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#56 「なんとかなる」で向かう目標【日本語教師・サリナ先生・日本】2/2

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みなさん、こんにちは。『うれしい たのしい 日本語 さいちゃんねる』日本語教師の さいとう あきひと です。この番組は日本語を勉強している人と日本に関わるすべての人にお送りしています。

はい、皆さん今回、後半になります。前半で、前回、サリナ先生にいろいろなことを教えていただきました。 今回後半なので、続きのお話を聞いていきたいと思います。 前半で、今までの日本語教師になるきっかけとか、なってからのお話、いろいろ外国のいろいろなことを入れながら教えていただいてありがとうございました。
ありがとうございます。
前半まだ聞いてないという方は、ぜひそちらから聞いてみてください。 サリナ先生が海外にめちゃくちゃ行ってるお話を聞けました。 2020年の春ぐらいにコロナでイギリスから日本に強制的に戻ることになったというお話で終わっておりました。はい。 今回後半ではその辺から今までの、現在のサリナ先生にどういうふうにつながったかというのをちょっと教えていただきたいと思っています。 先生、よろしくお願いします。
お願いします。

前半でもちょっとお話ししてくださったんですけど、今は京都のおうちにいらっしゃるんですよね。
はい。
はい。そして京都の生活が終わると、今度またイタリアに戻られるということで。 それが6月ぐらいでしたっけ?
はい。
ね、ですよね。じゃ、今は日本にいらっしゃるということで。 で、前半のお話の続きなんですけど、2020年の3月、4月、3月ぐらいに日本に戻ってこられて。
滋賀(しが)県に戻ってきました。
ご実家のある滋賀(しが)に戻って、オンラインの日本語のレッスンを始めて、それがベトナムの方に教えられてたってことで。
はい。
で、そのベトナムの方に日本語を教えてたのはお仕事をされてる方だったんですよね?相手の人。
はい。
それで、どのくらい続けられてたんですか、そこは。
そこは1年半ぐらい。週3日間教えてたんですけど、週3日間で担任制みたいな感じで、 なんか、一つのコースが終わるまで持つみたいな感じだったんで。
週3日、同じ人なんですか、それは。
週3日、そうですね、同じ人、同じ組み合わせみたいな。
一対一の。
4人だったら、同じ4人を全部のコースが終わるまで持ち続ける。
そうなんですね。その全部のコースが終わるのはどのくらいの時間がかかってたんですか。
だいたい3か月ぐらいです。3か月ぐらいで全部終わる。
サリナ先生は、じゃ、いつも一対一のクラスだったんですか。
はい、一対一でした。
じゃ、それで、3か月ごとに学習者の方が入れ替わって、1年半ぐらい続けてたって。その間に資格は取っちゃったんですか、日本語教師の。
その間に取りました。
その1年半の間に取って、資格ができて、 オンラインのベトナムの方に教えるお仕事は一通り終わって、で、そこから?
そうです。そのベトナムの方に教えてる途中で、 もう一つ中国の方のオンライン教育みたいなところにも所属して、 その中国の方にも教え始めてて、 で、ベトナムを1年半終えて中国だけみたいな感じになって。
その中国の方に教えるほうは資格が必要だよっていうところだったんですか。
はい、そうです。資格を取ってからそっちも、中国の方も始めたんですけど、 ベトナムの方がその、全部コース終わるまで担当制だったので、 今持っていた生徒さんが終わったら辞めます、という形にして、 コースが終わってベトナムを辞めて、今は中国だけみたいな感じ。

