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『ハサミ男』読中感想

こんにちは、仁木碧と申します。

あの有名な作品、『ハサミ男』✂️

「読んだ感想」ではなく、「読んでいる」感想を書いてみようと思いました。
読了ではなく、「読中」になっているのはそういう訳です。

感じた事をリアルタイムでメモしていきます。
実験的な試みであり、面白いかも!と思ったら続けたいですが、読みながらメモを取るのは大変だったので有料記事とさせていただきます。
ご支援いただけたら幸いです
期間限定で無料公開します。。

殊能将之『ハサミ男』のネタバレが含まれます。

まだ読んでいないという方はお気を付けください。


↓大丈夫!な方は、そのままスクロールしてください




購入ありがとうございます!
では、感想が始まります。

読み始めてから2日目

早速、初日はどこに行った?!という感じですね(笑)
実は、2日目にこの企画を考えたのでした。

4章〜5章まで読みました。
(後でわかったんですが、ここはまだ序章の中の「5」でした(笑))

今の所の感想。
・主人公、自殺願望有り。
・出版社のアルバイト。
そこの通信教材を通して知り合った女子中学生を殺してる?
・〈医師〉って実在する?
病院に行く描写無く突然現れるので、脳内のもう一つの人格なのでは?と思っています。
考えすぎだったら恥ずかしい(笑)
・樽宮由紀子をストーキングしている。

これから何が起こるのか早く知りたい。
樽宮由紀子の前の2人に何が合ったのかも早く知りたい。




3日目

序章6〜第一章
・今と違って交通ICカードが無いから、尾行する時は取り敢えず遠くまでの切符を買わないといけないから大変ですね……
・主人公は太っているらしい。
・ミートパイの美味しいカフェって良いなぁ

・目次が存在しないので、これまでに読んでいた「1」〜「8」が「第一章」〜「第八章」なのかと勘違いしていて
いやに細かく区切るなぁ……と思っていました(笑)
樽宮由紀子の死体を見付けたシーンの後に「第一章」って出てきて驚きました。
(第一章を読み終えたら「9」が現れて更に驚きました。
どういうこと???(笑))

・p.98「今どきオタクなんて死語を」
ええええええ……お、オタクって死語なの?
・「たぶん、彼が関心を持つ対象は自分自身だけだろう。」
なんでそんな言い切れるの……?不思議

・なんで犯人は樽宮由紀子を狙ったのか
偶然、樽宮由紀子を殺したかったのか。
「ハサミ男」のターゲットで無い人間が被害にあったなら、世間で騒がれている「ハサミ男」に罪をなすり付ける為に犯行を真似したって事だけど
「ハサミ男」が次に殺そうとしていた相手が被害者なのは、「偶然」には思えない。

・たくさん警察官の名前が出てきました。
覚えられない………



4日目

9〜11

・p.108「医師はにやにやわらいながら、ボールペンのキャップの先で頭をかいた。」
これは視覚情報?
医師は主人公の内面の存在だと思っていたんですが、存在するのかな?
いや、自分の中の存在だとしてもこの表現は違和感無いのでまぁいいか。



5日目

12
メモp42 503
樽宮 一弘 とし恵 由紀子 健三郎

主人公視点
p50の40代男性は父親の一弘じゃないという事がp169で判明した。
マジか〜〜〜〜〜って思いました。
読書って楽しいですね。


第4章
磯部視点

p189由紀子と一弘は血の繋がらない親子らしい

p189「『健三郎、どこに行くんだ!』
健三郎の年の離れた実兄が」
p171の主人公視点だと「親族席にいた二十代後半の男性」とある。
実兄だけど、表札に名前がない?
→p197に他にも息子が居る描写有り。
上にも息子が居て、2人とも独り立ちしてる。って言ってるけど2人とも、は、2人とも息子?なんか表現が曖昧に感じる。

13
p204
「わたしが死ねば、こいつも死ぬんだ、と思った。
『そうだ。きみが死ねば、ぼくも消滅する。当然のことだよ』」
やっぱり、医師は別の人格だったか。



6日目

p245 納得行く動機が欲しいと人間が思っているという話
「何の意味もなく、人を殺す人間がいるとは思いたくない。」
確かにそうかもしれない。
もし身近に殺人事件が起きた時、「誰でも良かった」とか言われたらスッキリしないだろうなぁ。

きっと「自分もそうなる可能性」があったらと思うと怖いんだと思う。
もし自分が誰かを殺すかもしれないって事を考えた時に「理由があったら仕方ない」って思いたいんだろうなぁ。
だから「人殺し」に対して理由を求めてしまうのかもしれない。

p257
黒梅と同じ言い方でアヤコを騙してる。
もしかして黒梅も偽ジャーナリスト?
インタビュー載らなかったし、怪しく見えるけど、考えすぎと言われたら納得出来る。

p260
ケーキ屋さんの外で見た、葬儀屋(?)
キョロキョロしてる。

考察とかではなく印象的な台詞
p263
「他人の感情をもてあそぶのがおもしろかった?」
「そうじゃないわ。他人の感情がわからなかったのよ。おもしろがってたわけじゃない。
自分にはないものだから、興味があったみたいなの。」
たくさん関係を持ってるけど、誰にも心を開いてないんだな。

