見出し画像

フランス語圏の文化通信 #3 | Galette des rois (ガレット・デ・ロワ)

『フランス語圏の文化通信』第3弾👏
今回は、新年に欠かせない伝統行事、Galette des rois (ガレット・デ・ロワ)をご紹介します!👑💫

Galette des rois (ガレット・デ・ロワ)

👼Angèle:あけましておめでとう!!2022年もよろしくね~

🎹Lolo:今年もよろしくね!!新年といえば、やっぱりGalette des rois* (ガレット・デ・ロワ) 食べるよね〜

🍎Pomme:フランスだとパン屋さんとかで絶対売ってるよね!。。。でも実は食べたことない。。。(笑)!

👼Angèle:ベルギーでもあったけど、同じく食べたことない。。。(笑)

🎹Lolo:ええ!!😲じゃあ新年会はどこかで買ってみんなで食べよう!!
ちなみに我が家では既に3個以上食べたよ~(笑)お餅とかよりもたくさん食べてる気がする。。。

🍎Pomme:そもそもなんだけど。。Galette des roisって何でやるんだっけ?

🎹Lolo:毎年1月6日のÉpiphanie* (エピファニー = 公現祭の意味)っていうキリスト教の祝日をお祝いして食べるんだよ~
みんなで食べる前に、公現祭について説明しながら、2022年に日本で食べてみたガレット・デ・ロワを紹介するね!📸


Galette des roisとは

【La galette des rois, une tradition française】

La galette des rois est un gâteau qui se partage traditionnellement le 6 janvier, le jour de l’Épiphanie.

Composée d’une pâte feuilletée, dans laquelle est dissimulée une fève, elle est généralement fourrée à la frangipane, crème à base d’amandes douces, de beurre, d’œufs et de sucre. Mais on en trouve de plus gourmandes pour ravir nos palais : au chocolat, à la pomme, aux fruits confis, et ici au Japon, même au matcha… Tous les ans, les grands pâtissiers français proposent des créations exclusives pour «tirer les rois».


La saison de la galette des rois débute douze jours après Noël et se termine le jour de Mardi Gras. Célébrée le 6 janvier, l’Épiphanie correspond à la présentation de Jésus enfant aux Rois Mages, Melchior, Gaspard et Balthazar, venus de trois continents, l’Asie, l’Afrique et l’Europe, pour remettre leurs dons. Comme beaucoup de fêtes chrétiennes, la date de l’Épiphanie correspond, à l’origine, à une fête païenne. Car autrefois, les Romains fêtaient les Saturnales, fêtes du solstice d’hiver, qui consistaient à désigner le roi ou la reine d’un jour, au moyen d’une fève blanche ou noire cachée dans une galette. <…>
在日フランス大使館HPより引用 (フランス語)
【新年を祝うフランスの伝統菓子、ガレット・デ・ロワ】

ガレット・デ・ロワは伝統的に1月6日の公現祭に切り分ける焼き菓子です。

パイ生地に一般的にはフランジパーヌ(甘いアーモンド、バター、卵、砂糖を使ったクリーム)が詰められ、その中に王様のそら豆(フェーヴ)が隠れています。最近ではチョコレート、リンゴ、フルーツの砂糖漬け、さらに日本では抹茶など、多彩な味で私たちの舌を魅了しています。フランスの有名パティシエは毎年この時期になると、「王様を引き当てる」ための菓子の新作で腕を競います。


ガレット・デ・ロワのシーズンは、クリスマスから12日後に始まり、謝肉祭の火曜日に終わります。1月6日に祝われる公現祭は、アジア、アフリカ、ヨーロッパの3大陸から訪れたメルキオール、カスパー、バルタザールが幼子イエスを礼拝し、贈り物をした日です。多くのキリスト教の祝日がそうであるように、公現祭の日は本来は異教の祝祭日でした。昔はローマ人が冬至を祝ったサトゥルヌス祭で、焼き菓子の中に隠された白や黒のフェーヴで、その日の王様もしくは女王様を選ぶのが慣わしでした。<…>
在日フランス大使館HPより引用 (日本語)

フランスでは新年に欠かせない
「Galette des rois (ガレット・デ・ロワ) 」
毎年1月6日の「Épiphanie (公現祭) 」をお祝いするお菓子ですが、
現在ではフランスだけでなく日本でも1月に広く食べられています。

公現祭とは…
1月6日または1月2日~8日の主日 (日曜日) にキリスト教会で行われる祝祭のことです。
聖書によると、12月25日にベツレヘムに生まれたイエス・キリストの降誕を祝福するため、イエス誕生後、東方からRois mages* (東方の三博士) が訪問しました。
ベツレヘムを訪れた三博士への「主の公現 (顕現) 」を祝った日が、公現祭 (またはエピファニー) として伝統となっているそうです。

ちなみに、フランス語で公現祭を表す「épiphanie (エピファニー) 」の語源は、ギリシャ語の「出現」を意味する《 epiphaneia 》です。

フランスをはじめとするフランス語圏の多くの国では、この公現祭を祝ってガレット・デ・ロワを食べる習慣があります。(キリスト教の伝統を祝う国に限ります。)
最も有名なガレット・デ・ロワは、太陽などを表す模様のついた円形のパイですが、地方によってはフルーツの入ったケーキ屋ブリオッシュを食べるところもあるそうです!