その中国の方に教えてたときは、相手の学習者の方はどういう目的だったんですか。
けっこう留学をしたいっていう方が多かったですね。 日本の大学に入りたいとか、留学に来る方とかが多かったですね。
あ、そうなんですね。そのレッスンもプライベートレッスンですか。
これもプライベートレッスンです。
あ、そうなんですね。じゃ、日本で大学に入りたいっていう人は、直接大学の試験を受けて入りたいっていう感じ?
そうですね。日本語学校をはさまずに大学に入る。
授業は毎日されてたんですか。
はい、毎日。わりと毎日。 週4、週5とかですかね。
1回どのくらいの時間なんですか。1時間とか。
45分です。1コマ45分。
45分で1人終わり。 次の方。
次の方、また次の方っていう感じです。
多いときは連続で入ってたとか、おっしゃってましたもんね。
そうなんです。すごい多いとき8人とか連続で入ったりして。
1日に? ごはん食べられます?
そうなんです。15分休憩で45分、15分休憩でっていうのが連続で8人とか入った時はもう、最後、喉(のど)が、声が出ないみたいな。
それは自分で決められないってことですか? 時間は。
一応、時間は自分で希望はできるんですけど、なんか変な希望を出してしまって。
いけるでしょーとか思ってたら。
で、それ以降はもう1時間休憩は入れようかなと思って。
学んだということですね。
そうなんです。お昼はちょっと休憩をしたりしています。
対面でずっと続けてやるのも知力・体力を使って本当に大変ですけど、 オンラインっていうのもね、体はあんまり動かさないけど、やっぱり、ね、疲れますよね。
そうですね、お尻とかも痛くなります。
わかります、わかります。神経もね、けっこう使いますしね。この画面の中でどう生かすかみたいなことが。ねえ、あ、 そうなんですか。で、今その中国の方に教えてるのは続けてるんですか?
はい、今も一応続けてます。

そして、日本語学校でも今、教えられてる。
はい。
日本に戻って来られてるので、その間だけ日本語学校で教えてるっていうことですよね。
はい。
えーと、え、じゃ、今回戻ってこられたの2月ですか?
2月です。
日本に戻ってきたの。2月で、もう戻ってすぐ教えてるんですか?
はい。戻って、しばらく1週間、2週間後ぐらいから。
えー、じゃ、けっこうすぐ。
はい。
去年も、その学校さんで教えられてたんでしたっけ?
はい。去年からですね。
去年から。じゃ、戻ってきましたっていう連絡を先生がされると…
はい、させていただいて。
…すぐ「どうぞ」って。
えーと、でも週に2回なので。
それは先生のほうから「週2で」っていうふうにお伝えしたんですよね。
はい、そうです。
お伝えされたってこと。
そうです。
じゃ、もう週2で。
週2で、そうです。
絶対来てくださいっていう、ことなんですね。

今どうですか?教えられてて。去年教えてたときとちょっと違いますか?なんか。
そうですね。でも私がけっこうオンラインをずっとやっていたので、 対面の授業に慣れてなかったんですけど、去年は。 でも、この間イタリアから帰ってきて、久しぶりに授業入ったら、けっこう自分自身が慣れたのかなっていうところがあって。
ああ、まあ、雰囲気とかもわかるし、わかってるし。 へえ、そうなんですね。

じゃ、対面授業は去年の日本語学校で授業始めたのが最初ですか?
はい、そうです。 おお、最初どうでした?
最初、難しかったですね。やっぱりあの、個人だと一人との会話になるので。 でも、たくさんの、20人とかおられると、一人と話してちゃいけないので。
そうですね。すごい見てる、みたいな。
そうなんです。かといって全体に問いかけても、答える子と答えない子が出てきて、結局答える子ばっかりが参加してるみたいになってしまうので。
そうですよね。今回その辺の問題は解消しました?
去年に比べると、ちょっとは解消できたかなっていう感じなんですけど。

「こうするといいのかな?」みたいなのってあります?
最初の頃は本当に全体に聞くことが多かったんですけど、本当に答えてくれる子が限られてくるので、やっぱり個人を指名するのがいいのかな。
あ、そうですね。
程よく、程よく。
そしてみんなが何かしら言ったっていう感じで。 うん、あ、そうですか。じゃ、今度イタリアに戻るのが6月ということなので、それまでは日本語学校での授業も続けるっていうことですか?
はい。

どっちが向いてるとか思います? オンラインと対面と。
どうですかね。対面は楽しいこともあるんですけど、なんかけっこう全員に伝わっているのかっていうのが不安になるところがあります。
対面授業ですか?
対面授業だと、やっぱり人数が多い分、伝わっているのかなって不安になる部分があったりするので、そういうところが不安なんですけど、でも楽しいのは楽しいですね、対面。
ね、本当にダイレクトに反応も返ってくるし。 そうですよね。でも先生あの、オンラインで最初始められて、で、僕もオンラインのグループで知り合ったじゃないですか。 そう、だからこう、オンラインから最初に入った先生に、僕、初めて会ったんですよ。
あ、そうなんですね。
コロナになって。 そう、自分も対面でしかやったことないから、対面授業でやってる先生ばっかりで、対面からスタートした先生ばっかりの仲間たちの中で働いてたので、オンラインからスタートしましたっていう先生、初めて。 他の先生もいらっしゃいましたけど。だからすごく新鮮でした。オンラインのいいところって、こういうことができるところなんだなとか、うん、そういうのを自然とこう知ることができたから、すごくありがとうございます。
ありがとうございます。

