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シュークリームの日

ずんぐりむっくりは、大きなくしゃみが一つ飛び出ると、何か、これまで抱いていた弟に対する嫉妬心のようなモヤモヤした感情が跡形もなく吹き飛んだ気がした。

大丈夫?変な風邪でも移されたんじゃないの?と心配顔の弟の顔が痩せこけて、そっちこそ大丈夫か?という具合だったからかも知れない。

薄っぺら男

急に運び込まれたから仕方ないけど、この病院、大丈夫なのかな?室内も寒いよ。変な臭いもするしさ…それにしても兄さんは元気そうで良かったよ。

ずんぐりむっくり

お前、なに言ってんだよ。路上で倒れて、救急車で担ぎ込まれて、心臓に管を突っ込まれたんだぞ。元気なワケないだろ?

ずんぐりむっくりはおどけた顔を見せ二人はひとしきり笑った。

二人は柔らかい黄色のカスタードクリームがいっぱい詰まった、粉糖のまぶしてあるシュークリームを食べたあとのように楽しい気分になった。

つづく


大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!