日経リサーチ ブランドチーム

様々な企業のブランド力向上のお手伝いをする「ブランドチーム」のメンバーが、その経験で培…

日経リサーチ ブランドチーム

様々な企業のブランド力向上のお手伝いをする「ブランドチーム」のメンバーが、その経験で培ってきたブランディング・リサーチのノウハウや最新事例を紹介します。

最近の記事

ユーザーが離反しても共感や愛着は活き続けている

こんにちは。ブランドチームの小池です。 前回は持木から「共感 × SDGs」について紹介しました。「共感は4割を目指そう」「SDGsは共感を高める1つの要素」といったものでしたが、今回は「共感や愛着 × ターゲット」についてご紹介したいと思います。 施策を検討する際は、多くの場合「ターゲット」を定めると思います。ターゲットといっても職業や年齢など属性的なものや価値観、行動特性など、どんな設定をするかは様々です。 日経リサーチの「ブランド戦略サーベイ」では、測定企業ごとに

    • 共感を得るために企業がすべきアピールのひとつは「SDGs」

      こんにちは、日経リサーチ ブランドチームの持木です。 先日「ブランディングのゴールは8・6・4・5」をご紹介しました。おさらいになりますがこの 8・6・4・5 というのは 企業のブランディングでは ・企業認知は8割を目指そう ・内容理解は6割を目指そう ・共感は4割を目指そう ・推奨意向は5割程度に というものでした。日経リサーチの「ブランド戦略サーベイ」で測定している約600の主要企業ブランドの平均がこのような構造になっており、目安とすべきベンチマークとしておみせした

      • 認知度が低いとブランド調査は意味がない?

        はじめまして。日経リサーチ 竹中です。主に国内の企業や大学への営業を担当しています。今回のお題はこのnoteでも度々話題にあがる認知度について、それも認知度が低いケースについて取り上げてみようと思います。 そもそも認知度とは何か。日経リサーチのブランド戦略サーベイでは「それぞれの企業について社名を知っているか」と定義されてます。認知度はブランド調査でまず初めに確認する基本的な指標です。これからブランド力を高めていくことを目標にする企業でもまず初めに確認するポイントとしてあげ

        • ブランディングを始めたBtoB企業によくある悩み話

          皆様こんにちは。日経リサーチ ブランドチームの有馬です。私はこれまでBtoB、BtoC問わずブランド調査の企画・実施を担当してきました。最近ではBtoB企業の新規サービスの受容性調査やCS調査等も担当しています。 ブランディングに力を入れ始めたBtoB企業の担当者とお話をする際によくきかれる質問があります。今回はその中から2つの質問をご紹介します。 「認知が低いからブランド調査は意味がない?」この質問は建設業の方からいただきました。お話を伺うとブランドの現状把握をしたいが

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          顧客分析のポイントとは? 「N1分析」のススメ

          皆様こんにちは。日経リサーチ ブランドチームの山田です。私はこれまで企業の情報収集、データベース化を担当する部署におりましたが、今年から国内外のブランド調査営業を担当しています。 さて、突然ですが「パレートの法則」はご存知でしょうか? 上位20%の顧客が売上の80%を生み出しているというものです。 弊社のnoteにて榊原より「ロイヤルカスタマーを知るための3ステップ」として、顧客分析の記事を先日ご紹介しましたが、今回は分析方法にフォーカスしてご紹介したいと思います。 分

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          ロイヤルカスタマーを知るための3ステップ

          皆様こんにちは。日経リサーチの榊原です。国内・海外のブランド調査を主に担当しております。調査を行う中で、ロイヤルカスタマーの分析をしたい、ロイヤル層の特徴を知りたいという声をよくお聞きします。今回はその特徴分析について、自主調査を例にお話していきたいと思います。 市場をセグメントに分ける分析の際、まずは市場全体をロイヤル層、一般層、離反層といったセグメントに分け、自社にとってのロイヤル層を定義していくことが重要です。購入頻度などの行動や、継続購入意向・共感度などの意識によっ

