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韓国人は作文が上手!?

안녕하세요 Yurikoです。

先日の国連でのBTSメンバーのスピーチは
『感動的だった』との評判を得たそうです。
韓国人は『心に響く』文章を書くのが
上手なのかも知れません。

今日は私の勤務する学校の韓国人の留学生のお話です。

一人の韓国人の男子学生が1年生の時、
担任の先生から就職用の履歴書の
自己PRが「何を言ってるのか全くわからないから、
自己PRを添削してほしい」と依頼がありました。

私にとっては理解できる日本語でしたし、
何が言いたいのかも理解できました(笑)


ただもう少し上手な日本語で
彼の良さを引き出してあげる必要がありました。

私は自己PRを添削する時は、
その学生の想いや人生経験の話を聞いて
自己PRを仕上げます。

彼が就職を目指す業界は
日本検定能力試験N1(英検1級みたいなもの)と
TOEIC600点ないと応募さえもできません。

彼はN1もTOEIC600点も持っていませんでした。

しかし見事、日本を代表する大企業で内定を勝ち取りました。

なぜでしょう?

彼は韓国で歌手を目指していたそうです。

しかし、諦めなくてはならずに
将来どうすればいいかわからず
途方に暮れていたそうです。

そこで「このままではいけない」
と思い、自分探しをし始めた時、

以前に日本に来た時の
良い思い出を作ってくれた業界で
働きたいと思い、日本に留学に来たとのことです。

その学生の想いや経験談を聞くうちに

彼の一番の魅力

『信念を貫く姿勢』であったり、
『しっかりとした自分』を持っているところでした。

韓国で歌手を目指していた
という話を聞いて勝手に

「過酷な韓国の芸能界を目指すのは、
家庭が裕福でないからなのかな?」
と想像していました。

実際、
担任の先生から聞いたところによると

「俺は他の人と格が違う(格下だ)。」
と言っていたようです。

そんな中での彼の日本での成功は、
誰よりも想いが強かった
のかも知れません。

そういう内面的な魅力を
自己PRに書くことが必要でした。

担任の先生が後日、言うには
日本人・留学生併せて
最も感動的な自己PRだったとのことです。

また私の学科では毎年、スピーチ大会を行います。

先ほどの学生の1学年上の韓国人の女の子に
スピーチに出るようにと促しました。

事前に、私は
「日本語よりも原稿の内容でスピーチする人を選ぶ」
ことを連絡していました。

本番のスピーチ大会では
企業の人事部長なども審査員として
来ていただいていたのですが、

その人事部長は彼女のことを
「日本語はそれほどでもないけど、
スピーチに感動した!」

「是非、来年度からうちでも
外国人留学生を起用したい」

とおっしゃって頂き、
実際に今年2名の外国人留学生を採用していただき、
来年度も3名が内定を頂きました。

「人が感動するのは、
その人の知識や技術ではなく、
その人の生き方なんだ」

と思いました。

私が韓国を好きになったのは、
その『感動が一番の理由』
だったかも知れません。


『日韓なんでも同好会』
そんな感動の出会いの場であればいいと思います。
そして一緒に感動する仲間を見つけませんか?

(文章:Yuriko)

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