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あなたとわたし


自分の中に、もう一つの生命が入っている。


このなんとも不思議な体感に、毎朝目覚めるたびに違和感を感じていた。

少しづつ大きくなるお腹。はちきれそうに張る感じ。


この子と私は一体になっている、けれどそれぞれ独立した存在。

性別がちがう場合もあれば、血液型だってちがうこともある。性格も、趣味も、食べ物の好みだって同じじゃない。


なのに、今のうちから”胎教”とか言って、自分の理想をこの子に背負わせようとしてしまう。

自分ととても近い存在ではあるけれど、独立した人格。


”大人の理想を押し付けずに育てたい”、なんて思っていたけど、結局口うるさい母親になってしまった。








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