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短歌アプリを検討する話(短歌は自分で考えて作るよ)

唐突に短歌を始めてみました。
スマホのメモアプリにちょこちょこ書き留めてる程度なので、文章を作るのに不便はないけど、なんか、もうちょっとここがこうなったらな〜とか、専用のないかな〜とね。思うよね。
自分で作れないから、世の中にないか探すよ!

iPhoneを使っているのでApp Storeで「短歌」と検索して出てきた4アプリを触ってみました。
Androidアプリも「短歌」で検索してみたんですが、ないですね……。日記とかメモとかはあるんだけど、短歌に特化・想定したアプリはないっぽい。

とりあえず、4アプリをざっくり触ってみた使用感で紹介します。ざっくりなので、抜けてるとこがあるかもしれませんが、ご容赦を。
広告は常に出てたりTLに混ざってたり保存時などに躍り出てきたりします。


57577

名前が直球すぎて、「57577」で検索すると同名のカードゲームも出てくる。

・作歌画面

この下に初回作成日・短歌完成日・データ最終更新日が記録される

まず画面真ん中あたりの「候補」の「+」を押して入力欄を作り、そこで短歌を作ります。句の区切りのスペースは任意です。
「ちょっと表現を変えてみたいな」と思ったら、また「候補」の「+」を押すと入力欄を増やせます。これで同じ短歌の差分を並べて推敲できるってわけだ。手を入れる前に分けとけば、「前の方がよかったかも」と思ったら戻れる。ゲームのセーブデータじゃん。

完成したら「完成版にする」を押して、完成です。(そりゃそうだ)
たぶん短歌完成日が登録されるんだと思います。小説でいうところの「了」を書く行為にあたるんじゃないかな?

・縦書き画像が作れる

短歌を完成させると「縦書きプレビュー」ができるようになります。

使い方説明で入力されてたやつ

背景画像の質感、色やフォントも少しいじれます。下部中央にある「↓」を押すと画像が保存できるので、他のSNSなどに使うことができます。

・SNS機能(短歌公開)あり

画面右下の「みんなの投稿」から、他の人が投稿した短歌を読むことができます。
表示形式はふたつあり、いずれも縦書きです。

Normal(縦スクロール)
・↑の画像で表示される
→1画面に短歌が1首しか表示できない
・投稿日時やいいねとView数も見える
→数字が気になる人はキツイかも?

Book(横スクロール)
・短歌と作者名、いいねのハートマークだけ
→1画面に短歌が複数表示される、数字も見えない
・全部の歌が同じ形式で表示される
→統一感、平等

個人的にはBookの方が好きかな。単純に歌が見やすい

短歌の公開場所はTLタイムライン=時系列だから、新着がなければずっと同じ歌が表示され続けるし、初見の作品を読むにはスクロールしまくる必要があります。これはちょっとめんどくさい。連投もあるし、ランダム表示ないのかな。
Webでも見られるので、気になったら覗いてみてください。↓

・メモもできる

短歌を作る「候補」の下にある「メモ」に、歌にしたきっかけとか解説を書いて残しておけます。

・並べ替えとラベル(タグ)検索は有料

無料版でもラベルはつけられるんですが、つけられるだけ。それならラベルをつける機能も有料に持ってっていいよ、使えないんだから……。
最初は気にならないでしょうが、短歌が増えたら探すのが大変になりそうな予感がします。

sikanote

たぶん詩歌とシカをかけてる。

・作歌画面

日付は変更できます。過去に作った短歌の登録もできるということだ! でも時間は保存時点のものが適用される様子。

カウント機能がついてるけど、漢字1文字を1と数えるから1文字で読みが2文字以上だと実際の音数とズレるぞ! 文字数カウンターなのだ。
ルビが振れるから、そこで音数の調整ができるのかなと思ったのですが、ルビを振るための記号をつけてくれるだけでした。記号の分、文字数も増えるよ。(ルビを振れること自体はいい機能)
ってことは、ひらがなで入れて音数を揃えて、決まればどこを漢字にするか整えるって感じになるかな? ……いや、「ゃゅょ」とかも1音にされちゃうか……困ったな……。

