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「育児休暇は休暇じゃない」新卒男性社員の育休ルポ

ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。

新卒で就活をする学生さんが入社する企業を決める際に、「結婚や子育てなど、ライフイベントの際にも無理なく働き続けられる環境かどうか」を大事な軸にしている方も多いのではないでしょうか。

今回は、日本交通に新卒で入社した社員に育児休暇を取得した時のお話を伺いました。将来、日本交通で働きながら結婚や子育てをしたいと考える方は、ぜひ参考にしてください。

今回インタビューした人:安城 友裕あじろ ともひろさん

2019年に日本交通に入社した安城さん。お子様が生まれた際に2か月間の育児休暇を取得。現在は職場復帰し、パートナーと共に日々の子育てと仕事の両立に励んでいます。

2019年 日本交通入社、乗務員配属
2020年 新卒採用チーム(現:人事労務部)へ異動
2022年10月 ご結婚
2023年6月初旬 お子様誕生
育休取得期間 2023年6月初旬~8月初旬(2か月間)

育休中の典型的な一日の過ごし方

3時間おきにミルク、夜になれば沐浴など忙しい毎日でしたが、 役割分担はせず妻と力を合わせて育児をしていました。 子供が生まれてから1か月後には、外出ができるようになるので、一緒にドライブに行ったり、公園に行ったり、地域の本の読み聞かせに行きました。

育休中、大変だったことはあった?

う~~~~~ん(熟考)……いや、まったく出てこないですね! 今思い返したんですけど、全部楽しんでやっていました。子供が新しいことを吸収していく過程は、すべてが楽しいです。私も妻も新米のパパ・ママですし、子供も初めての世の中を経験している。そういう意味で一緒に楽しめたなと。

こう思えるのは、妻との関係性が良かったからでしょうね。妻も育児について「こういう情報があるよ」とか「こうしたらもっとよくなるよ」と、調べてきてくれます。そういった調べものや情報交換をすることも楽しかったです。

お宮参りにて

育休、取ってみてどうでした?

新しいことの学びの連続でした。まず、自分の父と母への感謝の気持ちが一番強く伝わってきました。母は偉大だったなと。

同時に思ったのは、妻との時間の大切さです。子供と3人との時間も大切ですが、妻との時間も大切ですね。子供のいないところで2人で話す時間は、お互いの気持ちを再確認する場でもあって、その大切さを痛感しました。

利用した福利厚生

①育児休暇制度
育児・介護休業法に基づいて、育児休業を取得することができます。私は子供の生誕した日から2か月間取得しました。

②冠婚葬祭の祝い金
これから申請する予定ですが、結婚の場合、勤続3年以上で3万円、出産の場合1万円がもらえます。

③特別休暇
結婚した時に、特別休暇として有給のお休みがもらえる仕組みです。本人の結婚1年以内に限り5日以内で、申請した場合にのみもらえます。私は結婚式の前後で3日程度取得しました。

職場のサポートは?

サポート、というより「行っといで」というスタイルでしたね。自分の抱える業務は予定日の1か月前から、余裕をもって引継ぎできました。チームリーダーにも休業中の仕組みづくりを手伝ってもらいました。育児休暇は取りやすい環境でしたね。

あと、細かいように見えて一番大切なことは、子供が生まれた後の諸々の手続きの部分です。例えば、子供が生まれたら出生届を出さないといけないですし、それを会社に報告して扶養に入れるか入れないかを決めていきます。

我が家は扶養に入れましたが、その手続きや育児休業に伴う諸手当も会社がサポートしてくれます。上長から「こういう手続きをするから報告して」と言ってもらえたことで、とても動きやすかったです。もちろん申請自体は私がやるんですが、細かな部分を会社がやってくれたことは、育児休業の真っただ中でも助かったことですね。

現在(職場復帰後)のパートナーとの協力体制

私が出勤する時は、育児と家事は妻にお願いしています。帰ってからは、私がお風呂入れることもありますし、寝る前のミルクも担当しています。(だから、終業後は残業せず早く帰ります(笑))

私が在宅勤務の時は、お互い空いている時間で分担しています。 子供はどんどん成長して体質も変わってくるので日々驚きと嬉しさの連続です。

ミルクをあげている様子

育休中を振り返って

育休は本当に取ってよかったと思いますね。妻を支えられるのもありますし、子供と一緒にいられる時間が増えます。子供との時間が増えるほど学べることが増える。それに伴って自分のできることが増える。そして、結果として妻を支えられる。その循環ができるのが育児休業だったと思います。

例えば、沐浴の仕方。実はちゃんとわかってないとできないんです。ベビー用の風呂桶があるんですが、実際使ってみるとこんなに難しいんだなと思いました。特に新生児はまだ目も見えていないですし、感染症のリスクなどもあって気を使います。体の洗い方や保湿の仕方なども。学んでいないと、いざという時にできないんです。

ミルクもそうですね。ミルクの温度って人肌がいいとは言われていますけど、具体的に何℃がいいのか? 寝かしつけは? などなど……。これは私にとって第一子だからこそ新米でわからないというのもあると思います。ネットで情報を調べることもありますが、自分の子供の場合と全然違う、なんてこともあります。ネットの情報だけで頭でっかちになるのではなく、あくまでも目の前の子供に合わせることを意識しています。

