日本の精神科医療、失われた30年
1987年2月25日の各新聞各社は、「任意入院を原則」、「精神障害者の人権確保へ」、「社会復帰を充実」等々と一面トップ、大きく紙面を割き報じている(資料1)。で、時は流れ、2022年3月22日の西日本新聞(共同通信)には「精神科の強制入院縮小」(資料2)と。この35年間に何があったのか? 既に「一目瞭然」、「氷山の一角」等々で紹介してきたが、強制入院(医療保護入院)増加の元凶は池田小学校事件後に制度化された精神科救急入院制度である。いわゆる「ショック・ドクトリン」(資料3)だ