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再会の日まで、神様のお迎えまで

私があなたに望むこと
 それはいつまでも側にいてほしい
あなたが私にに望むこと
 それは大好きなあなたが笑顔をみせてくれること


私は実際に触れること、匂いを感じること、体温で温められること
そればかりを望んでいる

でもハナコは
 一緒にお散歩いこう
 一緒にご飯たべよう
 一緒に寝ていい?
そうやって笑顔であったり、
心穏やかである時間を一緒に過ごしたがっていたね


オヤツはおいしいから好き
でもオヤツを欲しがるハナコの姿
オヤツを無心で食べるハナコの笑顔
それが見たかったんだ

ハナコが喜ぶ姿が見たかったんだよ

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ハナコも同じだった
お互いにお互いが喜ぶ顔や姿が見たかった

ハナコも前の飼い主さんとの辛い別れを経験した
私も母と愛犬ロイを続けて看取る経験をした

だからこそ、側で温かい笑顔をしてくれる存在は
幸せの証だったよね
まだ生きててもいいって思える瞬間だったよね



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私は母に余命宣告がされた直後
母を看取り、整理をしたら側に行こうと決めていた
だから持っていた貯金を使い果たすように母やロイに使い
外出着や化粧グッツはすべて捨てた

自分の見た目など もうどうでもよかった
この世を去ろうと準備する母とロイ
彼らと一緒にいれる時間は私の残り時間でもあった


それを母もロイも望んでいないことはわかってた
ロイも母同様に認知症になり、夜泣きがひどくなり
それでもロイは言っていた、
 生きて! 付いてきちゃダメって

毎晩 夜通しロイを抱いて大通りを歩いていた
夜泣きの声が迷惑にならぬよう、車の通りがある大通り沿いを

ウォーンウォーンと腕の中で体中の力をこめて泣くロイ
「もうわかったよ」そういいながら強く抱きしめながら歩いた

昼間は母の祭壇の前の座布団に寝転び
母を守るかのようにジッとお骨を見て過ごしていたロイ

ロイの背中越しの母の遺影
もうやり残したことはない、母とロイの側に居続けたい
そう思いながら見ていた

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母の初めての月命日を控えた前夜
ロイは私の膝の上で夜泣きもせずに寝息をたてていた
もうすぐ日付がかわるね
そんな瞬間、思いっきりロイに指を噛まれた

指の中心まで届く痛み
だけどそんなことはどうでもよかった
日付がかわり母の初の月命日になり、私はいつしか寝ていた

気づくと午前2時
膝の上のロイは温かかった
でも息はしていない
膝の上のいたのに、最期を見届けてあげられなかった
けど、ロイは私をそっと寝かせておいてくれたんだよね


ロイは1ヶ月間 私を心配して側にいてくれた
ふと寝入ったその瞬間に旅立っていった
 僕は行くよ でも一緒にくるなよ
私の指の傷がそういっているようだった

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何ヶ月も前に一緒に行くと決めていたのに
ロイに引き止められた私は
その2週間後にハナコに出会う流れとなる


そのハナコと別れた私は
もう付いていこうとは思わないよ

母にも
ロイにも
ハナコにも
ひとりでも頑張ったよ! こんなにいいことがあったよ!
って報告するために、今できること やらせていただけることを喜びに
まだ知らない楽しみを味わうために
明日からまた一歩踏み出すね
まずは8回目の月命日を目標にして


神様が笑顔で迎えにきてくれたとき
母にもロイにも そしてハナコにも再会できるんだよね
その日を楽しみに、頑張るよ


今日も一日ありがとう

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