日本で年収1,000万円は貧困 〜人生100年には”労働”と”投資”が必要〜
サラリーマンの年収1,000万円は豊かなのか。
1000万円の年収で、50%が税負担(所得税・消費税含む)です。
残るのは500万円です。
外食・交際費を月5万円使うと1年60万円。
子供の学費・教育費が2人で100万円。
住宅ローンが年120万円(月10万円)。
自動車関連(ローン、保険、車検等)、ガソリンなど、年間50万円。
食費、携帯代、光熱費、インターネット費用などで、170万円(月約14万円)。
これらを可処分所得500万円から引くと残りゼロです。
この数値、最初に(私の独断で)経費を積み上げていくと大きなマイナスになってしまいました。
そこで(せめて)ゼロに調整するために、もっともらしく各経費数値を減額しています。
つまり、1,000万円の年収では貧困です。
趣味のお金は出ません。
ダブルインカムで、やっと少しの余裕ができます。
ただし、現在女性の年収は男性の1/2ですから、それも子育てしながらでは中々厳しい。
インフレも現実となっている現状では、将来はさらに暗い。
30年間、年収が460万円から増えていない日本の現状で、増税がいかにサラリーマンにとって厳しいのかという事例(シュミレーション)です。
所得を捕捉されるサラリーマンが”増税”に対して大きな怒りがないのは本当に不思議に思えます。
では、この現実をどうすればいいのか。
将来、AIとロボットの進化で(仕事の)定年制は無くなるでしょうから、「健康であれば」100年人生は悠々自適かも分かりません。
給与を貰う仕事というのは、生きてゆく手段です。
そう考えると、家庭内での家事は、生きていくための立派な”仕事”です。
人が生きていくということは、実は給与の仕事だけではない。
家事労働という仕事は死ぬまで必要です。
人間が生きているということは、最期まで”働く”ということです。
FIREしても同様です。
老後は趣味三昧で暮らしても、それは(興味のない)別の人から見ると生きてゆくための(給与のない)労働と変わりません。
暇つぶしの人生は、本当に生き甲斐、やり甲斐があるのか真摯に考えてみることが必要です。
男性は、結婚してないと、平均寿命74歳、配偶者(妻)がいると84歳です。
10歳の違いがあります。
誰かのために生きていないと、男は寿命が短いということです。
誰かというのが、家族であったり、仕事場の仲間であったり、顧客であったり、地域の住民であったりするかも分かりません。
70年前、53歳寿命、100年前、43歳寿命。
一生懸命生きて死んでゆく(あっという間の)人生です。
しかし、人生100年ではそうは行きません。
例え、子育てが終わっても、30年40年と人生が残っています。
人間は誰しも最期まで、健康で楽しい人生を送りたいものでしょう。
働かないで預金を切り崩すだけの残りの人生では、不安定な日々を送ることになります。
そのために、家事労働や趣味(労働)以外での収入を維持し、必要なら増やすことが必要です。
投資というのは、自分以外の社会への(お金による)貢献から得る収入です。
それが土地であったり、株であったり、債券であったり、金や仮想通貨であったりするのです。
仕事で稼ぐ以外には、何かへの”投資”で稼ぐしかありません。
”投資”の、最初の重要な一歩目は、「節約」を実践することから始めます。
家計の節約を考えることは、それまでの人生を見直すことでもあります。
そこから、未来への投資方法を考えるのです。
現時点では、人口減で未来の見えない不動産ではなく金融の投資をすることの方がリスクが少ない。(金融危機は論外としています)
100歳まで生きるとして、投資ポートフォリオを考え運用するのです。
自分にとって適切な投資ポートフォリオは、100年人生での個人の公私のリスク(会社倒産・離職・離婚・インフレ・天災・病など)よりも長期的には小さいかも分かりません。
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