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【切手】国立博物館100年記念切手

写真を見ての通りもうボロボロで、世間的には何の価値もない切手であるが、私が生まれる前の発行年なので、恐らく祖父か誰かからもらい受けたものである。

保存状態が悪いのは、まだ小学生だった私は切手のはがし方や扱い方がわからなかったから。

後から祖父か母が水につけるとはがれることをおしえてくれたが、せっかちで教わった後も何枚か破いた。
これからも目も当てられないほど酷い切手が出てくると思うが、幼い頃の失敗である。

美品はまだオークションで手には入るが、その時私が大事な誰かからもらったかもしれない切手は、これしかない。だからまだ捨てずにコレクションしておく。

切手として価値がある、などより、単に私にとって価値がある代物だ。
私の祖父も切手を集めることがあったようだ。

海外の友人と文通などをしていて、海外の切手も時々私にくれた。

私は、祖父の死に目にはあえず、大好きだったけれど葬儀にも出られず心残りが沢山ある。もし聞ける話が有るならば、祖父を知る人に聞いてみたい。

確かな愛情と可愛がってもらった想い出を想起させるものが、私にとっては真っ赤な苺と、古切手だ。

私が苺が好きだったので、うちに遊びに来る度に苺を買ってきてくれたのだ。切手は、私が集め始めたことを知って、時々分けてくれた。

これが果たして祖父からのものかははっきりしないが、そんな思い出を思い出させてくれる。

自分語りが長くなったが、この切手は国立科学博物館100年記念の切手。
2年前の2022年に150周年を迎えている。
ここから更に50年後の未来にいるというのは不思議な気持ちだ。切手にはタイムマシーンみたいな部分があるのかもしれない。

名称  国立科学博物館100年記念
発行日 昭和52(1977)年11月2日
発行数 3000万枚
切手寸法 縦25.0㎜×横35.0㎜
意匠 フタバスズキリュウと星座
銘版 大蔵省印刷局

まず国立科学博物館へのリンクをはっておく。

フタバスズキリュウについてはこちら。

1968年に福島県で当時高校生だった鈴木直さんがエラスモサウルス科の首長竜の化石を発見した。日本で発見された初の首長竜とのこと。

これが新種であると認定されたのは発見から38年後の2006年と、比較的近年のことである。つまりこの切手が発行された1977年時点ではまだ認定されていない。

この発見から現地で無秩序な化石の発掘が横行してしまったなどの負の歴史もあったようだが、改めて素晴らしい発見だ。

星座はカシオペア座と北極星とのこと。

東京に今はいけるチャンスがない暮らしをしているが、切手をきっかけに行ってみたい場所が沢山ある。

この博物館もそのひとつだ。


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