主人公にもう一つ人格があったりするかな。



7日目

p291 日高光一
主人公ってそんな名前だったっけ、と思った
少し振り返る
p222〜名前を呼んでない

斜め読みで戻ってみたけど、出版社での描写で名前を呼ばれているシーンはない気がする。
気になる。

p300「メグロ・ストリート・イレギュラーズ」
スベってて可哀想(笑)

p314葬儀屋って警察のことか!忘れてた(笑)

p322ここでうっかり口を滑らせないの凄い。
自分が知っていて良い情報と、知っていてはおかしい情報を選別出来るの本当に頭良いなぁ。

p326黒梅、ちゃんとした記者だった。
深読みしすぎでしたね(笑)
こうやって自分が樽宮由紀子の住所と電話番号を知っていてもおかしくないように手配するの凄い。
本当に頭の回転が早い。

20
368「娘を見つけた場所に案内してくれないかしら。
娘がどんなふうだったか、詳しく知りたいの」
とし恵、これまで周りの人間からの印象だと、娘に興味が無いとか、冷徹とか色々言われてきたけど、こんなこと言われたら印象変わるなぁ。

p374
なんか突然「ぼく」が出てきた〜!!!!
医師??
相手のことを「きみ」って呼ぶところが同じだし
「代わりに誰がしゃべっているのか、わたしにはわかっていた。」
ってあるから、おそらく医師だろうなぁ。


397医師はメガネをしていたのか。

「人を殺人から遠ざけるのは、ほんのちょっとしたことなんだよ。死を目のあたりにしたときの不快感、血の臭いをかいだときのいやな感じ、死体に触れた時の無気味さ、そういったごく些細な事柄だ。
決して大文字の倫理や道徳ではない。」

なんで人を殺しちゃいけないの?に対する医師の答え。


メモ取るのも忘れるくらい一気に読んでた
いまp416、日高が死んだところ

マジか
なんか何処から読み返せば良いんだ?
「数字」と「第◯章」の違和感は合ってたってこと?
それは関係ないかな?(笑)

なんか、なんか………
取り敢えず続きを読みます

p423え?医師は存在してる?
うーんそれは違うのか
医師が本体で、彼女はもう一つの人格?
よくわからない(笑)

p459「おもしろいもの見せてもらったよ」ってそういう事か〜〜

p462佐々塚は主人公に気があるらしい(笑)

p474有力な証言の話、なるほどね〜
p356の「有力な証言に違いない。なんたって……」ってところか

p493「ボールペンか何かで頭をかいているようなしぐさ」
これ医師がやってた癖じゃない???

p497なるほどね
楽しそうにホームズの話をしていたのは医師の方だったのか(笑)
磯部さん、可哀想に。
p461で「僕……いや、あたしは」って言ったの変だなぁと思ったんですよね。
「僕」から「あたし」って言い直したけど、この人「わたし」って言ってなかったっけ?って
ずーーーっと医師が話してたのか。



終わった〜〜〜〜〜〜
終わり方めちゃくちゃ良いですね(笑)
これから自分はどうなるんだろうとか言いつつ、ちゃんと次のターゲット見付けてるじゃないですか。
何も知らないで見ていたら、美女と少女の微笑ましいシーンの筈なのに……


「男」だと思い込まされたのには理由があって
テレビの報道を観てるシーンで
「どうしてマスコミは、美少女が襲われるイコール性的な目的が有ると思うんだ」みたいな話があったと思うんですけど

そこで、何故か
「そうだよね!異性を襲うからって、必ずしも性的な理由がある訳じゃないよね!」
と思ってしまったんですよね
「男だけど、相手の女の子に対してそういう気持ちは無い」って事なんだと思い込んでしまったんですよ

違ったんだな〜〜〜〜(笑)

「日高」が、「わたし」に会った時
「まさかこんな美しいひとが……」て言って、若干性的な目で見てて、なんか少し納得しました(笑)

(追記)
日高をポットで殴って、電源コードで縛り上げて、さるぐつわをして………
手際が良過ぎて、見惚れました。
文章なのに「見惚れる」って変ですかね。
手慣れてるというか、お見事って感じですね。
感心しちゃいけない所なんでしょうけど。

万が一、日高を襲うことに失敗した時、男と女の力の差で負けるってわかってるのに、怯える素振りを見せないし
それどころか、日高に隙を見せる為にイニシャル入りライターを持ってくる計画性も有る。
この人に、心理戦で勝てないですね。
それこそ最初から殺す気で銃とかナイフとかで襲いに行かないと。
駆け引きしようとしてたら、足を掬われる。


というか、事情聴取のシーンとか今度ちゃんと読み返します
ずっと「主人公」だと思っていた……
あれって、「主人公」の描写と「日高」の描写が混ざってたってことですよね?
やられた〜〜〜〜〜〜

(追記)
なるほど、実際に事情聴取をしている描写は「主人公」と警察のやりとりで
その後の、報告・日高の事を思い出しているシーンは「日高」の話なのか………
繋げ方が上手い。



あと自分のことを「太っている」「デブ」って言うことに関して。
女性は「痩せている基準」に対して厳しい所があるので、側から見て「別に太ってないけどな〜」っていうレベルでも「太っている」って言いがちですよね。
特に自分のことを。

男性が言う「太っている」「デブ」と少し認識が違うっていう所も騙されたところなのかなって思いました。

この作品は凄いです本当に
今度、Twitterスペースでネタバレトークしようと思うんですが、それまでに軽く読み返したいな……
一緒に話してくれる人にも軽く読み返して欲しいから、4月とか5月にしようかな。

ネタバレスペースの予定決まったらこちらでも告知します!
本当に凄い作品だった。

次は、早く『殺戮に至る病』を読まねば。

では、また!


最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!
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