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ジェトコースター人生 その20

目まぐるしい毎日でしたが、それなりにやりがいもあり一つずつクリアーしていくごとに、手ごたえもありました。

なかなか大きな負債は減ってくれませんが、毎月のハードルを越えて、月初めの3日ほどがニュートラル状態、小さな山を登った時に味わう美味しい空気を吸う心地よさでした。しかし束の間のひと時に浸っていることは許されず、その繰り返しでした。

たまに「魔女の一撃」を食らって、寝込むことがありましたが、風邪もひかず、少々の不調は、気合⁈で乗り越える。「寝たら治る!」のおまじないもそろそろ限界になってきました。

このままあくせく働くことが、いつまで続くんだろう。

私の人生このままでいいのだろうか。本当にしたい仕事は?もっと大きく展開できる仕事がしたい。出来たら体力を使わないこと。

浮かんでは沈むそのもやもやは、「自分の実力のなさを自覚しなさい」と引き留める私と、足首に繋がれたずっしりとした重りを外して、残りの人生悔いのないようにしたいと悩む私が、顔を覗かせたり引っ込んだりと、頭の中が日増しに忙しくなってきました。

そんな時、いつもサンドウィッチとミックスジュースを注文してくれるお客さんが、小さな小瓶に入れた液体を見せました。「これ、痩せるマッサージジェル。」冗談半分なのか、にやにやしています。スタッフの女の子は目の色を変えて、飛びついてきました。「痩せる!」魅力的な言葉ですが何やら怪しげです。



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