にじいろの会

糖尿病友の会とは、糖尿病患者さまとそのご家族、 医師・看護師・理学療法士・薬剤師・栄養…

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糖尿病友の会とは、糖尿病患者さまとそのご家族、 医師・看護師・理学療法士・薬剤師・栄養士などの医療スタッフで構成されるサークルです。 公平病院では「にじいろの会」の名で、2020年4月に発足。11月に活動を開始しました。

最近の記事

災害対策 ~お薬編~

こんにちは。 にじいろの会です。 前回は「災害対策 ~運動編~」ということで災害時に起こりうるお身体の 注意点や対策についてご紹介させて頂きました。 今回は主にお薬の備えについてのお話をさせて頂きます。 災害時に備えて普段から持ち歩くとよいもの ・インスリン製剤(予備も必ず持ち歩きましょう) ・注射針 ・消毒用アルコール綿 ・血糖測定器、電極(チップ) ・補食(ブドウ糖、飴玉など) ・お薬手帳、糖尿病連携手帳、保険証 ・緊急連絡先のメモ(糖尿病患者用IDカードなど) ・筆

    • 災害対策 ~運動編~

      こんにちは。 公平病院のにじいろの会です。 前回は「災害対策 ~食事編~」ということで、災害時の食事に関しての注意点や対策をご紹介させていただきました。 今回は災害時に起こりうるお身体に関しての注意点や対策についてご紹介させていただきます。 災害時に特に注意が必要なことは、「肺血栓塞栓症」や「深部静脈血栓症」、いわゆる「エコノミークラス症候群」と呼ばれるものです。 長時間動かないことで血流が悪くなり、血栓が血管を詰まらせてしまいます。 災害時の避難所では、日常生活に比べ動

      • 災害対策 ~食事編②~

        ◎8日目~1カ月位 出来るだけ普段の生活を取り戻す時期です。 ライフラインの復旧が進み、電気やガスが使用できるようになれば主食、副食、副菜などなるべく普段通りの食事を心がけましょう。 ◎補足 配給される食品や非常食に使われる食品は保存性を考慮して塩分の高めのものが多いかと思います。塩分制限を指示されている場合はいつも以上に減塩を心がけましょう。 例えば、カップ麺や味噌汁など汁を残すことも有効です。また、全て飲みたい方や残すことが難しい状況の場合はスープの素を半分くらいにし

        • 災害対策 ~食事編①~

          近年、頻発化する災害から命を守るために一人一人の災害に対する心構えや知識と備えが重要です。また、避難生活や帰宅困難になった場合、糖尿病患者さんは特別な備えが必要となります。 今回は「食事」に関しての注意点や対策を2回に分けてご紹介します。 ◎災害が発生した直後から3日目位 十分な食事を摂ることは困難かもしれません。しっかりエネルギーを摂ることを優先し、自分で準備した非常食や配給された食事などしっかり食べるようにしましょう。また飲料水不足やトイレ事情などで飲水を控えることに

        災害対策 ~お薬編~

          糖尿病の検査について

          糖尿病の検査について、みなさんご存じでしょうか? 今回は検査についてお話させていただきます。 まず、糖尿病のを疑う結果としては初回の検査にて ・早朝空腹時血糖値 126㎎/dl以上 ・75g経口ブドウ糖負荷試験 2時間値200㎎/dl以上 ・随時血糖値 200㎎/dl以上 ・HbA1c 6.5%以上 このいずれかを認めた場合は糖尿病型と判定されます。 ここから、症状や検査結果を組み合わせて見ていくことで診断につながります。 〇血糖値 : 基準値 70~109㎎/dl 10

          糖尿病の検査について

          第15回 戸田市商工祭

          こんにちは♬ 10/21、10/22に開催された第41回商工祭に参加しました。 商工祭は戸田市内の商工業者の製品・商品を広く市民の知っていただき、市内の商工業者と市民、市民同士のコミュニケーションを深めるためのイベントです。 当院は「糖尿病を身近に感じよう」というテーマで、糖尿病に関するクイズや健康相談、握力測定をおこないました。10/21、10/22の2日間で糖尿病に関するクイズはなんと1300人以上、握力測定は300名以上の方にご参加いただきました。 当院のブースの前には

          第15回 戸田市商工祭

          第14回 糖尿病専門医について

          公平病院 医療秘書部についてご存じでしょうか。 わたしたちは医師の後ろについて様々なサポートをしています。 内科医はもちろん糖尿病専門医につくこともあり、患者さんにお話しされている内容が本当に勉強になるのでいつも聞き入ってしまいます。 ところで糖尿病専門医とはどんな医師でしょうか。 ものすごい努力をされないと難しいということがわかりますね。 厚生労働省の統計によると、日本には約30万人もの医師がいますが、診療項目に「内科」と明記している医師の6万人のうち、内科専門医の資格

          第14回 糖尿病専門医について

          第13回 運動の効果について

          こんにちは。 公平病院のにじいろの会です。 お身体を良い状態に保つためには運動が必要というお話しを聞いたことはありますでしょうか。 しかし、漠然と「運動が必要です」と言われても、始めるのがなかなか難しかったり、いざ始めてもなかなか続かなかったりするものです。 私は元々身体が細く、がっちりとした身体に憧れて筋トレをした時期もありましたが、なかなかモチベーションを保つのが難しく、長くは続きませんでした。 運動の効果を知ってからは、運動の必要性を実感し、現在は運動をすることが習慣

