美しい街、盛岡(中編・主にいなだ珈琲舎について)
盛岡2日目。1日目はこちら。
朝食は私が一等愛する喫茶店「いなだ珈琲舎」で。ぬくもりのある店内でいただく美味しいコーヒー、かわいい手書きのイラストつきメニュー、そして店主さんのお人柄。いなだ珈琲舎を構成する要素すべてのファンです。
三等分されたほわっほわの厚切りトーストに、自家製のりんごジャム・バター・ベリーがたっぷりと塗られている。バターのまろやかな甘みが口いっぱいに広がっているときに飲むコーヒー、どうしてあんなに幸せな気持ちにさせるんでしょう?!
兼ねてからおせんたくさんにこの店を「カードキャプターさくらの藤隆パパみの世界観」とプレゼンしていたのだけど、なんというか知的でおだやかな優しさで包んでくれる店なんだよ〜〜。
こだわりや哲学はときに他者を緊張させる。いなだ珈琲舎さんは、コーヒーへのこだわりや信念があると拝察するけれど、緊張させるどころか優しい気持ちにさせてくれるのが本当にすごい。今後人生で絶望することがあったら、自分が嫌な人間になっていると感じることがあったら、まっすぐいなだ珈琲舎に向かう。
いなだ珈琲舎に少しでも課金したくて、ドリップパックコーヒーとクッキーを買って店を出る。
そのあとは「啄木・賢治青春館」を見学したり、
直売所っぽいスーパーをのぞいたり。東北らしく、りんごや食用菊やきのこが豊富だった!
それから旧岩手銀行本館も見学。東京駅を手がけた辰野金吾が建築したもので、「東京駅の面影」を見ることができる。
前述の「啄木・賢治青春館」も、もともとは銀行だった。岩手銀行のライバル銀行が、当時すでにブイブイいわせていたであろう辰野金吾が岩手銀行の本社を手掛けると聞き、対抗して盛岡出身で東大を出たばかりの若き横浜勉を起用したのだとか。
明治時代の建物の解説をよむと、時々「旧帝国大学を卒業したばかりの〇〇を任命し〜」という文が出てくるけれど、若手に国家規模の大きなプロジェクトをばんばん任せているのサイコーじゃんと思う。(そういう風土だったというより、最新の新しい技術が必要でそれを学んでいるのが若い人たちだったというだけかもしれないが)
令和のいまは、岩手出身の若き大スター・大谷サンが故郷に錦をかざりまくっていた。
後編へ続く。
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