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ボーナスは年に3回

 2011年の日記を続けます。
 
 12月初旬はサラリーマンにとってボーナスの時期だが、
当社も、例に漏れず、冬の一時金を支払うべく準備をしている。
以下、多少分かりにくいかもしれないが・・・
 
 当社は、今年から労使の合意で、業績連動方式とし、
会社の利益に応じて翌年度の支給額が自動的に計算される。
最初、会社の業績にかかわらず支払う最低の基本額を決め、
更に、会社の利益1億円当たり○万円との計算で上乗せして、
この合計金額が翌年度の合計支給額になる。
会社の利益が2倍になれば、上乗せ分も2倍に、
利益が3倍になれば、同じく上乗せ分も3倍になる。
これなら、労使が一致して会社の業績向上を目指すことになるし、
面倒な交渉も不要となる。
 
 更にもう一工夫して、基本額は通常通り、6月と12月に払うが、
業績による上乗せ分を、翌年度に持ち越さず、
3月末に前払いすることにした。
今年の3月末、管理職も含めた全社員に上乗せ分を前払いしたのだが、
昨年度の好調な業績を反映して、予想を大幅に上回る金額だったし、
子供の学費など、とかくお金のかかる時期でもあり、
社員は喜んだ(と思う)。
 
 振り返って、昨年の一時金交渉はまだ業績連動ではなく、
金額をめぐって、労使交渉(組合は一時金闘争と言う)をした。
組合からの要求に対し、駆け引きは労力の無駄だからと
最初から充分な金額を組合幹部に打診したら、
最初は3万円低く回答し、その後、(なれあいの)労使交渉を経て、
3万円増加して元に戻して欲しい、と言う。
少しでも組合の手柄を演出してくれとの、茶番劇だ。
 
 茶番の交渉はばかばかしいので、今年は業績連動にしようと言うと、
総務部長は、そんな事をしたら、組合のやる事がなくなり、
存在意義を問われると言う。
そりゃ、話が主客転倒だし、もしそうなら、組合組織を簡略にして、
組合費を下げるべきだろうと、少々強引にすすめたが、
元々、社員に有利な提案だから、組合からも表立っての反対はなかった。
 
 6月に一時金を配った時、昨年より減ったと文句を言った社員がいたが、
その分以上に、3月に前払いしていることを、忘れているのか、
覚えていて、敢えて言ってみたのかは不明。
12月の支払い時にも、同じ事を言われそうだ。

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