モラハラの記 〜決した日
この日の朝、大学生だった次女が泣きながら私に手紙を渡してきた。
手紙には、小学生の時にクラスメイトから受けたいじめが詳しく書いてあった。
私はそれを読み、夫に見せた。
次女は泣き続けている。
平日の朝。
私も夫も働いていて、出勤時間がある。
目の前で大泣きしている次女に心が引きちぎられながら、当時それに気づかなかった自分への自責の念に、仕事に遅刻してしまうという焦りがまじる。
夫は次女の書いた手紙を読むと、無表情で部屋に置いてある私のカバンの中からゆっくりと私の財布を取り出し、生活費用のクレジットカードを取り出し、こう言った。
「もうあなたとは、口をききたくありません」
生活費用のクレジットカードを取り上げられたのは、これで二度目。
もう、終わりにしよう・・・。
私は家を出る決心をした。
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