それと、今、日本語のお仕事とは別に、別のお仕事を少しされてるって、伺ったんですけど、どのような?
なんか、今はイタリアに日本のものを 輸出したりもしています。
すごい。どんなものですか?
けっこうアニメのグッズが多いですね。フィギュアとか、そうですね、けっこう人気です。
日本のアニメって本当にやっぱりすごいんですね。
すごいと思います。
どの国でも言うじゃないですか。すごい。
イタリアでも、すごいアニメの祭典みたいな、お祭りとかもけっこうあって 、みんなコスプレした人がたくさん集まってます。
アニオタは世界中にいて、世界の経済を動かしてますね。
すごいと思います。
すごーい。
こないだ鳥山明(とりやまあきら)先生が亡くなられられて…
ほんとショックでした。
…すごいイタリアの方もすごい悲しんで。
すごいですね。鳥山明さんもそうですけど、日本のアニメとか、そういうマンガの文化って、本当に国宝(こくほう)だと思う。
すごいですよね。
だから本当にちゃんと今のアニメとか マンガも守ってほしいし、そういう、サリナ先生もそういうお仕事にちょっと関わられてますけど、そういうかく人とか作る人とかもちろんだけど、そういうアニメ関連のお仕事とかをされてる 個人事業の方もいるじゃないですか。先生みたいに。そういう方とか、これからやろうと思っている人とか、そういう方のお仕事を大事にしてほしいなって、思います。
そうですね。そうですねって。はい。
ね、インボイスとか、どうするの?
本当に。
ね、怒ってます。
難しい。
ねえ。そうなんですね。

で、聞かれてる人たちが薄々(うすうす)思ってるかもしれないんですけど、「 なんでイタリア?なんでその仕事を始めたの?」っていうのを聞いてもいいですか?
はい。えーと、私がイタリア人と結婚しまして。
おめでとうございます。
ありがとうございます。2年前ぐらいです。
まだ新婚さんじゃないですか。
その関係でイタリアとの関わりが強くて。
本当に。どうやってお知り合いになったか、突然、聞いてもいいですか?
えーと、その2019年のイギリスにいた時、イギリスで出会ったっていう感じです。
ええ、イギリスでイタリアの方と日本の方が出会い。
ややこしい。とてもややこしい。
そうなんですね。で、今ご主人はイタリアにいらっしゃる??
今、一緒に日本にいます。
そうか、戻られる時は一緒に戻ってこられてる。
はい。
じゃ、京都に、今。
京都にいます。
ご主人も、じゃ、日本には関心とか興味があったっていうことですか?もともと。
そうだと思います、そうですね、たぶん。はい。
そうですか。お仕事もそうですけど、ね、そういうご結婚とかもタイミングとかで。
はい。
すごい、素敵です。で、そういうお仕事を、じゃ、それがきっかけで始められたってことですね。
はい。
じゃ、今お忙しいですね、本当に。
そうですね。ちょっと。そんなに忙しくないんですけど。
と言っている人は忙しいんですよ、きっと。なんか3月は確定(かくてい)申告(しんこく)とかもあったから。
3月は忙しかったですね。
じゃ、その辺のお話はちょっとアフタートークなんかで伺ってみようかなっていう感じで。はい、先生あの、いろいろとまた深く教えていただいて、ありがとうございます。
ありがとうございます。
すごい面白かったです。

