【シロクマ文芸部(「愛は犬」から)】[ 愛を振り撒く犬 ]
↑↑コチラのお題に参加しました。
珍しく500字以内に纏まり、たらはかにさんのお題だったらよかったのに、と思いました😅
[ 愛を振り撒く犬 ]
愛は犬である。
でも、
「あら、かわっ、、、」
と、出会った人を困惑させる。
「可愛い、ネコちゃん?」
と、言われることも多い。
それでも構わず、声をかけて来た人に大興奮で飛びつく。
こんなに愛想がいい猫なんて、なかなかいない。
なので困惑していた人も、愛の行動ですぐに犬だと分かるようだ。
「よぉーし、よしよし」
と、撫でられようもんなら、飛びついたり、回転したり大はしゃぎ。
小さな尻尾は、激しく揺れっぱなしだ。
会う人みんなに愛想を振り撒くので、散歩がなかなか進まない。
愛想を向けられた人は、「えっ、犬? 猫?」と困惑するが、愛はお構いなしにぴょんぴょん跳ねている。
その姿を見ながら、こんな風に世間の目を気にせずに生きれたら幸せだろうな、と思う。
愛は、子どもの頃に患った病気で、成長が止まった犬だ。
人間なら、自分の容姿を気にしながら生きてもおかしくないだろう。
でも、そんな事はお構いなしに、今日も大はしゃぎで愛想を振り撒いている。
幸せそうだ。
リードが強く引っ張られる。
また愛を振り撒く相手を見つけたようだ。
おしまい。
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