Galette des roisの楽しみ方

新年に食べる定番のお菓子「ガレット・デ・ロワ」は、味わうだけではない楽しみ方があります!
ガレット・デ・ロワの一番の楽しみは、生地の中に仕込まれたフェーヴを探し当てることです✨

「fève* (フェーヴ)」とは…
ガレットに隠された小さな陶器製の人形や小物のことで、イエス誕生を祝って東方三博士たちがイエスに捧げた贈り物を表しているとも言われています。
日本で売っているガレットの多くは、間違えて飲み込んでしまっても安全なように、フェーヴの代わりにアーモンドが入っています。

ガレットを切り分ける時には、その場で最も年齢の若い人が、どのピースを誰が食べるかを決めます。
食べた時に、切り分けた生地の中からフェーヴを引き当てた人は、王様または女王様になり王冠を被り、皆から祝福されるという習慣となっています。👑💫
また、フェーヴが当たった人には、その1年幸運が訪れるとされているので、新年の運だめしにもってこいです!

🎹Loloのフェーヴコレクション

フェーヴが誰にあたるか、毎年ドキドキしながら食べるのがとても楽しいお菓子となっています。
家族や友達との新年会にもおすすめです!

👑👑👑👑

2022年に日本で食べてみたGalette des rois

■ ジョエル・ロブション
(Joël Robuchon)

Joël Robuchon公式HPより
2022年 Joël Robuchonの「ガレット デ ロワ」
「ガレット デ ロワ」

■ウェブサイト
https://www.robuchon.jp/topics/6464.html

予約開始日
2021年12月1日(水)

■販売期間
2021年12月27日(月)~2022年1月31日(月)

■価格
・店頭販売価格 ※オリジナルフェーヴ、王冠付き
2,800円 / 箱入り:3,130円 / 大:4,500円 (箱入りのみ)
・公式オンラインショップ販売価格 ※オリジナルフェーヴ、王冠付き
4,000円 (箱入り、送料込み)

■サイズ
直径 15cm / 大:直径 21cm
※焼き上がりにより多少サイズが変わります。
Joël Robuchon公式HPより

■ ジャン=ポール・エヴァン
(Jean-Paul Hévin)

Jean-Paul Hévin公式HPより
2022年 Jean-Paul Hévinの「プティ ガレット デ ロワ プティナヴィール」
「ガレット デ ロワ プティナヴィール」

■ウェブサイト

https://www.jph-japon.co.jp/Page/Journal/21121701/

■予約開始日
2021年12月1日(水)

■販売期間
2021年12月27日(月)~2022年1月14日(金)

■価格
・プティ ガレット デ ロワ プティナヴィール
3,240円
・ガレット デ ロワ プティナヴィール
4,536円

■サイズ
プティガレット:直径 14cm / ガレット:直径 18cm
Jean-Paul Hévin公式HPより

👑👑👑👑

フランスの伝統菓子のひとつ、「ガレット・デ・ロワ」。
日本でも、パン屋さんやケーキ屋さんで1月中頃まで店頭に並んでいるので、今年の運だめしにぜひ食べてみてください👑✨

■出てきたフランス語
la galette des rois:新年のフランス伝統菓子
un roi:王
l'Épiphanie:公現祭 (キリスト教の祝日)
les rois mages:東方の三博士 (キリスト教)
une fève:ソラ豆/ガレット•デ•ロワのフェーヴ

・・・

次回は、2022年1月・2月に日本公開のフランス語おすすめ映画をご紹介します!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

・・・

🎵おすすめ楽曲🎵
ガレット・デ・ロワで王冠を被ることはできましたでしょうか?
今回は、王様がタイトルのおすすめ楽曲を選びました!
Videoclub (ビデオクラブ) の「Roi (王様) 」をご紹介します!
Videoclubは、残念ながら昨年2021年3月に解散してしまったフランス人デュオですが、カップルの気持ちをダイレクトに表現した可愛らしい楽曲がとても魅力的でおすすめです!

◾️nihongo_françaisプロフィール
某大学のフランス文学科で出会った仲間3人で、フランス語・文化情報メディア、『nihongo_français』(ニホンゴ・フランセ)を作りました。
20代のメンバーそれぞれの視点で、フランス語勉強やフランス語圏の様々なテーマを取り上げ、ざっくばらんに書いていきます。

お問い合わせは、インスタグラムのDMよりご連絡ください。
Instagram:@nihongo_francais
créé par Lolo, Angèle, Pomme

この記事が参加している募集

ご当地グルメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?