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陽気妃先生のおうちで薬膳      お屠蘇は胃薬!?

お正月の祝い酒 お屠蘇

いよいよ年の瀬も押し詰まってきましたね。私の幼かったころはコンビニもなかったし、お店というお店はお正月の三が日は閉まっていました。
便利になった今では、お節料理を家で作ったり食べたりする人も減っているように思います。
祝い酒の「お屠蘇」って、聞いたことも呑んだこともない若い世代の方も多いのではないでしょうか。

お屠蘇はお正月に邪気を払い長寿を願って呑むお酒で、屠蘇散という数種類の薬草(生薬)を組み合わせたものを日本酒と本みりんに浸して作ります。

屠蘇散(薬草)の中身は・・・

山椒(サンショウ)健胃作用 抗菌作用 体を温める
肉桂(ニッケイ)桂皮(シナモン)健胃作用 体を温める 発汗 解熱作用
陳皮(チンピ)健胃作用 血やエネルギーを巡らせる
桔梗(キキョウ)咳止め 去痰 
白朮(ビャクジュツ)健胃作用 利尿作用 鎮静作用
防風(ボウフウ)発汗 解熱 抗炎症作用
八角(ハッカク)抗菌作用 健胃作用 体を温める
*昔は大黄(ダイオウ)烏頭(ウズ)など作用の強いものを入れることもありました。

身体を温めたり、胃腸の働きを応援する働きのある生薬(薬草)ですが、量的には漢方薬のように治療を目的とした医療的な効果はありませんが、お正月の暴飲暴食による胃の養生となるでしょう。

屠蘇散はどこに売っているの?

酒屋、ドラッグストア、スーパー、インターネットで購入できます。

まとめ

お薬っぽい香りの苦手な方やお酒が呑めない方は、中華食材の陳皮(温州みかんの皮の干したもの)や棗、クコの実、少量の桂皮(シナモン)山椒などをアクセントに使い、蜂蜜を加えてハーブティーとして飲用されてもいいかもしれませんね。風邪の予防にもなりますよ。


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