石橋 正博

福岡市南区平和のスタジオ「かなでるフォト」のフォトグラファー。演奏会を知り尽くしている…

石橋 正博

福岡市南区平和のスタジオ「かなでるフォト」のフォトグラファー。演奏会を知り尽くしているのを生かし、演奏会・発表会写真家でもあります。現在まで現役のトロンボーン吹き。昔は指揮者。インコ・オウム好き。https://www.kanaderu-photo.com/

最近の記事

レアアース。洒落た響きだ。

レアアース。近年よく聞く言葉だ。貿易や科学の分野でよく聞く。 かっこいい響きだ。 しかし、高校・大学で理系に進んだ方でも、レアアースとは何のことかわからないのではないか。 大学で化学系に行っていた、かく言う私でも最初は何のことかわからなかった。 なぜなら私たちが高校・大学の頃は、レアアースはそんな洒落た名前では呼ばれていなかった。 何と習っていたかと言うと、「希土類」。き・ど・る・いです。 そんな変な名前が、いつまにか横文字で、お洒落に使われているではないか。何と言うことだ。

    • 擬音の固定観念

      人間の子供は生まれてから1年くらいの間で、世界の全ての言語の母音・子音を発音する。 日本に生まれたら、それが日本語固有の母音・子音にシフトし固定されていく。 擬音も似たようなものがあると感じた。 カエルは日本では「ケロケロ」と鳴くが、幼いいとこに聞いた時、カエルは「ガーガー」鳴くと言う。なるほど。 それが知らないうちに「ケロケロ、ゲロゲロ」に日本語に固定されて聞こえてくるのか。 確かにニワトリは、日本ではコケコッコーだが、英語だと「コッカ・ドゥードゥル・ドゥー(無理やり日本

      • 楽団と指揮者、カメラマンと被写体。

        現在ヴァイオリンコンチェルトの演奏会のデジタル現像中。 コンチェルト。これは本当に大変なのだ。壁を超えれば何か見えるかもしれないが、未だ壁を超えられず。 指揮者にとって最も大変なものの一つと言っていいと思う。 私は指揮者として何回もコンチェルトをやっているが、全く超えられない。考えただけで手に汗を握る。 他の方々はわからないが、私個人としては、コンチェルトはソリストの演奏したいように自由にやって欲しい。 つまりは、ソリストとの呼吸の読み合い。実際には心を一方的に読む方が多

        • 「あいまいさ」の重要性

          川端康成の「雪国」を英訳し、彼をノーベル文学賞に導いた、ドナルド・キーンという文学者がいる。 彼曰く、日本人の特徴として川端からいくつか単語をあげられ、そのなかに「あいまいさ」「余情」というのがあったという。 もちろんポジティブな意味として。 具体的には、有名な「トンネルを抜けると雪国であつた」より。 英訳に取りかかるキーン氏は、「主語がない」と。 トンネルを抜けたのは「私」なのか「汽車」なのか、冒頭からつまずいた。その他諸々。 そして川端に直接聞きに言ったという。そして

        レアアース。洒落た響きだ。

          Canon、フィルムカメラ、販売終了。

          2018年5月30日、Canon、フィルムカメラ生産終了のニュースが、写真界に駆け巡った。 なんてことだ!というショックが大きすぎる。 人物写真家なので、Canonを使っている。 しかも初めて持った一眼もCanon。人生で一貫してCanonを使っていると言ってもいい。 Canonの成長と共に私も成長し成熟してきた。 マニュアルフォーカス・マニュアル露出に始まり、オート露出、オートシャッタースピード、ズームレンズ、オートフォーカス。そしてデジタル。 カメラマウントも、FD

          Canon、フィルムカメラ、販売終了。

          現在、幻想交響曲(ベルリオーズ)の演奏会写真を現像中。

          現在、ある交響楽団が行った公演「幻想交響曲」の演奏写真のRAWデータ現像中です。 演奏、お見事でした。しかし撮影の喜びのあまり、自画自賛したく書きます。 極めて当たり前のことですが、狙ったところが見事に撮れていて嬉しい。 全員のピンショット、パートショットは当然撮りますが、その曲その曲の「トピックス」をかっちりおさえるのがポリシーです。 この曲は、当時、オフィクレイドとセルパンで演奏されるところが、現在ではチューバ2本とバストロで演奏されます。 色々あって、現在はチューバ

          現在、幻想交響曲(ベルリオーズ)の演奏会写真を現像中。