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始めると楽しくてやめられない、編み物

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北海道の長い冬の間、母は いつも編み物。
冬に暖かい靴下や手袋は必需品でしたから、家族の分を、何足も編んでいました。

子供は自分の家庭しか知らないわけですから、私は母親というものは 編み物をするのだと思っていたのです。
実際、母方の祖母も 手芸が好きな人でしたし。

当時は、物も大切だったし、お金も大事。自分で作れるものは作って、なるべくお金をかけないという意識はあったと思います。

でも、この毛糸(当時はまだウールが主流、アクリルはもう少し後に出回る)は お店で買っていたし、物が安い時代でもなかったので、やはり母の趣味的要素が強かったのでは。

徹夜してやるくらいなので、よっぽど好きだったのでしょう。
その気持ちはよくわかります。編み物って、なかなか手を止められないんです。

やがて、私も大人になって、年配の女性に接する機会もあり 知りました。その年代の母親みんなが 編み物や洋裁をやってたわけではないんですね。

そんな母の影響を受けて育った私は、なにか自分で作ることが好き。欲しいものがなければ、自分で作ればいい、むしろ、ない方が作る楽しみがあっていい、くらいに思っています。

小学校では、友達に編み物を教えて一緒に作ったり、中学、高校では趣味でスカートを作ったり、その後もズボンを作ったり。

ニュージーランドに来てからは、シュタイナー学校に通っていた子供の舞台衣装を作ることも多かったです。日本と違って、こちらはミシンを使えるお母さんが限られていたので、けっこう重宝されました。

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