で、後半のほうで、いつもゲストの方に伺ってるんですけど、先生が大切にされてたり、好きだなあと思われてる日本語、言葉、教えてもらえますか? 好きな日本語は『なんとかなる』です。
『なんとかなる』。この言葉を選ばれた理由というのは?
けっこう私自身が計画性がなくて。
うん。「うん」とか言う。
そう、計画性がなくて、 思いついたことをすぐにやってしまう、飛びついてしまうっていう。
それはここまでのお話を聞いてよくわかります。
よくあるんですけど、でも最終的に結果なんとかなってるので、 なんとかなるなっていうかんじで。いつも。やばいかなと思った時には、いつもなんとかなってるから大丈夫だろう。
へえ、それ、なんとかなってるのは、どうしてだと思われますか?
どうしてですかね。難しいですね。
そこもあんまり考えないけどって感じですか。
そこも考えたことがなかったです。
どうしてなんでしょうね。なんか僕もどっちかっていうと、そっち派なんですよ。
あ、そうなんですね。
そう。計画性がないって言うと短所になっちゃうから、行動力があるとかね 。思い立ったら即(そく)行動する。
はい。
はい、チャンスは逃がさないっていう…
すごくいい、長所。
…言い方をするといいですね。 ね、でもこう、なんとかなる。 まあ思いついたらっていうことだと思うんですけど、 きっとたぶんサリナ先生の中には、こう行動しながら「じゃ、今こうだから次こうかな」とかいうのが、なんとなくあるんじゃないんですかね。
あるんですかね。
なんかこれが好きだなとか。
あの、なんだろう、最終的になりたいゴールみたいなところだけのイメージを強く持っていると、 途中なんかいろいろあっても最終的にゴールに近づくのかという感じですかね。
最終的な目標ってあるんですか、先生。
今のところ特にないです。 でもちょっと思っているのが、なんか、京都にお店出したいなみたいな感じで思っているのがあるんですけど。
何のお店ですか。
ジェラートです。
あ、え、それ、イタリアにつながってます?それ、ジェラートって。
あ、イタリアの。すごく好きなんで、イタリアのジェラートが。
やっぱ美味しいんですね、本番のジェラート。
めちゃくちゃ美味しくて。
日本のと違います? 日本のジェラートと。
ちょっと違いますね。
イタリアのほうが美味しい?
日本のジェラートはどちらかというとアメリカから持ってきたものが多いのかなっていう印象なんですけど。ぜひイタリアのジェラートを…
そうなんですか。
…作りたいなという野望(やぼう)はあるんですけど。
えー、ぜひぜひ。京都×(かける)イタリア、ジェラート。
もしオープンしたら来てください。
行きます、行きます、絶対。抹茶ジェラートとかいいじゃないですか。
美味しいです。
えー、あ、そうなんですね。 じゃ、そこが一つの目標。
今、最近ちょっと思ってます、最近。
じゃ、最終目標っていうか、まだまだ続いていく人生の中の1点1点の目標っていう感じですかね。
はい。あとはイタリアでお店を開いて、そこの一角で日本語教室を開きたいなって思ったり。
へえ、できそう。
なんかいろいろ思うのは自由ですから。
うんうん、そうですよ。夢とか目標は、あったら、あればあるほどいいと思います。 へえ、おもしろい。 ぜひ、じゃ、そのイタリアの日本語教室をもし開いたら。
はい、ぜひ来てください。
そこで雇っていただいて。
一緒に。
ジェラート食べながら。 めっちゃいいです。
100点取ったらジェラート無料とか。
100点 連発(れんぱつ)しそう。
それ、ちょっと困りますね。 えー、おもしろい。 そうですか。わかりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。

じゃ、ジェラートが食べたい気分になったところで、 後半のほうを終えたいと思います。 じゃ、今、私とサリナ先生が話した会話を言葉に、文字にしたものを『note』というウェブサイトに書いていますので、 日本語を勉強している人は、ぜひ、そちらも見ながらもう一度聞いてみてください。 それから私のインスタグラムのアカウントがありますので、そちらのほうではこの番組の紹介もしていますので、見ながら聞いてみてください。

はい、ではサリナ先生、前半と後半、本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
また今度イタリアにいらっしゃるとき、出てください。
イタリアから。
イタリアからイタリアの風を吹かせてお話を聞きたいです。はい、ありがとうございました。
ありがとうございます。
じゃ、みなさんにうれしい・たのしいことがたくさんありますように、心から願っています。 はい、みなさんも聞いてくれてありがとうございました。さようなら。
ありがとうございました。さようなら。

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