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2024年1月前半の7枚

昨年、ひとこと日記は挫折した。とはいえおいしかったものや買ってよかったものは記録したい!…ということで、今年は写真の枚数を絞ってそれに文章を添える構成にトライしてみる。いったん隔月で、1回につき5~7枚くらいにとどめる。

山手の洋館でお正月飾りを見る

母が遊びにきたので横浜を案内。山手の洋館群が1月の上旬だけそれぞれに趣向を凝らしたお正月飾りを展示しているのでハシゴする。私は特に写真の「エリスマン邸」と「外交官の家」の飾りが好みだった。全体の装飾は派手すぎず、でも一つ一つの器には繊細で豪華な絵付けが施されていたりする感じが好き。クリスマスシーズンの装飾も見に行きたいな。

母と安定の獅門酒楼へ

母に地元では食べられない珍しいものを楽しんでほしくて、洋館めぐり後に連れていった。私はここの1つ900円する海老の大葉巻きマンゴーソース添えを愛しているので、母にも食べてもらった。「安くてウマイ」が大好きな父がいたらまた別の店に連れて行っただろう。

「写真はそのスペシャリテじゃないんかい」という感じだが、マンゴープリンと杏仁豆腐があまりにもおいしかったので…。バーミヤンなどで出てくる、ツルッツルの杏仁豆腐やマンゴープリンは似て非なるものよね(あれはあれでさっぱりしていておいしいし、こってり油っぽい中華料理のデザートとしては理にかなっているんだけど)。

冬限定の牡蠣メニューも食べられてよかった(土鍋のピリ辛春雨煮込み!)。母曰く「あなたは昔から食道楽ねえ」との談。

お店の「食べるラー油」も気になるというので買って持たせる。同級生たちが孫を産んだり同居したりとうちの母も含む世間が望む親孝行をしているなかで、東京でのびのび生きる私は美味しいものをご馳走するくらいしかない。

香水とチークを新調

ずっとJO MALONEの「イングリッシュ ぺアー & フリージア」を愛用してきたのだけど、3本目ともなるとそろそろ気分転換したくなってきた。長年気になっていた、REPLICAのド定番「レイジーサンデーモーニング」を購入。雨上がりの余韻がコンセプトの「ウェン ザ レイン ストップス」も、コンセプトから好きすぎて悩んだけれど、レイジーのラストの甘やかな感じに惚れてしまった。チークはNARSのオレンジチークを衝動買い。血色がよく見えてとってもいい。

豆腐と豆乳の鍋を週に3回食べていた

名もなき料理である。作り方は簡単で、水から昆布を入れて出汁を取り、煮立ってきたら昆布を引き揚げて干しエビを入れる。ぶくぶくいってきたら水の2〜3倍の豆乳と、塩と、エノキダケを入れて煮たたせたら絹豆腐とおぼろ昆布を入れる。味を見ながら塩を足して完成。豆腐は切らずに入れて、おたまで崩すと口当たりがやわらかくなっていい。胃にもやさしいし、きのこと豆腐という罪悪感のない食材なので精神衛生もいい。

同僚と「もじ展」へ

「骨と語る生と死」展に行く予定だったが、1月から土日は休館というので急遽21_21DESIGN SIGHTで開催中の「もじ イメージ Graphic展」へ。これがとってもよかった。文字の成り立ちから現代の漫画におけるグラフィックまで扱っている。その中で資生堂のこのポスターとコピーに惹かれた。「天才的お化粧道具 世界的征服計画開始」…!キュートな強さ。

それと、葛飾出身さんの作品を知れたのもよかった。レトロでユニークなフォントで今日の日記を投稿されているのだけど、「ねこがいた」など内容が超絶緩くていい。

青山ブックセンターで本をたくさん買った

もじ展のあとにお散歩がてら青山ブックセンターへ。ここの月間コミック売上ランキング、ワンピースとか呪術とかじゃなくて全然知らない漫画ばかりがランクインしているの最高なんだよな。同僚と一通りの棚をめぐりながら2時間ほど自分の好きな本を紹介しあう。

同僚とは考え方や価値観は似ているんだけど、本の好みはわりと違って面白い。彼女は市井のひとたちの感情に焦点をあてた小説、私はひとの食や生活の嗜好がわかるエッセイが好き。「肉村さんは、生活とその周辺にある少し上質なものが好きなんですね」その通りだよ!

書棚をまわりながら彼女が紹介してくれた、島田潤一郎さんという、ひとり出版社をされている方の本への考え方がとても素敵だった。「本の数だけひとの生き方や考え方があって、それを知ることが隣人への想像力になり、それがひいては地球の裏側のひとへの想像力になる」ということ。

青山ブックセンターを出ると、芯から凍えるような寒さだった。東京では珍しく雪が舞うほどの夜だった。渋谷駅に向かいながら、同僚が「能登のひとたちはもっと寒いだろうに、大丈夫ですかね」といい、ああこれが島田さんのいう想像力というものだと思ったし、大人になってからこういう友達ができるって嬉しいなあと幸せな気持ちになった。

今回買った本たちを読み終わったら、次は島田さんの本を読むぞ。

中華街「聚楽」の月餅がおいしい

先述の横浜めぐりで、母がひいきにしている「聚楽」につれていってもらった。母曰く「10年前にきたときは空いていて、お店のかたが『見た目ばかりいいお菓子がもてはやされている』とぼやいていたのに」とのことだが、この日はひっきりなしにお客さんがやってきて、ショーケースの品はほぼ売り切れていた。かろうじて残っていた椰子の実の月餅と黒餡の月餅を一つずつ自分用に買いもとめる。今朝、洗濯物を干しおわったあとにコーヒーとともに食べてみると上品でしっかり甘い月餅のおいしさに静かにのけぞった。

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