった最後の部分は駆け足・・・

何を伝えたかったかというと、一般的な作文でもそうですが、オリジナリティを出すことです。

恐らくお母さんに感謝の手紙を書こうというテーマなら、「お母さん、いつもありがとう」といった定型文が出てきます。
でも、それでは不足で、何に対する感謝なのかを掘り下げてほしい。

ただ、私自身も母親ですが、「料理や洗濯ありがとう」的な家事への感謝は、わたしゃメイドか!と反発したくなります。
私の存在意義はそれだけ?!と思います。

もちろん、それが実感で感謝したいことだ、ということもありましょう。
その場合は、さらにもう一、二文加えることで、一般論になりません。
例えば、「お母さんの〇〇が世界で一番おいしい。それを食べると、体だけでなく、心が喜びます」、または、「この間お母さんがいなかったときに、私も料理をしてみたけど、とても大変だった。お母さんは休まず、毎日してくれているのだ、と改めて感謝の気持ちを持った」ということです。

クラスでは言いましたが、「家事をありがとう」でいいのは小学生くらいまでだと思います。
中学生くらいからは、もっと精神的な支援について、ひょっとして金銭的な支援を可能にしてくれている就労について、感謝の気持ちを持てるのではないでしょうか。

もったことがないなら、よい機会なので、お母さんの何が好きなのか、ありがたいと思っているのか、ということをじっくりと考えてほしいということを伝えました。

その子が、その母にだけ感じる感謝の言葉が連なっている手紙であれば、ありきたりじゃない分、お母さんもよりうれしいのじゃないのかと思うんだけど。

モノは要りません。
子どもなんて、どうせ自分のお金じゃないのだから。
高校生年代でアルバイトで貯めた自分のお金だとしても、それは自分のために遣えばいいのに、と世の中の親は大概思うと思います。
(もちろん、花が嬉しい、マッサージ券(プロの)がいい!というような希望もあるでしょうが)

その子ができるのは、自分の人生を考え直し、親の存在、支援との関係性に思いを馳せたり、その上でそれがありがたいと思うのであれば、年に1度言葉にしてくれるということなんじゃないのかと思うのです。
手間や時間をかけることがプレゼントになるのだから、やっぱり手書きの手紙はうれしいでしょう。

我が家は、今PCの前に座ろうとしたら、ペン立てに紙で作ったカーネーション?が1本差してありました。
名前もメッセージもないけど、長女かな。
手紙のがうれしいけどw、まあありがたくいただいておきましょう。

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