お勉強376:胆道がん小ネタ

胆道がん
日本ではGEM+CDDP+S-1が標準だが、
世界的にはGEM+CDDPが標準であった。
(いまはそれにICIの上乗せが標準)

というところで、

三つ葉、に続いて四つ葉。
個人的にはGCS+ICIの群があっても、
という気もするが、費用対効果ではGCSが圧勝なわけで
そういう期待も個人的にはある。

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/219917

ASCO2023から
胆道系の腫瘍の中でも一番化学療法の効きが悪い
胆のうがんにたいする標準的化学療法であるGC後
ケモラジを追加するか否か、という研究。ランダム化比較試験

4サイクルのGCをしてPR・SDの人が対象。
照射法は3DCRT カペシタビンを併用。
45Gy/25Fr+胆のうに9Gy/5Fr追加

プライマリーエンドポイントはOS(ランダム化からの)

67人の患者が経過観察、
68人がケモラジ群に割り付け。

63%が女性で、58%がT4腫瘍、42%がN2、
27%が閉塞性黄疸のためステント留置していた。
ケモラジ群の全生存期間中央値は10カ月、観察群は4カ月であった(短い…)
(HR 0.47 [95% CI 0.33-0.68] p=0.001)
ケモラジによる有害事象(グレード3以上)
吐き気3%、貧血9%、消化管出血6%、肝障害13%

結構うれしい結果だが、カペシタビンにがっつり
3DーCRT照射で
有害事象はやはり多いなぁ・・・
3DCRT→IMRTや粒子線での予後改善を期待

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