VIDEO AVANTURES 第二日

VIDEO AVANTURES 第二日

Here is your random fake-giallo:今日のランダムジャッロは…「A Glass Eye on the Etruscan Altar

Directed by
Pupi DuppiA painter ,with no memory of the past few hours,finds himself standing drenched in blood in an old,dark house. A strange musician investigates the killing;and ultimately he discovers that the presumed victim,the painter,has faked the entire crime... and is now desperate to make sure the truth stays hidden.」画家か…

VIDEO AVANTURES 第二日めは…『Dead Birds』(アレックス・ターナー/2004)


案山子が出てくるな… 西部劇なはじまり。

音楽と口笛が混じりあうが、音楽が地味でいい…と思っていたらだんだんしつこくなる。だが開始13分でいきなり撃たれる怪物は皮膚が剥がれ不気味で雷が鳴る。一味は六人組。 開拓時代のホラーは他にもいくらでも撮りようがあると思う。開拓時代に馬に乗りゾンビに立ち向かう四人娘でもいいのだし、そこに現代の軍隊がワープしても…つまらない例しか思いつかないが、キャンプ自体が意思を持った怪物でもいい。 屋敷で最初に出てくる絵。みんな死んでしまうけれど絵は残るしなあと。 屋敷内を灯で照らすのだが、照らす前から明るいのはしょうがない…か。いやしょうがなくない。もっと暗くていい。そこは音楽も地味に地味にがんばっているのだから。 そしてその不気味な薄明かりのテイストのまま映画は進行する。 屋敷内の散策が長く『ハウス・ジャック・ビルト』を思い出し。 一時間近くまで二体目の怪物が出ないのはいい。でも怪物の造形はどれも納得がいかない。けれど最後の射撃後のオチで納得するしかない。 屋敷で苦しむ一団がいつから手遅れになっていたのか。 身体にできた丸い窪みのままなんとか生きている、というかやっと呼吸している段階の人間が戻るところでは、怪物になっているのとまだなっていない境界があって、でもそんな境界もとっくに手遅れになっている場所。 開拓時代に彼らが経験した闇だかなんだかはっきりしない果てしないものがあったのだろうと映画にならないそれらを映画が終わった後も思ってしまう。
 廃農場、いや農廃場とでも呼ぶべき手遅れな場。そこでの出来事なら怪物のあの造形はいらなかったのではと何度も。 開拓時代については『ミッドナイト・アサシン アメリカ犯罪史上初の未解決連続殺人事件』(スキップ・ホランズワース)がある。アメリカの開拓時代で起きた連続殺人、現在のような追跡能力がない時代のそれらについて。そして未解決な。

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