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疲れた時の休憩所

書きかけのブログがたくさんあるのに違う記事に手をつけてしまう。
でも精神状態によって書きたいことも変わると自分の気持ちに素直に従うことにします。

一年目の迎え方

理由はわかりませんが発病した日を迎えるのが怖くて一年目のその日をどうやって過ごそうかと悩んでいました。
目を逸らすにはどうしたらいいか家族で考えた結果、旅行に行くことにしました。

行き先は関西。
行くことを知った友人たちが集まってくれ、美味しいお酒と食べ物を囲んでひとときを過ごしました。

翌日は同行した夫と観光。
私は高次脳機能障害があり、前日の大阪駅で疲弊してしまったので
2日目は人気の少ない場所を選びました。

自然が多く人が少ない観光地。
精神的にには楽でした。
ところが砂利道など足元の悪いところが多く、右上半身の痛みなど身体的にやられてしまいました。
そのため早々にホテルに戻って休みました。

それでも痛みは楽にならず、最終日は諸用を済ますだけにして帰宅しました。

なかなか取れない疲れ

帰宅して真っ先に近所のリハビリに向かい、右上半身を中心に施術してもらいました。
それから毎日通うことで少しずつ痛みは良くなってきました。

ところが一向に抜けない疲労感。
よく眠れないこともありますが、
心身ともに疲弊している感じがしています。

負担にならないようにと
家族も精一杯寄り添ってくれたのに。
もう旅行とか無理なんだろうか
そんなことを考えて落ち込んでしまいました。

戻りたくなる場所

精神的に落ち込むと戻りたくなるところがあります。
それは回復期のリハビリ病棟です。

良い思い出ばかりのところではありません。
嫌な思いもたくさんありました。
1日も早く出たいと願い過ごした場所です。
でも落ち込むと帰りたいと思ってしまうのです。

どうしてか。
おそらく日常生活を不便なく送れた場所だったからではないかと思います。

退院して知った障害だらけの生活。
入院中ももちろん高次脳機能障害はあったはずです。
でも自分も周りも気付くことはなく、入院生活では大きく困ることはありませんでした。

それよりもお年寄りの洗濯の手伝いをしたり、おばあちゃんたちの話し相手になったり、リモコンの無くなったテレビのスイッチを入れて感謝されたりしました。

あの場所ではなんの支障もなく、
誰かの役に立つこともできるという
実感を持って生活できました。

だから心身ともに疲れたときに
回復期病棟に戻りたくなるのだろうと思います。

現実を見つめるには

だからといって戻れる場所ではありません。
じゃあこの疲れをどうやったら癒せるのか。

疲れてる時は何もしないで休んでいたらいいよ。
家族はそう言ってくれます。
それで体は休まるけれど心が休まらないそんな気がします。

何もしないでいたら自分が何のためにここにいるのか?
存在価値を感じられないからかもしれません。

どうやったら出来なくなった自分を受け入れられるのか。
できなくなった自分の価値を感じられるのか。

病院の外では何かする度に
出来なくなった自分を思い知らされます。
それが辛いから感じないで済むところに戻りたい。

ただ現実から逃げたいだけなんだな
ブログを書いているうちに気がつきました。

どうしたら現実と立ち向かえるのか?
答えは出ないままです。
わかっていることは焦っても答えはでないこと。
時間がかかるのだろうということです。

でも疲れたなと思った時にゆっくり身体を預けて休める場所。
生活に支障を感じずに過ごせる休憩所があったらいいのにそう思っています。