後輩へのメッセージ

まず「育児休業は取ってほしい。ただし、自分が休む時間だとは思うな!」と言いたいですね。育休中は、妻や子供を支える時間や育児について学ぶ時間にしてほしいです。そして、辛いことや大変なこともあるかもしれませんが、ぜひ育児を楽しんでください。そう言う私もまだ新米パパですけど(汗)。

実は「育児を楽しんでください」というのは、あるベビー用品店の店長から教えてもらったことなんです。「ちゃんと子供を見つめてください。大変なこともあるかもしれないけど育児を楽しんでください」と言われたことが印象に残っているからこそ、自分もそういうマインドで子供を迎えられたんだと思います。

あと、育児休業を取ったからといって「俺はイクメンなんだ」なんて言わないでほしいです。”イクメン”という言葉があって、”イクママ”にあたる言葉がないのは差別だと思うんです。育児してるから偉いと胡坐をかかないでほしい。だって育児は当たり前のことだから。

そういう姿って奥さんから見たら、なんでこの人だけ称えられて自分は称えられないんだと思うんじゃないでしょうか。私は”奥さんが一番偉い”と思ってます。

だって毎日スイカくらいの重さをお腹に抱えてお腹を痛めて産むんですよ? 私も体験したんですけど、いつもと全然違う体で好きなものを自由に食べられないというのは大変なことです。日々そういうストレスと向き合っているお母さんから子供生まれるというのはすごいこと。だから、私はいつも妻に感謝してます

妊娠中の体の変化を体験した安城さん

育児が楽しめる要因としては、妻の支えがあるからです。想像ですけれど、もし一人だったら辛いと思います。妻が支えてくれるおかげで、自分も気持ちに余裕を持って育児を楽しめている。そこは忘れちゃいけないと思っていますね。

【安城さんのパートナーより】夫が育休を取得したご感想

まずは、育休を取るにあたり、快く送り出していただいた同僚の皆様に、感謝をお伝えしたいです。ありがとうございました。

今回第1子目ということで、私自身も仕事を長期間休むことに対し、また、育児への漠然とした不安を抱えておりました。右も左も分からない中、育休を取得し、パートナーが居てくれた安心感は言葉になりませんでした。

出産、育児は女性だけのものでは無く、双方に関わることです。正直まだまだ妊娠、出産、育児に対して厳しいなと思う企業も多い中、日本交通さんは、さすが大手。安心して休みを取らせてくださり、快く送り出し、そして迎え入れていただけます。

すぐに自分自身が利用することは無いかもしれない、福利厚生や制度がある企業選びをすることは、将来の自分へのプレゼントだと思います。

改めて、この度は育休を取得させてくださり、ありがとうございました。

【こぼれ話①】産後ケアホテルはおすすめ!

子供が生まれた2日後に『マームガーデンリゾート葉山』という産後ケアホテルに10日間宿泊しました。沐浴やミルクのあげ方などをお互いに勉強しあうことができました。子供との時間もありますが、子供を預けられることで妻の体を休めることができたのがよかったです。ホテルを利用したからこそ、妻の回復も早くなりました。

子供が生まれた後ってバタバタしてしまうものですが、冷静に判断できたのは、ホテルで妻との時間が確保できたからだと思っています。そういえば、ホテルに育児に関する本が置いてあったんですが「イクメンというのは違うぞ」と、私が思っていることと同じことが書いてありました。当たり前のことだと思うんですが、だからこそなかなか気づかないですよね。

【こぼれ話②】お子様誕生前の不思議なめぐりあわせ

そういえば子供が生まれる前、千葉県銚子市の某お寺に行ったんです。たまたま、軽いノリで。そこの宮司さんがすごく優しくて丁寧で、色々案内してもらいました。第2次世界大戦時に受けた機銃掃射の跡がある銅像や四国八十八ヶ所、全国百観音の天井絵など。天井の絵は、普通見上げて見るらしいんですが、畳に寝転がって見ていいよと言ってくださいました。

「田舎のおばあちゃんちを思い出しました」と感想を言うと、その宮司さんがうちのご神木を触らせてあげると。特別な部屋には神棚みたいな扉があって、それが開くとすごく立派なご神木が置いてある。妻と二人で触りました。

すると宮司さんは「来年は3人で来てくださいね。男の子かな?」と言ってくれて。それから月日が経って、生まれてみたら本当に男の子だったんです。後でそのお寺を調べたら、妻のおばあちゃんがよく通ってた場所だと分かりました。私たち、全然知らずに行ってたんですよね。

「運命の糸みたいなもので巡り合ったのかもね」と妻と話しました。これはちょっとスピリチュアルな話ですけど、すごく嬉しかった出来事ですね。


【取材後記】

取材前は、育休についての取材なのでお子様の話が中心になるかと思いましたが、ここまで読んだ方はお察しの通り、安城さんは半分以上パートナーのお話をしているんですね。
一緒に育児をする仲間である家族と、しっかりコミュニケーションを取っているからこそ、育児を心から楽しむことができるのだと腑に落ちました。

日本交通で福利厚生を利用している社員という切り口で取材をしたものの、ぜひ子育てを考えるすべての人類に読んでいただきたい!と思いました。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

Interview,Text:@To Be

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