見出し画像

熱中症か?

 2011年7月の日記です。
 
 昨日、午後2時から酷暑の中、工場の巡視をした。
60過ぎの社員が当たり前に現場で働いていることもあり、
私が歳を言い訳に夏の巡視を止めるわけにいかない。
背中を見せるべく無理をしている、と言うより意地を張っている。
案内の若手技術者はこのときとばかりに、張り切り、
歩きながら、今の技術的課題を細かく説明してくれるから、
体力だけでなく、知力も試される。
 
 昨日は、最も暑い熔解炉職場を歩いたので、気を使ってくれ、
40分ほどで切り上げたが、事務所に戻った時は汗びっしょり。
着替えを持ってこなかった事を後悔しつつ、自然乾燥を待つ。
 
 特段やる事もないので、PCをいじり、
仕事をしている(ふりをしている)と、睡魔が訪れる。
毎日のことではあるが、いつもにもまして眠い。
最初は我慢していたが、そのうち気が付くとこっくりの連続になる。
衆人(数十人)の前ではしめしがつかないからと、
2階に上がって自室に篭り、エアコンを強めにしてソファに座る。
 
 直ちに意識猛楼となり、1時間ほど経ったであろうか、
ドアのノック音が聞こえてくるので、
ぼうっとしながらドアを開けると、
総務の男性が心配そうな顔で、大丈夫ですかと訊く。
昼寝していたとは言いにくく、少々まごつきながら、
「巡視で気分が悪くなった」と、言ってしまった。
 
 普段は、一階の大部屋で、全体を見渡せるよう、中央窓際にいるのだが、
端の総務の席に、秘書を兼務する男性と女性がいて、
2人がそれとなく私を見張り、
時々二階にこもる事も知っている(らしい)。
普段は見てみぬふりだが、今回は某部長が報告したいことがあるからと、
所在の確認を求められたらしい。
 
 それは大変と、「お帰りになるなら、直ぐ車を手配しますが?」
「次回は部屋を冷やしておくので、巡視後は少し休息してください。」
等、心配するのだが、今更いや眠たかっただけだとも言えず、
「大丈夫だから気にしなくていい」と言うのみ。
そのうち、実際に気分が悪いような気もしてきた。
 
 今冷静に考えると、あの睡魔は尋常ではなく、
軽い(?)熱中症だったのだろう。
来週の巡視では着替えを持参し、巡視後は自室で体を冷やす事にしよう。
それでもだめなら企業のトップは失格だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?