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小さなワープ

今日は家の用事が溜まっていて、さてどれからかたずけようかなあとちょっと気乗りのしない日があります。

出かけるにも家からの動線を考えてできるだけ無駄がないように頭の中でシュミレーション。

この辺りは平たんな道が少なく、真っすぐなようでも道自体が海側に傾いているところもありますので、雨上がりは注意していないと思わぬところで滑ったりします。早く用事を済ませてゆっくりしたいなあと思いながら家を出ました。

こんな些細なことではなく、モット難題を抱えていた時も同じ。
「ひとつずつ、1つずつ。」と自分に言い聞かせて取り組むことがたくさんありました。

特に役所関係の用事は疲れるものでした。人がひとり亡くなるということ。
その後の家族の後始末は何か月も続きました。

家族と言ってもおとなは私ひとりですから分担してとはいかず遅々として進まない後処理にげんなりしたこともありました。

ある日2時間もかけてある都市の市役所に行き、夕方、なじみのない町からの帰りやっと阪急電車に乗れてホッとしたものでした。
そんな時。朝はあれだけ頭の中にびっしりと詰まっていた用事は、「あれ?みんなかたずいている!」気持ちだけが先走って半ば投げ出したいと思っていたけれど、時間とともにひとつ、また一つと。

その間は無意識のまま。なので始まりと終わりしか意識がなかったのですが、これって小さなワープ。知らぬ間に家に向かっている!

あんなに途方もない一日になると思っていたのに今は玄関のカギを回している。玄関に迎えに来たニケの頭を撫でている。なんだか不思議なものです。

そう言えば今日、電車で会ったママと小さな女の子。私も同じ体験をしました。
その二人に自分たちが重なって当時に浸っている。それがしばらく車窓の六甲山脈を眺めているともう年頃になった娘が隣に座っている。でもこれももう現実ではありません。

こんな夢みたいな時間の流れをよく想像しました。
あの時はまだまだずーっと遠い将来のことと思っていましたが、知らぬ間に時間列車で連れてこられているのです。

今に孫が隣に…。その通りになっています。

時が解決してくれる。これは私のおまじないの一つです。
今回も思わぬ手首の手術をして、これから何か月かかるのかなあと思っていた1か月前。

あんなに腫れていた手も残念ながら?右手と同じような年齢肌に戻ってきています。当たり前の事ですが体の回復しようとする力に驚くと同時に
ヤッパリちょっとワープしてリハビリをしている私がいます。

自分の意思で動いているように見えて実は動かされている時間旅行の途中なのかもしれません。

今日もいい日にしましょう!





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