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続 もつれた糸

 2015年5月の日記です。
 
 昨年7月に姫路に来て1年近くになる。
土日に、京都、神戸、姫路、瀬戸内海や山陰の漁港等を、
食べ歩き、散策、小旅行をして 西日本の四季を堪能しているが・・・

 仕事の方は当初からややこしい。
14年間の経営者としての実績から、経営を教えて欲しいと頼まれ、
望まれるうちが華、新たな土地も面白そうだ、
失敗しても元々と、姫路にやって来た。
前の会社の好業績は、時と人に恵まれたからであり、
当たり前の経営をしてきただけ。
姿勢を見てくれればいい、と考えていたが、
そう簡単ではない、会社の状況はもつれた糸だった。

 社内もさることながら、上に鎮座する持ち株会社が、
細かいことまでいちいち口を出す。
だから、社内が委縮し、全ての判断を上司に委ねる。
利益に結びつかない社内向けの、会議や資料つくりが多いが、
社員はそれが当たり前だと思っている。

 前の会社では、トップとして全権を掌握していたから、
バサッと、鋏で切って 全体を作り直せば一件落着だが、
今回は切るわけにいかず、解かねばならない。
しかも、周りには更にもつれさそうとする輩が多い。
曰く、経営のあるべき姿は云々、
あるべき統治は云々・・・と口うるさい。
人が現実に生きているのと、人間がいかに生きるべきか、
というのとは、はなはだかけ離れている(マキャベリ)のだ。

 あからさまに対立すると、余計やりにくくなるから、
適当にいなして、ごまかしてきたが、なかなか変わらない。
それでも社内に少しずつ我が意が浸透してきたので、
この4月の年度変わりが頃合いと、
鋏を持ち出して もつれの半分くらいをバサッと切った。

 組織を大幅に簡素化して管理階層を減らし、
諸悪の根源たる持ち株会社のNO2(実質的はトップ?)を、
当社の非常勤役員から外して、
当社内のその子分みたいな人を、主要ポストから外す。
下手をすると此方が切られかねないが、なんとか、押し切った。
お蔭で、2,3の人と人間関係が悪くなったが 止むを得ない。

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