・短歌以外にも使える

種別(カテゴリー)は短歌の他に、俳句・川柳・自由律・詩・その他を選べます。「音数を減らしてみようかな(川柳)」「音数や季語にとらわれず書きたい(詩)」「もはや小説では?(その他)」など、できる文字創作の幅が広いです。懐が広い。

・カレンダー表示

カレンダー付きなので、いつにどれだけ読んだのかがわかります。毎日短歌を作りたい人には達成感になっていいですね。
真っ白な手帳で落ち込む人は見なけりゃいいです、強制的に目に入るものじゃないので。わざわざ傷つきに行くな〜!

短歌アプリとしては全然関係ないけど、メニューボタンなど何かしらを押すと画面上部ロゴにいるシカが変わるという地味ながらオモロい機能があります。思わずにっこりしちゃうね。

mora

なんかパリピ感がある。

・作歌画面

保存ボタンがないね……。つまり書いたら完成させなくちゃいけないし、公開しなくちゃいけないってわけか。
句の区切りに空白も入れなくちゃならないから、ぶっ通しの歌は作れないのかな?

・SNS機能(短歌公開)あり

コメントに書いた部分も公開されます。画像も一緒に投稿できますが、画像内に短歌が表示されるわけではありません。
つまり、普通のSNSの画像付き短文投稿に短歌もつけられるって感じ? まあ、短歌がないと投稿できないけど。

投稿には、いいねとコメントができます。コメント投稿画面は作歌画面とほぼ同じなので、コメントも短歌で書き込むことになります。返歌ですね。普通のSNSよりハードルが高そうだから、変なコメントはつきにくい?(とはいえ無視できそうだし、変な人はそれでも変なコメントするだろうけど)

・利用規約に同意しないと使えない

読むのめんどくさいと思うかもしれないけど、つまり真面目ってことよね。
禁止事項に「著作権を侵害する投稿(雑)」ってあるから、パクりへの安心材料にはなるかな?

・絶賛開発中、まだまだ発展途上

勉強用で作ったそうだから、機能不足は否めません。でも少しずつアップデートされているので、今後に期待。欲しい機能があったら今のうちにフィードバックしましょう。

短歌帖

俳句帖、川柳帖もある。

・作歌画面

最初は見本が入ってます。「×」を押すと短歌部分を全部消せます。
句の区切りが明確なので、初心者向け? 基本の57577の型を身につけるのにいいかもしれません。
短歌を作りながら、同時に縦書き表示を確認できます。空白も、入力すれば反映されます。

「春」ってところは季節(春夏秋冬と無季)が選べるのですが、短歌に季語は必要ないからなあ。ちなみに季節の選択は背景色と連動していて、春はピンク、夏は水色、秋は黄色、冬は灰色、無季はうっす〜い黄色になります。秋の黄色はちょっとまぶしい。(設定で無効にできます)

うたよみんはサ終

漢字でも音数を数えてくれるカウンターもカレンダーもあるし、ルビが振れるし、短歌の画像加工も結構できる。すごくない? さすが10年選手。
それなのに、もう使えないなんて……。

まとめると

初心者 ・短歌帖(短歌の定型を覚える)
    ・sikanote(音数を確認する)
 ↓
推敲 ・57577
 ↓
公開 ・57577
   ・mora

目的で分けると、こんな感じでしょうか。
公開しないならmoraは選択肢から外れるけど、交流したければmoraになるでしょう(どれだけユーザーがいて、その中で交流したい人がどれだけいるかにもよる)。定型や音数をスムーズに作れるようになれば短歌帖やsikanoteを卒業してもいいですね。現状の機能では。
機能面では圧倒的に57577ですが、シンプルが良ければ短歌帖かsikanoteかな?

ちなみに普段使ってるメモアプリはこれ

夢100アプリ内のご意見送信フォームが使いにくい(一文でしか表示されない)ので、文字数をカウントしてくれるメモアプリを探していた時に出会いました。文字数カウントメモで制限文字数以内に収めた文章を作って、ご意見フォームにコピペ送信するって寸法よ。
今もバリバリにアプデされてます。

アナログもいいぞ

スマホアプリの利点はサッとメモできることですが、じっくり考えるなら実際に文字を書くアナログも負けてないです。自分の好きな筆記具を使えますしね!

