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経験はいつか活きる

今日気がついたんだ
辛かったり、面倒だったりした経験
それって今の私に繫がってた

毎日つづけているハナコ飯
そのために食材を買ったり、献立を特別に考えている訳じゃない
今あるもので、今作れるものを作っている
少しでも美味しそうに見えるように盛り付けている
わぁ!って笑顔になってもらえるように配置している

これは、母を介護している時に
とても悩んで、色々試した あの時の経験が活きているんだな


母を在宅介護しはじめて数年経った頃
家であまり食べなくなった

その頃の私は母と一緒に仕事場に出かけていた
だから、昼食はだいたいファミレスのランチやコンビニのお弁当など
それは本当に美味しそうに食べる

それなのに、せっかく作った夕食は食べてくれない


どうやら外食や買ってきたお弁当は食べるけど、
それ以外は食欲がわかないらしい

「人が作ったものは、嫌なの」

外食だってコンビニ弁当だって
誰かが作ってるんだよ
それも知らない人が作ってる
母さんのためにって作ってる方が良くない?

そんな道理は通らない
…食べやすいようにと食材を細かく刻んだり
…塩分や糖分、栄養のことも少しは考えて
…何より母さんの好みを考えてるのに


それなら、家で出す食事も外食風にお弁当風にしよう

作戦1:お弁当のパッケージを洗い、それに詰める

ちゃんと蓋もして、テープで留め
割り箸もつけて、自作コンビニ弁当

大成功! 残さず食べてくれた

作戦2:ファミレスの定食風
黒いトレーの上に小皿などを並べ
少しづつおかずを盛った
デザートとしてプリンやゼリー、果物などを添えて
もちろんお箸は、割り箸で

これも大成功! おかわりしてくれた日もあった

時にはテーブル上にメニューを書いて立てたこともあった


けどね、これを毎日続けるのは
仕事しながらだと私が辛い
おかずの数も多くなるし
洗い物も増える

その愚痴を聞いた弟がプレゼントしてくれたお皿
お子様ランチのように区分けされていて
落としても割れないというコレールのお皿

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ここから始まる
美味しそう!と食べたくなる献立と盛り付けの毎日

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おかずも作ったら、小分けして冷凍庫に入れ
全てをその日に作らなくても見た目を維持できるようにしたり
買物をする際には、彩りをよく見せらせるようなものを買うようにしていた

そんな経験がもう母へ作らなくてもよくなった後でも
気づかずに続けていて
ハナコへの手作りご飯や、ハナコ飯にも繫がっていた


今おもえば、よい経験といえるかもしれない
でも当時はイライラすることも、面倒くさいと思ったことも
何回もある

食べてしまえば同じ!
だけど、どうせ食べるなら美味しく
どうせお腹にいれるなら自分から食べてほしかった

笑顔で話しながら食べる母を前にすると
不思議と1日イライラしたことも、不安なことも忘れられたもの


いつどのような形で活かされるのかわからないし
無駄な経験もあるかもしれない

それでも、頑張った経験って
きっと いつか どこかで
活かされるんだなー

そんな事を思い出したよ

母さんもハナコ飯 食べに来てるかな?
そうだったら嬉しいな


今日も一日ありがとう

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