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バレエ『白鳥の湖』を観てきました

子供の頃にバレエを習っていた私は

今回プロのバレエ公演があると知ったとき

迷いもなく「観る」と決めた.


人生で初めてとなるプロのバレエ鑑賞.

最も有名な作品『白鳥の湖』だ.


バレエの舞台は台詞がないため

ストーリーをあらかじめ頭に入れてから挑む.


会場全体が暗くなり、音楽が鳴り始め

いよいよ始まるんだというどきどき感と

今か今かとわくわく感を感じながら

幕が上がるまで待った.


一体何分あっただろう.

ようやくぱっと幕が上がる.


さぁ『白鳥の湖』の世界へようこそ.

華やかな美しいドレスを着た女性たちと王子様の踊りから始まり

これだけでも素晴らしいのだが

主人公が出てきた瞬間

会場の温度が上がる.

わーと拍手が起きた.


きらきらとさせた純白の衣装を着て

悲愴の顔を浮かべて踊る.

手を翼のように羽ばたかせる姿はまさしく白鳥.

人間が動かしているとはとても思えなかった.

第2幕に入ると

各国の民族衣装を着た踊り手が現れ

舞台も華やかになる.

各国の雰囲気に合わせた踊りを披露し

こちらもストーリーと同じように

愉快な気持ちになった.


そして主人公白鳥と同じ人が演じる黒鳥の登場.

https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/tokyo/detail004444.html

「待ってました」と

私の好きな黒鳥の踊りが始まった.

力強い、自信たっぷりの踊りが好きなのだ.

第一幕までの悲しい表情、しぐさとは

打って変わって強気な鳥になっていた.

一つ一つの動作に力が込められる.

ガッと獲物を捕らえるような眼力は

本当にさっきの白鳥と同じ人が演じているのか…

この演技力は凄まじい.

それを生で観られたことが非常に嬉しかった.


物語も終盤.

今度は主人公白鳥と仲間の白鳥が登場.

有名なあの音楽に合わせて白鳥たちが踊るシーンは

バレエを観ているということを忘れるくらい

目の前の美しい光景に夢中になった.

一糸乱れぬ白鳥たちの舞の中に

主人公と王子が二人で踊る姿がとても際立ち

これを観るために今までの2時間があったのだと

そう感じずにはいられなかった。

それからはあっという間にストーリーは終わった。
本当にあっという間だった。

あまりの美しさに夢中になったのだ。


セリフのないバレエは

物語をいかに表現をするかが勝負だ.

絞りに絞りぬいた表情、踊り、しぐさ.

私はバレエが究極の芸術だと思っている.


『白鳥の湖』について知りたい方へ

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