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リスト・ツイスト・インスタント・ステアリング

自動車の機構で、「リスト・ツイスト・インスタント・ステアリング」というのあるという。
自動車の前輪を左右独立してロックできる仕組みで、これの何がよいかというと、狭いスペースにも駐車しやすい。つまり右前輪をロックすれば、そこを軸に右旋回できるというわけだ。

1956年のフォード車に搭載予定だったとのことで、上の動画や記事にもあるように女性ドライバーによる運転がアピールされている。

ブレードランナーに登場する"スピナー"の運転シーンの元ネタになっていることでもお馴染みらしい。
スピナーのデザインは工業デザイナー出身、我らがシドミード。デザイン画にもリスト・ツイスト・インスタント・ステアリングを操作するパイロットの様子が描かれている。

いまなら使い道も?

この機構はけっこう面白いと思う。
例えばレース用の四輪車。バイクのようなハンドルになっていて、ハンドレバーの左右にそれぞれ左右それぞれに独立した前輪ブレーキが割り当てられていたら、ドリフト走行のような不思議なコーナリングと運転体験ができそうである。実物で運転するのは横転しそうで怖いが、ゲームやラジコンであれば試してみたい。
(低速時の最小回転半径を上げるためなどに現行車にすでに採用されているか調べてみたがわからなった。)

小型の自動運転ロボットなどでも面白そうだ。わざわざ導入するメリットまではないかもしれないが、四輪の旋回力をアップできそうである。
操作の難しさも自動運転であればそもそもキャンセルできる。
・・・と思ったけど、少しでも一輪がグリップしちゃったら床が痛むので、やっぱりだめか。。。


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