食べる!妊活 タンパク質とその摂り方

妊活とタンパク質


妊活に欠かせない栄養素のイチオシはタンパク質です。
タンパク質はなんて言ったって、臓器をはじめ筋肉、血液、肌、髪の毛などの体のほとんどの組織の主成分なのです。
その上に、ホルモンや免疫物質の材料となります。
そのほか、エネルギーとしても働きます。

そして、赤ちゃんの体をつくる栄養素となるので、赤ちゃんを授かる力をつけたい女性には欠かせない栄養素なのです。

タンパク質を食べると、アミノ酸やアミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれ、それから必要なタンパク質に合成されるのです。
自然界の中には多くのアミノ酸が存在していますが、私たちの体の材料になるアミノ酸は20種類です。
この20種類のアミノ酸のうち体内で合成できず、食事から摂取する必要のあるものを必須アミノ酸といい9種類あります。

動物性タンパク質:牛肉や豚肉、鶏肉、魚、卵などの動物性由来のもの
植物性タンパク質:大豆など豆類、穀類、野菜など植物性由来のもの

植物性タンパク質のほうが脂肪が少なくてヘルシーってイメージありますよね。しかし、動物性タンパク質に比べてアミノ酸含有量が少ないものが多いのです。吸収率も動物性タンパク質のほうが良いので、植物性タンパク質ばかりに偏ることなくバランスよく食べましょう。

タンパク質摂取量のめやす

*厚労省「日本人の食事摂取基準」によると
18歳~49歳女性
推定平均必要量:40g/日
推奨量:50g/日
目標量:13~20g/日

*体重から計算する方法
1日に必要なタンパク質の量
体重1kgに対して1g~1.2g(成人の場合)
つまり 体重1(kg)× 1~1.2g
例)体重50kgの人は約50~60gのタンパク質をとればいいのです

よく食べる食材のタンパク質含有量を知ろう!

肉・魚類 100gで約20g
卵1個 約6g
豆腐(木綿)1丁 約15~20g
納豆 1パック 約12g
ヨーグルト 約4g
牛乳コップ1杯 約6.6g
ごはん1膳 約4g
パスタ120g 約9.8g
食パン6枚切り1枚 約5.5g

タンパク質50g摂るにはとれくらいの食事で摂ればいいのか?

例えば こんな1日のメニューで

ごはん茶碗軽く2杯 7g
肉100g  20g
魚50g 10g
卵1個 6g
納豆1パック 12g
 合計 55g

これなら案外摂れそうじゃないですか?

タンパク質補給にプロテインはどうなの?

たしかに、妊活中のお客さんのなかにも朝食にプロテインを利用されている方おられますね。
現代人はタンパク質の摂取量が相対的に減少していると言われています。
プロテインは手軽にタンパク質だけを摂取できる方法といえるでしょう。
妊活中の方は、ハードな筋トレを目的の人とは違うので、できれば植物性タンパク質である大豆由来のソイプロテインがおすすめです。
吸収速度も穏やかで腹持ちも良いのです。

しかし、プロテインは水や牛乳に溶かして飲用するので、咀嚼することなく胃へ流れていきます。本来、私たちは食物を口の中で噛むことで、食物は唾液と混じり、次に胃、小腸へと消化吸収されるのです。咀嚼が始まると、脳が次々に消化を促進するたっめに臓器に命令を発令します。
そして、満腹中枢にも働きかけるのです。

だから、噛まずに流し込むとせっかくの栄養も十分に吸収されないこともあります。プロテインだけに頼らず、ゆで卵などの固形物も加えて一緒に噛みながら摂取していただけると良いと思います。健康志向と思いながらスムージーなどを朝食代わりにされている人にも同様のことが言えます。

また、手軽にタンパク質を補給できるからといって、プロテインの過剰摂取も控えましょう。やはり、人工的に作られたものなので摂りすぎると腎臓に負担をかけてしまいます。

まとめ

タンパク質は赤ちゃんを授かる体づくりのためにも、赤ちゃんの体をつくるためにも大切な栄養素であることがお分かりいただけたと思います。
大豆ひとつとっても、納豆、豆腐、豆乳、高野豆腐、厚揚げなどいろいろな形で食事を摂ることができます。
あまり難しく考えずにタンパク質を摂っていただけたらと思います。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?