          第13回 運動の効果について

          第12回 健康な歯をいつまでも

          糖尿病デー(11/14)では来院された方全員に歯周病のリーフレットを お配りしました。​ にじいろの会note『第10回 糖尿病と歯周病』でも述べられているように、歯の健康を保つことは糖尿病患者さんにとってとても大切な事です。​ ​ 健康な歯でよく噛んで食べることは様々な良い効果があります。​ しっかりよく噛んでたべると・・・​ ★早食いを防止し、満腹感が得られやすく、食べすぎを防止します ★交感神経が刺激され、代謝が活発になり、消費カロリーが増えます​ ★脳

          第12回 健康な歯をいつまでも

          第11回 世界糖尿病デー

          11月14日は世界糖尿病デーです インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日であり 糖尿病治療に画期的な発見に敬意を表し、この日を 世界糖尿病デーとして顕彰しています。 世界糖尿病デーのキャンペーンには青い丸をモチーフにした 「ブルーサークル」が用いられますが、これは どこまでも続く青い空と、団結を表す「輪」を意味しています。 糖尿病は今や世界の成人人口のおよそ9.3%となる4億6300万人が抱える病気です。 一般的に死に至る病気との認識は薄いですが、年間実に5

          第11回 世界糖尿病デー

          第10回 糖尿病と歯周病

          6月4日は虫歯予防デーでした。 最近歯医者さんに行っていますか?お口と歯は毎日使うものですので定期的な歯科検診をおすすめします。 お口の健康といえば『歯周病』はご存じでしょうか。 高血糖の状態が続くと白血球の働きが低下、つまり免疫が低下し体内の細菌を攻撃できなくなります。その結果、感染症にかかりやすくなります。 歯周病は、細菌に感染することによって歯肉が炎症する病気です。ですので、糖尿病の人は歯周病を併発しやすくなってしまいます。 糖尿病情報センターに詳しく出ており

          第10回 糖尿病と歯周病

          第9回 高温のインスリン保管に注意を!

          こんにちは。 5月に近づくにつれ、暑い日が増えてきましたね。 気温が上がり始めると患者さんに気を付けてほしいなと思う事として、 インスリン注射の保管方法があります。 糖尿病治療薬の1つであるインスリン注射剤。 使用中の方は既にご存じかと思いますが、一般的に知られている保管方法は以下になります。 インスリンの一般的な保管方法 ・未開封品は冷蔵庫(凍結しないようにドアポケット付近で保管) ・使用開始したら常温(30℃以下) 今回のポイントは常温(30℃以下)です。 真夏

          第9回 高温のインスリン保管に注意を!

          第8回 糖尿病とウォーキング

          糖尿病の運動療法は、 週に3~5回、運動時間は週150分以上、中等度強度の有酸素運動 を行うことが推奨されています。 運動は必要だと分かっていても「具体的にどんなことをしたらいいか分からない」、「仕事が忙しくて運動をする時間が取れない」という方は多いのではないでしょうか。 ”2型糖尿病の人は、食後に10分間のウォーキングを行うことで血糖値の上昇が抑えられる”  という研究をニュージーランドのオタゴ大学が発表しました。 毎日食後(食後30分~1時間)に10分間であれ

          第8回 糖尿病とウォーキング

          第7回 間食について

          2月はバレンタインデーがありました。また、3月にもホワイトデーが控えており、誘惑の多い時期ですね。 そんな時期にぴったりな間食について取り上げていきたいと思います。 実は糖尿病患者さんにとってジュースやお菓子など甘い間食は原則として好ましくないとされています。 基本的には控えた方がいいですが、全く食べないことは難しいので、これからお話するポイントを参考にしていただけたらと思います。 ① 食べる量 – エネルギー量や糖質量の多い食品は特に注意 ② 食べるタイミング - 夕

          第7回 間食について

          第6回 診察について

          2022年がはじまって約1か月がたちました。 前回年末年始の過ごし方についてお伝えしておりますが 実行していただけていると幸いです☺︎ また第3回で糖尿病治療3本柱の薬物療法についてお伝えさせていただきましたが 少し不規則な生活になりお薬の飲み忘れはないでしょうか。 寒くてお散歩に出かける機会が少なくなり また年末年始のおいしいお食事で体調を崩されてはいないでしょうか。 今回はお体のリセットをする機会にもなる『診察』についてお伝えします。 もちろんご存じだと思いま

          第6回 診察について

          第5回 年末年始の過ごし方について

          今年も残すところあとわずかとなりました。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 年末年始はついつい食生活も不規則になりがちですね。 食事の回数が少なく大食いになったり、夜遅くまで食事をしてすぐに寝てしまったり、糖質の重ね食いをしてしまったり・・・ 仕事やお付き合いで多くなる外食メニューの特徴は ・ごはんや麺など炭水化物が多い ・肉、魚、油脂が多く、野菜が少ない ・味付けが濃く、塩分や砂糖が多い 炭水化物(糖質)の多い食事では、食後短時間で血糖値が上昇し、高脂肪食では

          第5回 年末年始の過ごし方について