・紙

「紙は大きければ大きいほど思考を広げやすくなる」といいますが、短歌は31音なのでそんなに面積なくていいと思います。手のひらサイズで充分かと。小さければ携帯性もあるので、「ちょっと散歩して短歌の題材も探そう」という時もお供できます。

立ったまま書くならリングメモ(書かない方をぐるっとできる)か、測量野帳(表紙が固い)ですかね。

音数確認をしたいなら、方眼罫や原稿用紙が合うかな? 小学校低学年向けの国語や算数のノートもいいかもしれません。いずれも100均で買えますし。

学年によってマス目の数が変わります。検索する時は「国語・算数」ではなく「こくご・さんすう」で!
ジャポニカだと作文帳も選択肢に入りますね。


コクヨだとハーフノートはどうだ!

今は授業でパソコンやタブレットに机の上を占領されるから、小さい……というか横長ノートが増えてきてますね。
大人向けはリング綴じもあるぞ!


1日1首作るなら、ウィークリー手帳もありかも。

スペースは広くないので試行錯誤は厳しいかもしれませんが、あんまりこねくり回さないならこのくらいでも足りるんじゃないかな〜。
完成した短歌のまとめ書きに使うのもいいかもしれません。

ウィークリーの面積でもOKなら、こっちも候補になるかな。必要な分だけ持ち歩けるのもよし。

1首1枚使うなら罫線・ドット罫あたり?

ちなみにドット罫は(横長で使うとして)23行×16マスなので、全部で368マスです。
万年筆インク(四季織)やクリーンカラードット(ダイソーで扱ってるベビーピンク、ペールローズ、パールターコイズ、オートミールで確認)の裏抜けもないと言っていいレベル。万年筆インクの濃淡も見えます。

そうなると選択肢にマルマンのルーズリーフミニも入れるとかなり幅広くなります。

くすみカラーとかクロッキー用紙は目に優しそうでいいな〜。紙が真っ白だと、ちょっと書くの緊張するしね。

・ペン

鉛筆でもボールペンでも、使い慣れている筆記具があれば、それでいいと思います。思いついたらすぐ書けること、書きやすいこと(インクがかすれない、握りやすいなど)が重要でしょうか。
とりあえず評判のいいジェットストリーム貼っとこ。

買ったはいいものの使ってないボールペン、期限内に使いきれそうにない万年筆インクがあれば、消費を頑張りましょう。私です。

クリーンカラードットについて
紙のとこで出てきたけど、ペンのことだからこっちに書くね。
ペン先や色分け部分の色より、かなり薄いです。コンパクトルーズリーフのドット罫に書いてみると、特にベビーピンクの視認性が低い。ペールローズがベビーピンクって感じです。
この4色の中ではオートミールがいちばん見やすいと思いました。でも茶色だから「重要」とか「注目」とかの力は弱いですが……。
ダイソーにはあと青系の取り扱いがあるはず。
定価150円なのでダイソーで買うのがお得ですが、ダイソーで買うのは1本だけにしてペンの機能・使い心地を確認して、気に入ったら好きな色を買うのがいいと思います。それがもともとの値段だし、自分が好きな色を使う方がいいでしょう。

ただ、紙と相性もあるので一概に「薄いからダメ」というわけではありません。年賀状を作るのに、100均のはがきで見本を作って、いざ本番の年賀はがきに無印の渋色マーカーを引いたら色がめちゃくちゃ濃く出てびっくりした記憶。

テーマに困ったら

1日1個お題を出す、書きものアプリがあります。

iPhoneとAndroid、どっちもあるぞ!

お題は短歌を想定しているわけではないので、難しいものもあるかもしれません。でも一部だけ使うとか、ヒントにはなりますよね。
書きものアプリなので、そのアプリのまま書くことができます。書いたものは公開できますが、いいね機能はありません。海にボトルメールを流すような感覚?

短歌アプリにとどまらず、いろいろ書いてしまったな。何か参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!