          ロイヤルカスタマーを知るための3ステップ

          ブランディングのゴールは8・6・4・5

          こんにちは、日経リサーチ ブランドチームの持木です。 ブランディングには様々な考え方があり、どれが正解だという答えはありません。多様な定義や施策があるため、決まったゴールもないともいえます。とはいえ、ブランディングをするからには独自でゴールを設定しなければ息切れしてしまいます。今回はひとつの目安をご紹介しましょう。 ブランドの成長過程ブランディングとは、まずは相手に「名前だけでも知ってもらう」ことから始まります。そして「理解を深めてもらう」「共感してもらう」ことで強いブラ

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          グローバルで売れるためには企業ブランディングがカギ! そのプロセスとは‥

          皆様こんにちは。日経リサーチの間瀬です。現在、リサーチャーとして海外市場の調査を主に担当しています。今回はグローバル市場における企業ブランド浸透の重要性について自主調査の結果を用いながらご紹介します。 購入を検討してもらうための企業ブランド力日経リサーチが、欧米やアジアなど13カ国を対象に実施した自主調査の結果から、海外では取引先を選定する条件として「企業のブランドを重視する」傾向が強いことが分かりました。「新しい取引先を選定する際、あなたは企業ブランドをどの程度、意識しま

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          企業のサステナブル活動をブランド調査で測定(2) 気になるステークホルダーからの評価は?

          皆様こんにちは。日経リサーチの小澤です。私はもともと海外市場のマーケティングリサーチを担当していましたが、2019年より国内向けのブランド調査を担当しています。主要企業600社のブランド価値を測定する「ブランド戦略サーベイ」の運営にも携わっており、そこで得たノウハウをご紹介します。 前回は企業がサステナブル活動を意識してきていること、消費者にはSDGsといったワードが浸透し購買行動へも影響が出てきている、というご紹介をいたしました。今回は実際のブランド調査においてどのように

          企業のサステナブル活動をブランド調査で測定(2) 気になるステークホルダーからの評価は?

          企業のサステナブル活動をブランド調査で測定(1) 企業のSDGs活動は商品・サービス選定に影響あり!

          こんにちは。日経リサーチ ブランドチームの渡辺と申します。これまでリサーチャーとして20年近く主に国内のお客様のサポートをしており、ここ数年は主にブランド調査に力を注いできました。 最近の大きなトレンドとして、ブランド調査の一環で企業のサステナブル活動の測定をするケースが増えています。企業サイドの課題感は、ステークホルダーに対して ①認知・理解がどれくらい進んでいるか ②業界や企業へ何を期待されているのか を測定し、活動の効果を把握、次の活動の優先課題を探りたい、といっ

          企業のサステナブル活動をブランド調査で測定(1) 企業のSDGs活動は商品・サービス選定に影響あり!

          SECとは 海外調査の超キホン

          こんにちは、日経リサーチ ブランドチームの福田と申します。これまでリサーチャーとして、国内・海外の調査設計、分析・レポーティングに携わってきました。皆さんの業務において、少しでも有意義となる情報をこの場を借りて発信していければと思っております。 さて、今回は海外調査における対象者条件について書きたいと思います。 私が国内の調査部門から海外部門へ異動したときに「へぇー、そうなんだ」と学んだことの1つは、SEC(Social Economic Classification)の

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          ブランド調査する際に決める3つのこと

          こんにちは、江川と申します。私は海外含めた社内外のブランド調査営業を主に担当しています。ブランド調査について業種や業態関係なく年間50社超の企業から相談をいただいています。 今回はBtoB領域のブランド調査について書こうと思います。 この領域でのブランド調査を考えている方や、すでに実施しているが、お悩みを持っている方向けに、調査する際に決めることを書きますので、ぜひ参考にしてください。 ① 「何が知りたいか」を決めるどんな調査でも同じですが、まずは調査によって何を明らか

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          愛されブランドの育て方(1)

          こんにちは、持木と申します。日経グループの調査会社で、様々な企業のマーケティングリサーチ(市場調査)の受託事業を10年以上担当してきました。最近改めて実感するのは、マーケティングの源泉は「ブランド力」だということです。企業や製品・サービスのブランド力を向上させるにはどうすればいいのか。ささやかながらその経験やノウハウを皆さまにおすそ分けできればと思い、チームでnoteアカウントを立ち上げました。 さて。ブランドに関するリサーチの現場では近年、強い好意を示す層のインサイトを明

          愛されブランドの育て方(1)